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特に悪さをしていないゆっくりが酷い目にあいます 舞台は現代です 冬の夜は寒い。残業を終え、家に帰る途中に公園の自販機であったかいコーヒーを買って飲むことにした。 自販機から落ちてきた缶コーヒーを取り出す。どうでもいいけどあったかいどころじゃなくて熱すぎるなこれ。 火傷しそうなほどの熱を帯びた缶を手で転がし、近くのベンチに座る。そういやちと小腹も空いたなぁ。 寒空の下、クソ熱いコーヒーで一息ついていると、背後から人の声のような音が聞こえた。 「ゆ゛ぅぅ!おかーさん、さむいよぉぉ!」 「ゆっくりがまんしようね! ほら、すりすりすればあったかいよ!」 一体何事かと振り返るが誰もいない。おかしいなと思いつつふと視線を下に向けると、そこにはゆっくりの親子がいた。 大きさの違う二匹が頬を擦り合わせている。どちらもれいむ種だ。小さい方の大きさは野球のボールぐらい。 親と思われるサッカーボール大のゆっくりれいむの頭からは蔦が伸びており、そこには5匹の実ゆっくりが生っている。 どうやらにんっしんっ中らしい。実ゆっくりの形状からするとまりさ種だと思われるもう一匹の親は見当たらない。 少し興味がわいた俺はゆっくりの親子に尋ねてみることにした。 「ようれいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆゅっ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 この言葉を言えばゆっくりは本能的に反応せざるをえなくなる。 寒さに震えていた子れいむも目を輝かせてこっちを向いて返事してきた。 「ゆっ!おにいさんはゆっくりできるひと?」 「どうだろうな、多分できるだろう。ところで、お前のつがいのまりさはどこにいるんだ?」 「ゆゆっ!?おにいさんどうしてれいむのだーりんがまりさだってわかったの!?」 「んー、まあ…そうね、超能力だ」 説明するのも面倒だ自分で考えやがれと思いながら親れいむを適当にあしらう。 それで納得したのか、親れいむはすごーい!と言ったあと急に暗い顔になった。 相変わらず感情の変化が激しいナマモノですこと。 「ゆぅ…まりさは…きのういなくなっちゃったんだよ…」 子れいむも顔を俯かせて沈んでいる。 話を聞くと、どうやら昨日家族で移動中、まりさは車に轢かれて死んだらしい。 目の前で親がグチャグチャに潰れたのを思い出したのか、子れいむは泣きだしてしまった。 親れいむはそんな子れいむをすーりすーりとあやす。 「なるほど、それは残念だったな」 「ゆぅ…しかたないよ」 伴侶を亡くして自分も辛いだろうに、子供に心配は駆けさせないようにと笑顔を見せる親れいむ。 そんな彼女達を見て、あることが思いついた。 「なぁれいむ、俺の家に来ないか?」 「ゆゅっ!?おにいさんのおうちに!?いいの!?」 「ああ、俺も丁度お前達のようなゆっくりが欲しかったところなんだ」 二匹を連れて帰宅。出迎えてくれる人もいない一人暮らしなので部屋の中は外と同じぐらい冷えている。 ストーブをつけて次第に部屋が暖かくなってくると、寒さで震えていたゆっくり親子は生き生きとし始めた。 「ゆっ!あったかいよ!ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにしようね!」 と子れいむははしゃぐ。親れいむもそんな元気な我が子の姿を見てうれしいのかにこにこと微笑んでいる。 とりあえず部屋着に着替え、子れいむを流し台の蛇口の下に置いた。 何するの、という顔をした子れいむを水で洗う。 最初は驚いていた子れいむだったが、冷たい水が気持ちいいのか次第にとてもゆっくりした顔つきになっていった。 「ゆぅ!すっきりー!」 「ゆ!よかったね!おにいさん、ありがとう!」 見違えるほど綺麗になった子れいむの姿を見て、親れいむは俺にお礼を言ってきた。 そんな親れいむを蔦が傷つかないよう慎重に持ち上げ、にんっしんっゆっくり用の天井部分が開いているタイプの透明なケースに入れた。 にんっしんっ中のゆっくりは勢いよく跳び跳ねたりすることはないのでこれで十分なのだ。 「ゆゆっ!?うごけないよ!おにいさん、れいむをここからだしてね!」 「その中でゆっくりしていれば、赤ちゃん達が無事に生まれてくるんだよ」 「ゆっ!そうだったの!じゃあれいむはここでゆっくりするね!」 完全に俺を信頼しているのか、そんな適当な言葉にも親れいむはいとも簡単に騙された。 そう、俺は別にこいつらを飼おうなんて思っちゃいない。ただ単に小腹がすいていたから食べようと思って連れて帰ってきたのだ。 台所の引き出しからトングを取り出し、それで子れいむを掴んで持ち上げる。 「ゆー!おそらをとんでるみたーい!」 目をキラキラと輝かせながら呑気な事を言う子れいむ。これから何が起こるかわかっていないんだろうな。 右手でトングを持ったまま、左手でガスコンロのスイッチを捻る。ボッという音と共に青い火がコンロから噴き出した。 「ゆぅっ!?なにもないところからひさんがでたよ!」 悲惨? …あぁ、火さんか。何事かと思った。 今まで見たことがないのだろう、ガスコンロを上空から眺める子れいむはキラキラと目を輝かせている。 そんな子れいむの底面の皮をガスコンロの火に直接あてた。いわゆる直火焼きと言うやつである。 「ゆゆ゛ぅ゛ぅぅぅぅぅ!?あじゅいよ゛おぉぉぉおぉおぉぉぉおおおぉぉぉぉぉ!!?」 一転して天国から地獄へ。つい先程まではとてもゆっくりした表情だったのが今は激痛に歪んでいる。 突然身に降りかかった出来事に、子れいむは困惑と苦痛が入り混じった顔をしている。 子れいむはもとより親れいむも何が起こったか理解できていないようだ。目をぱちくりさせている。 「ゆ゛あ゛ぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁ!!だすげでおがーーざぁぁぁぁぁぁん!!」 その声でようやく我に返ったのか、親れいむは目を見開いて大きく口を開けた。 「お゛に゛いざんな゛に゛じでるの゛おおぉぉぉおぉぉぉおおお!?」 「何って、見ての通りだよ。子れいむを焼いてるんだ」 「どぼじでぞんなごどずるの゛っ!!」 唾(っぽい砂糖水)をクリアケースにベタベタと振りかけるほどの勢いで親れいむは声を上げた。汚いなぁ。 何とか脱出しようとしているが、左右には身動きが取れず、身重のため飛び跳ねることが出来ないようだ。 それでも少しは体は動くらしく、ぐねぐねと体をひねろうとしたりしている。 が、その度に蔦に生っている実ゆっくり達がわさわさと揺れているのには気付いていないようだ。 「おいおい、あんまり動くと赤ちゃん達が落ちちゃうぞ」 子れいむの皮を焼きながら親れいむに言うと、ゆ゛っという声と共に体を動かすのをやめた。 自分が助けなければ可愛い子供が焼かれてしまう。かといって動けば可愛い赤ちゃん達が未熟なまま落ちて死んでしまう。 といったところだろうか、親れいむは何とも複雑な顔でオロオロしている。 その間にも俺は子れいむの皮をどんどんと焼いていく。 焼き過ぎず丁寧にこんがりと底面を焼き終わったら、次はその他の部分も次々と焦がしていく。 「ゆ゛あ゛あぁああああぁぁぁぁぁぁ!!お゛がぁぁざんどぼじでだすげでくれ゛ないの゛おおぉぉぉぉぉぉぉ!?」 流石にこの音量は近所迷惑になりそうだな。 というわけで次は口の部分を焼くことにした。子れいむの顔面を火に近づける。 「やべでっ、ゆ゛っぐりじでいっでよっ…ゆ゛びいぃぃぃいぃいぃぃぃいぃぃぃぃ!!?」 口を火で炙り、接着する。これでもう大きな声を出されることは無くなった。 続けて両目を焼き、そして全身を余すところなく焦がす。 完全には口が塞がっていないようで、時々ぷひゅ、ぷひゅ、という音が子れいむから聞こえてくる。 喋ろうとしているんだろうが、僅かに空いた口の隙間から空気が漏れているだけのようだ。 ゆっくりゆっくりと時間をかけて子れいむを炙る。 「やべでぇぇぇぇぇ!!れいぶのこどもをいじめないでええぇぇぇえぇぇぇえ!!」 その様子を見ていた親れいむが箱の中から懇願してきた。天井が開いてるから防音出来ないのがこのタイプの透明箱の難点だな。 当然無視して子れいむを焼き続ける。そうこうしているうちに子れいむが完全に焼きあがった。 もちもちとしていた白い肌は、こんがり美味しそうな褐色に変わっている。上手に焼けましたー! ピクピクと痙攣しているところをみると、まだ死んではいない。まあそうなるように調節したんだけどね。 とはいえ口はないから喋れないし、目もないから何も見えない、底面どころか体全てが焼かれているので全く動くことも出来ない。 そんな焼き子れいむを皿に乗せ、親れいむの入っている透明な箱の前に置く。これで一品完成だ。 「あ゛あ゛あぁあぁあぁぁぁぁ!!?でいぶのがわい゛い゛ごどもがああぁぁあぁぁぁぁ!!」 変わり果てたわが子の姿を見て、ダボダボと滝のように涙(っぽい砂糖水)を流す親れいむ。 近付くと、彼女は鬼のような形相でこちらを睨みつけてきた。おお、こわいこわい。 「れ゛いぶをがえじでっ!お゛に゛いざんはゆっぐりできない゛よっ!」 「ははは、かもな」 蔦に触れないよう、両手を親れいむの頭に乗せ、そして一気に体重を乗せた。 丁度親れいむを上から押し潰すような感じである。 「ゆ゛ぎぎぎいぃぃぃぃいぃぃぃぃぃいいいぃ!?」 突然の圧迫に親れいむは体をへこませて苦しそうにうめく。 すると、蔦に生っている実ゆっくり達が物凄い勢いで成長し始めた。みるみるうちに体が大きくなり、張りが出てくる。 親ゆっくりの体を押さえつけることによって強制的に餡子を蔦へと供給し、実ゆっくりを急成長させることができるのだ。 野生でも植物型にんっしんっ中の親ゆっくりが大きな石に押し潰された時などに見られる現象である。 やがて一匹、また一匹と大きくなった実ゆっくりは次々と地面に落ちて赤ゆっくりとなっていった。 「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」 5匹の健康な赤ゆっくり達は母親に向かって生まれて最初のあいさつをした。 きっと最高のゆっくりしていってね!を返してくれるに違いないとでも思っているのだろう、赤ゆっくり達の顔は期待に満ちている。 「ゆ゛っ…おぢひちゃんたち…はや゛く…ここからにげ……て…」 体内の餡子が急激に減った親れいむは、息も絶え絶えに生まれてきた赤ちゃん達にここから逃げろと伝える。 母から帰ってきた言葉は彼女達の思いもよらない物だったらしく、赤ゆっくり達はショックを受けた顔になった。 「どうちてしょんにゃこちょいうのぉぉぉ!?」 「まりしゃ、おきゃーしゃんとしゅりしゅりしちゃいよー!」 Д<←こんな顔して透明な箱にまとわりつく赤ゆっくり達。中には泣いてるやつもいるな。 そんな赤ゆっくり達をボウルに入れ、その上から白ゴマをまぶす。 「ゆっ!なにきゃおちてきちゃよ!」 「ゆっくちたべりゅよ!むーちゃむーちゃ、しあわしぇー!」 「とっちぇもおいちいね!」 おいおい、できればゴマは食べないでくれよ。赤ゆっくり達が食べるだろうことも考えて少々多めにゴマを振りかける。 生まれたばかりの赤ゆっくり達の餅肌にゴマがべったりとくっついた。これで下準備は完成。 ボウルを持ち上げ、菜箸を使って一匹の赤まりさを熱しておいた油の中へと入れる。 「ゆー!おしょりゃを…ゆびゅゅぅぅうぅうぅぅぅぅぅ!?」 ジュウっという小気味良い音と共に物言わぬ上げ饅頭となる赤まりさ。その様子を見た親れいむは白目を剥いて気絶してしまった。 残りの4匹は何が起こったのかわからないのか、どうしたんだろうという顔をしている。 次はたっぷりゴマのついた赤れいむを投入した。 「ゆっ!れいみゅおしょりゃ…あ゛じゅい゛いぃいぃいぃぃぃぃぃいいぃぃぃぃ!!?」 姉妹の悲鳴を聞き、漸く身の危険を感じたらしい。残った3匹はガタガタと震え始めた。 「ゆ゛え゛ーーーん!!きょわいよ゛おぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「やめちぇにぇ!こっちにこにゃいでにぇ!」 「たしゅけちぇおきゃーーしゃぁぁぁぁぁん!」 勿論手を止めるつもりはない。一匹、また一匹と次々油の中へ投下していく。 5匹全部を入れた後、しばらく低温で揚げ続けてキツネ色になったぐらいで取り出し、焼き子れいむを乗せた皿に盛り付けた。 二品目、ゴマ赤ゆっくり団子だ。美味しそうに出来た。早速食べる事にしよう。 テーブルに座り、まずは焼き子れいむをいただく。 野球ボールほどのサイズのそれの左右を掴み、真中から二つに割る。 出来てから少し時間がたってしまっているが、中身はまだあつあつで湯気が出てきそうなほどだ。 これはまだ子れいむが生きていたから、時間を置いていても熱を保っていたのだ。さすがに真っ二つに裂けた今は死んでいるが。 断面からまずは一口、口に含んだ。刹那、口の中に広がる餡子の甘味と皮の旨み。 カリッと香ばしい皮の表面と、それにその下にある皮のもちもちっとした触感、さらに適度な苦痛によって洗練された餡子が見事に調和している。 そして柔らかい食感の中でも一部分だけひときわもっちりしたものがある。これはゆっくりの目、白玉だ。 これもまた餡子との相性は抜群である。 「これは美味い!やっぱりゆっくりは最高だ!」 続けてゴマ赤ゆっくり団子を一つ、一口で食べた。 サクッとした触感と、油の染みた赤ゆっくり独特の柔らかくも弾力性のある皮。それを噛むたびにゴマの香りが口の中に充満する。 そして何といってもやはり生まれたての天然赤ゆっくりの餡子は素晴らしい。しっとりとしていてかつ鮮度がいい。 こちらも文句なしの出来だ。濃過ぎず薄過ぎずの味で何個でも食べられそうだ。 うおォン、俺はまるで人間火力発電所だ!とでもいうように次々と調理されたゆっくり達を口に含んでいく。 焼き子れいむも全て食べ終え、残るゴマ団子もあと一つとなってしまった。流石に結構な量があったので腹も膨れたな。 と思っていると、何やらキッチンの方から声が聞こえてきた。 「ゆ゛ぅ…でいぶの…がわい…いっ……」 っと、そういえば忘れていたな。どうやら親れいむが目を覚ましたらしい。 成体ゆっくり、特に親ほどにもなると餡子が劣化しているせいかそれほど美味しくはない。 そもそももうお腹も膨れたので今は親れいむを食べる気はない。 ならどうするか。決まっている。 「生ゴミは処分しないとな」 俺は虚ろな目をしている親れいむを箱から取り出し、スーパーのビニール袋に入れて固く口を縛った。 そしてそのまま何度も踏みつける。袋越しに弾力が伝わって来てこれがなかなか気持ちいい。 しばらく踏み続けていると、抵抗力が無くなって皮が破れ、餡子も漏れ始めたようだ。袋が内側から黒く染まってきた。 「も゛っど……ゆっぐりした…かっ…た……」 ピクリとも動かなくなった黒い餡子まみれのビニール袋をゴミ箱に捨てる。 親れいむを処分し終えた俺は、残っている最後の1個のゴマ団子を一口で食べた。 サクッという音と共に再び口内にゴマの風味と餡子の甘味が広がった。 うーん、デリシャス。これなら毎日でも食べたいね。 甘いもの食べて少しは疲れが取れたような気もするし、明日も頑張ろう。 終わり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/807.html
「あかちゃん、うまれないでね!ここでうまれたらゆっくりできないよ!」 親れいむの体は帯状のベルトで柱に固定されており、眼前にはすり鉢上の傾斜がついている。 その傾斜の終点にはボーリングの玉がすっぽり入りそうな穴が空いていて もし赤ちゃんが生まれようものならコロコロと転がってその穴へ落ちてしまうことが見て取れた。 昨日までは森でまりさとゆっくりしていて ずっと薄暗い巣穴にいたら実ゆっくりの健康に悪いからと日向ぼっこをするために草原に出た。 それから、赤ちゃんのために栄養のつくものを食べようとまりさと一緒にお野菜が勝手に生えるポイントで むーしゃむしゃ♪とごはんを食べていただけなのだ。 それが、どぼぢでこんなところに・・・。 「おねがいだから、あかちゃんゆっくりしていってね!まだうまれないでね!」 そんな親れいむの願いとは裏腹に頭上の実ゆっくりはユサユサと揺れて今にも落ちてきそう。 「ゆっ」「ゆっ」 と声を漏らしている実ゆっくりはすでに飾りの形までハッキリしている。 赤れいむが3匹と赤まりさが2匹だ。 自分では実ゆっくりの様子を見ることが出来ないが、茎を伝ってその重さが以前よりも増していることを実感している。 もう立派なプチトマトサイズ。 本当なら柔らかい葉っぱを敷き詰めて、ゆっくりと受け止めてあげたい。 そこへ、ガラッとスライド式のドアから人間が現れる。 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!?」 暗い部屋に急に外の光が差し込んだことで一瞬たじろいだが ゆっくりと同じ言葉をしゃべる動物なので、きっとゆっくりの仲間かそのハシクレだろうと直感し 事情を説明して助けを求めた。 「おにーさん、たすけてねぇー! れいむのあかちゃんがゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「むむ、それはいけないなぁ!よ~しお兄さんに任せなさい!」 人間はポケットから木工用ボンドを取り出すと、れいむの頭上でなにやら作業を始めた。 それはプラモデルを組み立てるように慎重かつゆっくりとした動作。 「おにいさんなにやってるの!はやくれいむをたすけてね! りかいできないの?ばかなの?」 何をしているのかわからないれいむのために鏡をみせてあげる。 そこには、茎の根元と実とをガッチリと木工用ボンドで固められた赤れいむと赤まりさが映っていた。 これなら赤ちゃんが落ちてくることはない。だけどこれじゃあ根本的解決になってないことはれいむにもわかった。 「ちがうでしょ!このむのう! うごけないれいむをゆっくりしないでたすけてね!」 「あれま、じゃあボンドはこれでおしまいね」 人間はヘソを曲げて、傾斜にごろんと横になりくつろぎはじめた。 「はやく、れいむの赤ちゃんを産んでね~♪ゆっゆっ~♪」とゆっくり風の鼻歌も歌っている。 そうこうしているうちにとうとう1匹目の赤ゆっくりが生れ落ちる。 赤れいむだった。 「ゆっ、ゆっくち・・・」 ポトリッとおちた赤れいむは「ゆっくりしていってね!」と言おうとして言えないままコロリッとバランスを崩した。 「れいぶのあがじゃんがぁああ!」 このままでは、赤ちゃんが傾斜を転がって穴におちていってしまう。 ところが、転がる勢いがつく前に、横になっていた人間が足でそれを阻止をした。 つづけて、2匹目には赤まりさ、3匹目は赤れいむが生れ落ちる。 やはり、転がる赤ゆっくりを足でキープ。 「ありがとうは?」 そんな人間の言葉を無視して 「あかじゃんたちぃ!ゆっくりしていってねぇ!」 「おかーしゃん!ゆっくちちていっちぇね!」 「みゃみゃー!ゆっくちー!ゆっくちー!」 「ゆっくぃしていっちぇね!」 と勝手に挨拶を交わしている。 赤ゆっくりが助かったことでさっきまでの事を忘れている親れいむ。 すくっと立ち上がって赤ゆの支えを取り払う。 「ゆっ、ころころしゅるよ!」 「ゆっくちころがりゅよ!」 「ゆっくぃ~!」 すると、人間にはそうでもない斜面だが手足のない赤ゆっくりはバランスを崩して転がっていく。 「おちびちゃんたちころがらないでね!ころがるとゆっくりできないよ!」 親れいむの言葉もむなしく最初に生まれた赤れいむが穴めがけてホールインワン! スコーンッと綺麗な音がしたかと思うと「ゆぅぅぅ~」っと赤ゆの声は遠ざかっていく。 「れいぶのおちびぢゃんがぁぁあああ!」 ゆが~ん! 続けて赤まりさと赤れいむも転がり落ちそうになるが、姉れいむが穴に落ちたのを見て必死に斜面にこらえる。 ぴょんっ跳ぶことの出来るゆっくりの足はその柔らかさを利用すれば餅のように吸付いて斜面にも案外たえられるのだ。 「たちゅけてみゃみゃー!」 「ゆぇええ~ん!おかーしゃ~ん!」 しかし、気を抜けば転がり落ちてしまう。 産まれたばかりの赤ゆには少々酷な事態だった。 「おちびちゃんたち!あなはゆっくりできないよ! こっちまでず~りず~りしてきてね!ず~りず~りだよ!ず~りず~り!」 「ゆっ、まりしゃず~りず~りするよ!」 「れいみゅもず~りず~り!」 餅のような足が接地面積を最大まで広げ、なめくじの様な形状を取って「ず~りず~り」っと親れいむの方へと近づく。 先に赤まりさが親れいむに触れるほどまでたどり着いた。 「みゃみゃ~!す~りす~り!」 「れいみゅもす~りす~りちたいよ!」 それから赤れいむも親れいむの所までたどり着いて、頬をすり合わせて「す~りす~り」と始めた。 「れいむのあかちゃんかわいいよ!とってもゆっくりしてるね!す~りす~り」 親れいむは体が固定されて動けないので、口でそう言っているだけだ。 わずかに親れいむの体もぶにぶにと動くので、その僅かなすりすりでも赤ゆっくりは満足だった。 その間、人間はふたたび横になってケツを掻きながら鼻くそをほじっている。 数分くらいゆっくりしていただろうか、赤れいむが突然泣き始めた。 「ゆえぇええ~ん!ゆわぁあああ~ん!」 「ゆっ、どうしたのおちびちゃん!」 「まりしゃおにゃかついたよ!れいみゅもおにゃかついてないてるんだよ!」 赤まりさの言葉で、赤れいむがお腹を空かせて泣いているんだということがわかった。 普通、植物型妊娠をすると産まれた赤ちゃんのために茎を落として食べさせる。 それは始めての妊娠であっても餡子に刻まれた記憶で親れいむも知っていた。 「まっててねおちびちゃん!いまゆっくりできるごはんをだすからね!」 体が固定されているといってもボルトで柱に括り付けられているわけではない。 ベルトは頑丈だが体を揺さぶる程度の事はできた。 ゆさゆさゆさ・・・ しかし、茎はいつまでたっても落ちてこない。 その代わりに茎が声をあげた。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっきゅりちていっちぇね!」 それは茎にボンドで固定されていた赤れいむと赤まりさ。 落ちてこないからすっかり忘れられていたが、茎についたまま赤ゆっくりとして成長したのだ。 「ゆっ、あたまのうえのおちびちゃんたち! くきをごはんにするから、ゆっくりしないでおちてきてね!」 赤ちゃんサイズまで成長しているのになんで落ちてこないの? 親れいむはさっき人間にされたことなんて赤ちゃんの可愛さですっかり忘れている。 都合の悪い事は記憶に残らないのが餡子脳だ。 「れいみゅはここでゆっくちてるよ!」 「まりしゃもだよ!ここはゆっくちできるよ!」 茎とつながっているためお腹が減ることはないしずっと親ゆっくりと繋がっていられる。 2匹にとって、そこがゆっくりプレイスになった。 「おちびちゃんたちわがままいわないでね!ぷんぷん!」 ぷくー!と膨れて威嚇をするが、そんなもの頭上の赤ゆには見えないのでまったく効果がない。 かわりにお腹をすかせた赤ゆ2匹は怖がっている。 「ゆえ~ん!おにゃかがすいたし、みゃみゃがこわいよぉ~!」 「ゆわぁぁあ~ん!」 茎が落とせない以上、別の餌をとってこないといけない。 しかし、自分はベルトで固定されていて動くことが出来ない。 そこで目に入ったのが人間だった。 ゆっくり語をしゃべるマヌケそうな動物。 ゆっくりにとって頭部の大きさは強さや知能に比例するが、目の前の動物はバスケットボールよりも小さい。 実際、れいむを助けてね!といってもたいして理解できてないみたいだし役立たずっぽいが それでも今一度仕事を与えてあげよう。 そんな思いで人間に食料をとってくることを命じた。 「にんげんさん!かわいいかわいいあかちゃんたちがおなかをすかしてるよ! ゆっくりしてないでごはんをもってきてね!それくらいのことならできるでしょ!」 すると人間は、ボケーっとした表情で親れいむの後ろの方を指差した。 「そこの管からお前には栄養が補給されているから食わんでも平気だ。 赤ゆどもには適当にうんうんでも食わせてやれ」 「ゆ?」 確かに実ゆっくりに栄養を吸われているというのにお腹が空いていない。 妊娠してからというもの、ろくに巣の外へ出ていないのにもかかわらず、しょっちゅうお腹を空かせては まりさが普段よりも多くごはんをもってきてくれたものだ。 芋虫にちょうちょ、木の実にキノコ、甘い草に 人参さんに大根さんに苺やリンゴ、クッキーや飴は今まで食べたことがないほど美味しかった。 それが、もう食べれないで管から栄養を送ってもらうだけだと思うと次第に腹が立ってくる。 「これじゃゆっぐりできないでしょ!ばかなの! れいむはあまあまやゆっくりできるごはんがたべたいよ!くそじじいはさっさとごはんをもってきてね!」 「ゆっくりちたごはんをもっちぇきてね!」 「れいみゅにもね!ぴゅんぴゅん!」 赤ゆどもまで便乗して騒ぎ立てている。 しかし、親れいむはベルトで固定されて動けないし 赤ゆも斜面から転がってしまえば穴に落ちてしまうのでそこから動くことはない。 気にせず、横になりならがけつを掻く。 「まりざぁああ!まりざはどごにいるのぉおお! れいぶはごごだよぉおお!ゆっくりしないではやくたずげでねえぇええ!」 れいむはつがいのまりさがきっと助けに来てくれると信じていた。 なにしろ二匹は赤ゆの頃からご近所同士 2匹は駆けっこをして遊んだり、時にはどちらがゆっくりした餌をとってこれるか競争をした。 「ゆっ、まっちぇまりちゃー」 「はやきゅ、はやきゅ~♪」 れいむが地を這う虫を捕まえれば、まりさは木陰に生えている食べられるキノコを れいむが甘い草を見分けて摘んでくれば、まりさは自慢の足を活かして人間の畑からにんじんを採ってきた。 「ゆっ、これれーむにあげゆ!」 「にゃにこれ、とってもおいちーよ!ちあわちぇ~♪」 こんな事もあった。 「ゆえ~ん、ゆえ~ん!」 「ゆっ、れいむどうしたの!」 泣いているれいむを見つけるまりさ。 もみあげの飾りはそのままだかられいむであることがわかるが、頭頂部の大きなリボンがなくなっていた。 「おりぼんをどこかにおとしたんだね!いっしょにさがすからゆっくりなきやんでね!」 「ゆえ~ん、れいむもうあんよがいちゃくてあるけないよ~!ゆえ~ん!ゆえ~ん!」 「まりさがさがしてくるよ!れいむはゆっくりやすんでいてね!」 ぽい~ん!ぽい~ん! 太陽が沈もうかという頃、まりさはボロボロの体でれいむのリボンを咥えて帰ってきた。 いつも自慢していた素敵なお帽子は泥んこだらけ。 やがて、月日は流れ2匹は新しい巣穴を掘り 群れから巣立ちをした。 まりさが集めてくれた、たくさんのお野菜にお菓子。 頭の上にはその、まりさとつくったかわいいあかちゃん。 れいむはただ、ゆっくりしていただけなのにそれがなぜ・・・ 動けない状態で赤ちゃんをゆっくりさせてあげられず 役立たずの人間という動物がいるだけ。 まりさ、どこにいるのまりさ れいむはここだよ!はやく助けにきてね! 「うん、そうかそうか、まりさに会いたいか?」 人間が懐からリモコンを取り出し操作すると ピッピッと機械音をさせて部屋の壁が上がっていった。 実際にはブラインドの役目をしていたシャッターが上がっただけなのだが、れいむには壁が動いたように見えた。 さっきまで薄暗かった部屋には蛍光灯が点灯され さほど広い部屋でないことがわかる。 それでもやはり、人間の住居ではなくどこかの工場といった雰囲気ではあるが8畳程度の空間だった。 その中心から真っ二つに透明なアクリル板で部屋は半分に遮られており、斜面と穴はれいむの側にだけある。 そして、反対側にいるのはれいむが助けを求めているあのまりさだ。 「まりざぁぁああ!」 まりさの様子がおかしい事はひとめでわかった。 まず、れいむと違って柱に固定されていない事。 そして、そのまりさの周囲には5匹の赤ちゃんゆっくりがいて、落とされたばかりの茎を食べていた。 「ま・・・まりさ、そのおちびちゃんたちはなに!」 まりさはの側にいる5匹の赤ゆは全て赤ありすだった。 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪」 「なかなかときゃいはなごはんね!」 「ありちゅ、おかーしゃんとしゅ~りしゅ~りしゅるわ!」 アリスにレイプされて出来た子供だ。 まりさは、れいむに何も言うことが出来ずただ黙々と茎を噛んで柔らかくして食べさせていた。 レイプされて産まれた子とはいえ、やはり自分の子だった。 ちなみに、れいむの声は届いていないし姿も見えてない。 アクリル板のまりさ側はマジックミラーを張り合わせてあり、れいむ側からしか様子がわからないのだ。 そんな事はわからないれいむ。 「むじぢないでねぇええ!なんでありずのおぢびじゃんがいるのぉおおお!」 それから2世帯の生活が始まった。 れいむは相変わらず動けないまま、管から栄養を送られて それが適量を超えているため自分の意思とは裏腹にうんうんが漏れ出し、それを赤れいむと赤まりさが食べる。 「くちゃいよぉおお!」 「れいみゅも、むこうのおとーしゃんみちゃいなゆっくちちたごはんたべちゃいよ!」 「わがままいわないでねぇえ!くるしいのはおかーさんもいっしょだよ!」 「おねーちゃんたちうんうんたべりゅなんてきちゃないよ!」 「れいみゅだったらちんでもそんなのたべにゃいね!」 頭上の大きな実ゆっくりは親の栄養がもらえているので勝手なことを言っている。 昼間、まりさとありす側にだけある赤ゆっくり用のおもちゃで遊ぶ向こう側の様子を見せられる。 声は聞こえないが、赤ありすたちがキャッキャっとブランコで遊び、それをまりさが楽しそうに押してあげている。 きちんと順番待ちをしている5匹のありすに「ぺーろぺーろ」と撫でる様に褒めている様子に親れいむは目をひんむいて青筋を立てた。 赤れいむと赤まりさが 「みゃみゃー!まりしゃもゆっくちあそびたいよ!」 「れいみゅもぺーろぺーろして!」 と言うが、親れいむは「うるさいよ!」と赤ゆどもを一喝した。 夜は斜面で寝ると穴に落ちそうなので、親れいむの頭に乗せてもらう。 一度口の中に入ろうとしたが、れいむが猛烈に怒りだしたので二度とそうしなくなった。 「うんうんのついたからだで、くちのなかにはいるなんてきたないでしょ!ゆっくりりかいしてね! そっちはおりぼんがよごれるから、もっとはしによってね!」 「ゆぇええ~ん!」「ゆわぁぁああ~ん!」 「おねーちゃんたちくちゃいよ!」「こっちよらないでね!」 茎の妹たちも姉ゆたちを邪魔者扱い。 最近では、「さっさとあなにおちればいいのに」なんて事を聞こえる声で言うようになった。 親れいむもそれを否定しない。 そんなある日、事件が起きた。 赤ゆどもがプチではなくトマトサイズになった頃 親れいむの頭上からバサッと茎が落ちたのだ。 それもそのはず、人間は茎と実の間にボンドで細工をしたものの、大元の親れいむの方には何もしていない。 ゆっくりの茎は全ての実がおちると茎が空洞化し、自然に茎が落ちるものだが そうならなくてもある程度の力が加われば親と茎は、ちぎれて離れる。 それがちょうどトマト2個分であった。 「ゆっくりおちるよ!ゆべっ」 「れいみゅ、おそらをとんでいるみたい!ゆびゃっ!」 その落ちた茎にれいむとまりさがしゃぶりついた。 いままでうんうんしか食べたことがなかった2匹にとって初めての食事。 「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!」 「うっめっ!これめっちゃうっめ!」 「やめてねれいむのくきをたべないでね!ゆぎゃぁああ!いちゃいよぉおお!」 「くきからまりさのあんこがでてるよ!やめてね!ゆぴぃいいいい!」 ボンドで固定されている2匹は体と茎とかいまだに離れず、落ちた衝撃で体内の餡子が茎へと逆流し まるで茎がストローの様に餡子を吸い出している。 それが食べられているのだから、体に大きなストローを刺されて内臓を吸いだされているのと同じだ。 寝ていた親れいむが目を覚ますと 頭が軽くなったことに気づき、それが目の前に落ちている食い散らかされた茎と 干からびている2匹の赤ゆが目に入った。 「どぼじでおちびちゃんをたべちゃうのぉおおお!おちびちゃんのいもうとでしょぉおおお!」 「ゆ?まりさたちはごはんをたべてるだけだよ!」 「おかーしゃんはうんうんをうむきかいのくせに、いつももんくがおおいいよ!」 その時、れいむを固定していたベルトが外れた。 鼻息をフーフーっと荒げながら、久しぶりの跳躍をする親れいむ。 赤ゆはトマトサイズまで大きくなっているが、それでもバスケットボールサイズとではまるで大きさが違う。 「ゆっ?」 赤れいむの真上に影ができたと思いきや、次の瞬間にはプチュンッと子気味よい音をさせて茶色いシミが広がっていた。 「ま、まりしゃはいいこだよ!わるいのはぜんぶれいみゅだよ!」 じょじょーっと砂糖水を漏らしている。 ふと、アクリル板の向こう側をみると 親まりさと赤ありすたちがお唄を歌っていた。 「ゆっゆっゆっ~♪」 まりさの調子はずれな音程に赤ありすがつづく。 「ゆっゆっゆっ~♪」「ゆっくり~♪」「していってね~♪」 「とっても、とかいはなおうたね!」 「おにーさんがけーきをさしいれてくれたわよ、みんなでたべようね!」 自分が毎日こんな苦しい目にあっているというのに、まりさは美味しいものを食べて どこのゆっくりと作ったかわからない子供と遊んでいる。 その怒りは赤まりさへと向けられた。 「まりしゃはいいこだよ!だからゆっくり・・・ゆべっ、やめちゃ・・・ゆぎゃ! いちゃい・・・ぴぎゃ!たちゅけ・・・ぶぴゅ!」 一撃で楽にしようとは思わない。 わざと手加減をして何度も何度も念入りに体当たりをした。 そして数分後、正気をとりもどしたころにはもはや原型を留めていたない餅だか団子だかよくわからないものが転がっていた。 「ふひひ・・・れいむのあかちゃん・・・どこいったの・・・ひゃひゃひゃ」 れいむの目はうつろ、焦点が定まらず右目と左目が別々の方向を向いていた。 口からは涎を垂らして、しきりに笑い声が漏れている。 お唄が終わったまりさとありすは ケーキを囲んで、ゆっくりと団欒している。 「れいむはまりさよりも、ずっとおうたがじょうずだったんだよ!」 「ゆっ、さすがとかいはなおかーしゃんね!」 「ありしゅもおかーしゃんにあいたいわ!」 「あったらすーりすーりしてもらおうね!」 「ありしゅたちのおかーしゃんなら、きっととってもゆっくりしてるわね!」 「おかーしゃんにもこのけーきたべさせてあげたいわ!」 ピッピッと機械音がすると ガーっと部屋を遮っていたアクリル板が上がっていく。 すると、そこにはしーしーを漏らしながらケタケタと笑う成体のれいむがいた。 飾りのおかげで、それがあのれいむである事がわかるが、まるで変わり果てている。 一歩動くごとにブピュッブピュッと頭の後ろから餡子が漏れ出しているが本人が気づいていない。 栄養を送る管が抜けたため、今度はそこから餡子が漏れていた。 「おちびちゃんが・・・いちぃ・・・にぃ・・・いっぱぁ~い・・・こんなところにいたぁ・・・うひひひひ」 飛びあがる親れいむ。 あっけにとられている赤ありすが2匹下敷きになった。 「ゆぴゃ!」「ぴきゅ!」 ケーキにカスタードが混ざって汚いデコレーションケーキになった。 親れいむはそのまままりさの方へ突進し、まりさの顔にベチャッとカスタードケーキがへばりつく。 古典的なパイ投げコメディの様な姿になったが誰も笑わない。 「おめめがみえないよぉおお!れいぶやめてぇえええ!」 仰向けに倒れたまりさのぺにぺにのあたりを噛力で砕けてギザギザになった歯が襲う。 「ぎゅぴぃいぃいい!まりざのぺにぺにがぁあああ!」 おとーさんをいじめないでね!と1匹のありすが割って入ろうとしたが 「おと・・・」の時点で踏み潰されて姉妹と同じくケーキをカスタードで都会派なコーディネートをしただけだった。 後頭部から致命傷になるほど餡子をブリュブリュと吐き出して ようやく、まりさへの暴力はおわったが 「けふひゅ・・・これはゆめだよ・・・まりざは・・・ゆっくりめをざまず・・・よ・・・もっとゆっくり・・・し」 すぐに息絶えた。 「まりざぁァア・・・どこにいるのぉおお・・・」 れいむは死ななかったが、それでも動けないほどの餡子を失い虫の息だった。 呆然と生き残った2匹の赤ありすが固まっている。 そこへ、ガラッとスライド式のドアを開けて人間が入ってくる。 「いや~おわったおわった。それじゃあお前たちは森に返してあげよう」 目の粗い籠に虫の息の親れいむと、なにがなんだかわからない赤ありすを放り込むと そのまま外へ出て、もともとれいむとまりさが住んでいたあたりへと運んだ。 「このれいむも元はといえばあのまりさにそそのかされて畑を荒らしてただけだからな命だけは助けてやろう。 もっとも、このまま放っておけばそのうち死ぬだろうが チビありすは恨むなら畑お襲ったゲスまりさと、レイパーありすを恨めよ! ケーキに比べたらここのメシはまずいだろうが、まあ頑張れ!」 そう言い残して、人間は去っていった。 寒空の中、呆然としている2匹の赤ありす。 ぴゅーっと北風が吹いた。 「みゅ・・・しゃむいわ、ここはどこなの!」 「ありしゅもうおうちかえりゅ~!ゆえ~ん!」 「う・・・ぐ・・・まりざぁ・・・はやく・・・かえってきて・・・」 かろうじて息がある親れいむ。 後頭部からは相変わらず餡子が漏れ出していて、ブッ・・・ブブッと汚い音を出している。 「ありしゅたちはおとーさんとゆっくりしてたのに、このおばさんのせいで・・・」 「このいにゃかもの!おとーさんをかえして!」 赤アリスの体当たりが追い討ちをかける。 「ゆっ・・・ゆっ・・・ゆっくり~・・・していってね~・・・・ゆっくり~♪」 瀕死とはいえ、赤ありすの体当たりは親れいむにはまるで効いていなかった。 虚ろな目でまりさが上手だよと言ってくれたお唄を歌いだす。 「ゆっ!このとかいはなうたは!おとーしゃんがいつもうたってたおうたよ!」 「まさか、このおばさんは・・・!おかーしゃんなの?」 「ゆっ♪・・・ゆっくり~・・・♪」 「おかーしゃん!おかーしゃんごめんなさい!」 「ゆっくりちていってね!ゆっくりちていってね!」 季節は冬間近。 ほとんどの動物は冬眠の準備を終えた誰もいないはずの森の奥から「ゆっくり~♪」と音程のおかしな歌声が聞こえていた。 やがて、風の音に歌はかき消され それからもう森から歌が聞こえることはなかった。 終わり。 ーオマケー 親れいむの体にすりよってしきりに謝る2匹の赤ありす。 「おかーしゃん、けがをしてるわ!」 「いまありすが、たべものをもってくるわね!」 2匹の赤ありすがピコピコッと跳ねて森の奥へと入っていく。 産まれてから人間のごはんやお菓子を食べてきた。 だから何が食べられる物なのかわからない。 石の下に蠢いていた虫を捕まえて、口にいれてみたが苦くてとても食べられたものじゃない そこら辺りに生えている草もそう。 あてもなく森を彷徨って、ゆっくりの巣を発見した。 大半の動物は冬前に越冬のための準備を終えるが、ゆっくりのほとんどは冬になってから冬篭りをする。 だから、まだ入り口が閉ざされていない巣があった。 「ゆっ、とかいはなありすにはせまいいえだけど これならおかーしゃんもありすもこごえないですむわ!」 奥には産まれたばかりのプチトマトサイズの赤れいむが5匹と、赤まりさが4匹いた。 「おねーしゃんだれ?ここはまりしゃのおうちだよ!」 「そのごはんは、おかーしゃんがあつめたれいみゅたちのごはんだよ!」 「たくさんごはんがあるなら、ありすたちにわけてね! おちびちゃんたちはちいさいから、ありすがびょうどうにやまわけするわよ!」 そう言って、山となっている餌の5分の4ほどを自分のほうへ引き寄せた。 これにおこった赤ゆが、ありすにつめよってくる。 「かってにはいってきて、ごはんをとらないでね!」 「ゆっくちできないおねーしゃんはでちゃいってね!」 「わがままをいうおちびちゃんはきらいだよ!」 ぽかりっ ありすが先頭にいた赤まりさの頭を突き出した体でこづいた。 「ゆぎゅっ・・・ゆわぁぁぁあああん!」 泣き出す、赤まりさ 他の赤ゆたちも、それをみて赤ありすから離れる。 「このよは、じゃくにくきょうしょくだよ! おまえたちはそこでゆっくりしててね!」 さっそく、勝ち取ったごはんをほうばるありす。 乾燥している虫とキノコ、それに硬い木の実だ。 「ゆ・・・まじゅい!これぜんぜんあまくないよ!ありすはとかいはなあまあまがたべたいわ!」 2匹はそう喚き散らすと、巣の中にあるものを捨てだした。 ゆっくりできない食料に、赤ゆが大切にしていた小石、それからお布団に使っていた葉っぱ。 次々と剥ぎ取っては外へ捨て自分達が生まれ育った何にもない部屋を作ろうとしている。 「やめちゃね!まりしゃのちゃからものが!」 「それはおかーしゃんたちがあつめてくれたごはんだよ!ゆぇえ~ん!」 「ゆっ、おちびちゃんたちそのおはなはなにかしら?」 お花の輪が目に入った。 これは赤ゆたちが親にプレゼントするために一生懸命作った花飾り。 「むーしゃ、むーしゃ、それなり~!」 「むっちゃむっちゃ、とかいはじゃないけど、まずまずたべられるわね!」 「ゆわぁぁああ~ん!」「ゆぇええ~ん!」「ゆわわぁ~ん!」 そこへ、ヌッと巨大な影がありすに覆う。 「もっとおはなをたべさせ・・・ゆべっ!」 「ありすたちは、とかいはなこーでぃねーとをしてあげただけ・・・ぶきゅっ!」 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編 ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編 作者:まりさ大好きあき?
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※M1あきさんが「植物型にんっしんでゆっくりが地面から生える」というネタの絵を描い ていたのに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 「ねえ、わたしがもしゆっくりだったら、きっとおいしくないと思うのよ!」 いつも突飛なことを言う女だった。ゆっくり加工所の研究部門の同僚の中で一番優秀な彼 女。天才となんとかは紙一重と言うが、それを体現しているような女だった。 「だって、わたしはゆっくりが大好きで、その研究がこんなにたのしいんだもの! ゆっ くりは苦しまないとおいしくないんだから、わたしってばきっと商品にもならないぬるい 甘さになっちゃうに決まってるわ!」 いつもそんな変なことばかり言っていた。 だから、思いもしなかった。 「もし自分がゆっくりだったら、あまくないに決まっている」 そんないつもの戯れ言が、彼女から聞いた最後の言葉になるなんて。 どこにでもあるなんでもない交通事故。そんなもののせいで、彼女のばかげた言葉はもう 聞けなくなってしまったのだ。 ゆっくりたねをまいてね! 「すっきりーっ!」 研究員達が固唾をのんで見守る中、ゆっくりまりさとゆっくりれいむはすっきりーをした。 二匹のゆっくりは、土の敷かれた、動くのに不自由のない大型の水槽の中にいる。 「さて、次が問題ですね。うまくやってくれるかどうか……」 研究員の一人がつぶやく。他の研究社員達も言葉にこそ出さないものの、思いは同じだ。 やがて、れいむの頭からにょきにょきと茎が生えてくる。そしてあっという間に実ゆっく りが生った。ここまでは普通だ。 普通ではないのはその数だ。生えた茎は五本。通常の茎の倍以上に長い。 実ゆっくりの数も普通ではない。それぞれの茎に鈴なりに生った実ゆっくりは、合計五十 匹近い。その大きさも通常の実ゆっくりの半分ほどだ。 それだけでも異常だったが、またしてもおかしなことが起きる。 次の瞬間、小粒の実ゆっくり達は地に落ちたのだ。 明らかな早産だった。 だが、れいむもまりさもあわてない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりほーりほーりしてね!」 れいむが声を上げると、まだ目も開かない実ゆっくり達は口を開き声を上げる。 「ゆっきゅち!」 「ゆっきゅち! ゆっきゅち!」 「ゆっきゅちもぎゅりゅよ!」 「ほーりほりしゅりゅよ!」 目を閉じたまま、開いた口で一斉に地面を掘り始める実ゆっくり達。ゆっくりは手足がな い為、土木作業には全く向かない。それなのにたやすく土を掘り、自らの巣を作る。 実ゆっくり達もその特質を受け継いだのか、土を掘り進み瞬く間に地の中に潜っていった 。 「ゆっくりそだってね!」 「しーしーするよ! おちびちゃんたち、ゆっくりえいようをとってね!」 実ゆっくり達が埋まっていった場所に、れいむとまりさはしーしーをかけ始めた。 すると、ぽこり、ぽこりと。実ゆっくりの埋まった場所から何かが出てきた。 芽だ。 ゆっくりがにんっしんしたときと生える茎と同じ色の芽だ。 それを見て、れいむとまりさはにっこりとほほえむ。 その様に、見守っていた研究員達も安堵の息をもらすのだった。 × × × ゆっくり加工所では、日夜研究が続けられている。 その中でももっとも重要な研究は、「高品質のゆっくりをいかに大量生産するか」だった。 一般に、ゆっくりの大量生産と言えばれいぱーありすとオレンジジュースを用いて行われ る。だがこれは手間も時間もかかる。 まずすっきりーさせる時間が必要だし、植物型のにんっしんであっても生まれ落ちるまで には一週間程度を要する。 また、植物型のにんっしんで生まれる赤ゆっくりは小さく、これを成長させるのにも時間 が必要だ。味の調整のため虐待するともなればさらに時間も手間もかかる。 それらの効率化は極限まで進められていた。だが、不況に伴う昨今のゆっくりの価格低下 の傾向から、なかなか利益が出にくくなっていた。 そこで着目されたのは、ゆっくりが植物的な性質を持つと言うことだった。 植物型にんっしんで、ゆっくりは茎をはやす。この茎を外部ではやすことはできないか、 というアプローチだった。 植物型にんっしんは、大量にゆっくりをつくるのに向いている。しかし茎が生えている間、 母体となったゆっくりは茎に栄養を吸われる――すなわち、負荷を受け続けることになる。 ゆえに、回数を重ねれば良質なゆっくりであっても餡子が劣化する。 ならば生えた時点で茎を切り取り砂糖水などで育てれば、という提案もあった。だがこの 方法ではゆっくりが「足りないゆっくり」になったり、奇形化することさえある。当然味 も落ちる。やはりある程度、少なくとも丸一日程度は母体で育てる必要があるのだ。 これは当然、量産化の妨げとなる。 だが、ある研究員は、これとまったく異なるアプローチを提案した。 × × × 「草ゆっくり、順調に育っているみたいだな」 研究所の一室。中央におかれた水槽の中は、一週間前れいむとまりさがすっきりーし、地 に落ちた実ゆっくりが自ら埋まった場所だった。 男と同僚の研究員は、その水槽を眺めていた。 そこは今や畑のようになっていた。 地面か伸びる無数の茎。青々と葉を広げ、人工灯を力一杯受け止めている。そして、その 茎の先端に実るモノは。 「ゆっ……ゆっ……」 「ゆっくちぃ……」 「ゆっくち……うまれちゃいよ……」 夢見るように目を閉じ揺れる、実ゆっくりの姿があった。 通常の実ゆっくりより一回り大きい。そのもちもちした肌は高い品質を伺わせる。 新たな植物型にんっしんのアプローチ。 それは、「草ゆっくり」だった。 通常、植物型にんっしんでは、ゆっくりは茎を生やし実ゆっくりを生らす。 この「草ゆっくり」は、実ゆっくりを植物の実と同じ役割にしたものだ。 草ゆっくりは母体から栄養をもらうのではなく、地面に落ち血に潜り、根を下ろして植物 のように自分で育つのだ。 通常の植物型にんっしんで高品質のゆっくりを生み出すには、母体となるゆっくりの栄養 摂取、健康管理など細かに管理する必要がある。 ところがこの「草ゆっくり」にそれは必要ない。 母体は実ゆっくりを蒔いた時点で出産は完了となる。植物型にんっしんに比べ、母体への 負担は非常に少なくて済む。すぐさま次のすっきりーも可能だ。その上、実ゆっくりの数 もずっと多い。 地に蒔かれた実ゆっくりは、初期には親ゆっくりのしーしーなどの甘味を要する。だがそ の後、芽さえ出れば土の養分と日の光で自ら栄養を作り出し育っていく。ゆっくりの餡子 変換能力は優れており、通常の農作物の育たないような枯れた土地でも元気に育つ。また、 通常の作物より世話もいらず、生産も楽だ。 地に生えた根、天へ伸びる茎に空へ広がる葉。それらから栄養を生みだし、実ゆっくりは 子ゆっくりほどのサイズになってから生まれ落ちる。 しかも、非常に上質なゆっくりとして生まれるのだ。 ゆっくり加工所は、新たな高品質ゆっくりの大量生産方法を手に入れたのである。 「どうやら成功のようだな……」 男のつぶやきに、同僚の研究員は満面の笑みを浮かべる。 「この実験がうまくいったらいよいよ実用化か……いや、彼女のアイディアは本当に大し たものだな」 「ああ、彼女は本当に優れた研究員だったよ……」 「惜しい人を亡くしたものだな……」 ようやく実用化までこぎ着けた草ゆっくり。だが、その発案者は不幸な交通事故で、既に この世にない。 二人の研究員の間に暗い空気が立ちこめる。 「でも、こうして彼女の実験がうまくいったのは君の頑張りのおかげだよ!」 暗い雰囲気を吹き飛ばすように、努めて明るく研究員は言った。 研究の実現は困難を極めた。だが、迷わずくじけずあきらめず、ひたすらに研究に打ち込 んだ男の頑張りがあったからこそ実現したのだ。 だが、男はその惜しみない賞賛にくすりともしない。 「別に……俺はただ、彼女の問いの答えをみつけたかっただけだ」 「問いの……答え……?」 男は答えず、研究室を去った。 × × × 男は自分用の研究室に戻っていた。 研究室の中央には、青々と生い茂る草ゆっくりがある。 「君は『自分がゆっくりだったらあまり甘くならない』と言っていたけど、どうなるだろ う」 ゆ、ゆ、と。夢見る実ゆっくりたちは、男の言葉に答えない。聞こえていたとしても、言 葉を理解するだけの知能はない。 だが、男はかまわず言葉を続ける。 「君の遺灰を蒔いた土……そこから生まれたゆっくりは、ぬるい甘さに決まっている。き っと君と同じように、しあわせそうにしているんだろうな」 ゆ、ゆ、と。実ゆっくりは揺れている。微笑む口は、男の言葉の通りしあわせに生まれて くるんだろう。 「だから俺は甘くしてやろうと思う。君は草ゆっくりばかりでなく、画期的な虐待法だっ ていくつも生み出していたからね。それを試す。全部試す。土が枯れて、本当に灰になっ てしまうまで、ね」 男が部屋の隅に視線を投げかければ、いくつもの虐待道具が用意されている。 「君と一緒に草ゆっくりを生み出したかった。君と一緒に草ゆっくりを虐待したかった。 君が生きているうちに気づけば良かった」 男の声に、実ゆっくりはゆれる。微笑みを口にたたえたまま、生まれ出るしあわせせを夢 見ながら。 「君のことが、好きだって」 男の言葉は、静かな研究室にひどくむなしく響いた。 その言葉は誰にも届かない。 実ゆっくりだけが、ゆ、ゆ、と揺れながら、男の声を聞いていた。 了 by触発あき * 過去作品 『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口』 『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談』 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』 元ネタ:M1
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ゆっくりしないでね!3 テストようやく終わりました;w; 駄文でよければ見てください。;w; 男は唖然としてた。あのゆっくり一家全員に地獄をみせるつもりだった。しかし地獄を見せる前にれいむと実ゆっくりは逃げてしまった。 自分の家は木々が生い茂る山に接しており、あのゆっくりは恐らくこの山に逃げただろう。 木々の生い茂る場所に逃げたゆっくりを探すことはとても大変だ。 すぐにカツオ(犬)を使い追跡しようと考えた たまらなく悔しかった。ゆっくりごときに踊らされたことが。自分のエゴをゆっくりごときに通せなかったことが。 あの逃げれたゆっくり一家はこれからどこかでゆっくりし、無駄な生を謳歌すると思うとくやしさで気が触れそうだった。 足をみるとまりさが脛のあたりを必死に残った歯で噛みついていた。 かなり痛い。噛まれた部分は見えないが血が滲んでいるだろう 「糞饅頭・・・・・お前には・・・・生きてきたことを後悔させてやるからな・・絶対に」 男は忌々しそうに呟くと噛みつかれながら部屋の隅においてある蠅叩きを手に取る そしてそれを全力で振るう パァン!!! 「ゆびゃあ!!!!」 まりさはゆん生の中で一度も感じたことのない異質な痛みにたまらず悲鳴を上げる その拍子に男の脛から口を放してしまう 「ゆびゃあああああああああ!!!いだいいいいいいいいいいいいいい!!!」 まりさは男の周りでのたうち回っていた。まりさの肌は脂汗を分泌し始め、徐々にとヌメりを帯びてくる。 ゆっくりの肌は人間の肌よりも痛みに対して敏感だという報告もある。 激しく痛がるまりさを見ても一切の慈悲を見せずに、男は何度も蠅叩きでまりさを叩く。 パァン!!「ゆびゃあ!!!」パァン!!「いじゃい!!!」パァン!!「やめじぇ!!!」パァン!!「ぐぎゅ!!?」 まりさの肌に蠅叩きの網目が無数に付き、全身が赤く腫れあがるころにはまりさ餡子をブクブクと吐き出しながら痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ「パァン!!」ゆ゛っ!!?」 痙攣していてもなお叩く男。その手は止まらない。まりさの反応はだんだんと小さくなってゆく。 日が高く昇りかけた頃になり、叩くだけ叩いて疲れたのか男は手を止める。 「ハァ・・ハァ・・・糞・・肩と腕がいてえ・・・わかってると思うんだ・・・」 ちらりとまりさをみると、ヌメりきった全身に網目模様が付き餡子の色が滲んでいる。所々小さくではあるがまりさの肌は破け液状餡子が流れ痛々しい。 痙攣し、気絶してるまりさを見てめんどくさそうな顔をした後 男は小麦粉を水で溶き、それをハケでまりさの全身を塗りたくり、傷の補修をする。 「このまま死んだら楽だからな。お前らはもっと生き地獄を味わうべきだ ・・・・・・・・わかってると思うんだ(ボソッ)」 満身創痍のまりさを先ほどまで入れていた透明のケースに放り投げるように入れ、蓋を閉める。 「くそ・・・あの逃げた赤饅頭を追わないとゆっくりしちまう・・・・」 そう、男はまりさを叩くことに夢中になりすぎてれいむを追うことを忘れてしまった。そのことを後悔する男。 「クソッ!・・・・・・明日は仕事なかったら今からでも探しに行けるんだが・・・・・・・・」 男は明日から10日ほど連続で仕事をする予定になっている。仕事内容は農家の土地に出没するゆっくり駆除などである。 れいむを追って地獄を見せたいところだが明日の仕事を休むわけにはいかない。 それに農家のゆっくり駆除はそれなりに肉体労働であるため明日に疲れを残すわけにはいかないと考えていた。 「くっそ・・・絶対見つけ出して地獄を見せてやるからな・・・」 れいむは運がよかった。逃げている間に捕食者やゆっくりに仇なす動物などに出くわさなかったのである。 さらに幸運なことに倒れるまで逃げ続けた結果、その付近の群れの一員に倒れているところを発見され群れによって保護されていた。 れいむが男のところから逃げ出してから丁度3日。 れいむは保護された先で、夢を見ていた。 れいむの寝ている場所には藁や羽毛が敷き詰められており、とても気持ちよさそうであったがれいむはひどくうなされている。 夢の中、れいむは朽ちた木の洞に作ったおうちの中で、子ゆっくりに成りかけの我が子と最愛の夫であるまりさを探す。 「ゆぅ・・・れいむのかわいいおちびちゃん・・・ゆっくりしていってね・・・どこにいるかおしえてね」 れいむは意識していないが、現実世界で無いそこは雑音が一切入ってこない、まさに無音の世界であった。 「ゆぅ・・どこにいるの!おかーさん怒るよ?ゆっくりしないで出てきてね」 何の返事も返ってこない事にれいむの表情は焦燥の色がでてくる。 「ゆぅ・・・スーー(息を吸う音) ゆっくりしていってね!!!!」 全力でゆっくりしていってねを言う。しかし返事はどこからも聞こえない。 れいむの顔は泣きそうであった。 洞の中を探すのはやめて外へ出ようとした時、洞の中から何やら気配を感じた。振り返ると子れいむ2匹と子まりさ2匹が洞の中で座っていた 「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」」 元気よくゆっくりしていってねをする子ゆっくり達 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!どこにってたのおちびちゃん?あまり心配させないでね!ぷんぷん!!」 子ゆっくりたちはそう言う母れいむの顔を見ると、笑顔でれいむの側までやってきてす〜りす〜りした。 「おきゃーさんだーいしゅきー」「ゆっゆ〜♪」「おきゃーしゃんのほっぺゆっくちゆっくち」「しゅりしゅり〜」 子ゆっくりたちは一斉に甘えだす。れいむは「ゆっ くすぐったいよおちびちゃん♪すーりすーり」 れいむの顔は先ほどと違ってとても幸せそうな顔をしている。 「とってもゆっくりできるおちびちゃんたちだね!ゆっくりし「「「「ゆぎゃあああああああああああああああ あああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」ゆゆ!!!びっくりしたよ!!」 子ゆっくりたちは一斉に苦しみ始めた。餡子を吐き出し、その丸い身体をグネグネと捩りながら苦しみ出す。 「「いじゃいよ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぎゃあ゙あ゙じゃあ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!たじゅげじぇええ」」 子ゆっくり達の身体が分泌された脂汗にぬらぬらとてかり、髪の毛が一斉に抜け始め、まむまむに相当する場所が黒く炭化し始めてきた。 「おちびちゃんだぢどぼじだの゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!?まりざあ!!?まりざあ!助けてよ!!おちびちゃんたちが!!」 悲鳴を上げた後れいむは最愛の夫であるまりさに助けを求めるがまりさはどこにも現れない。 子ゆっくりたちは全身が薄く焦げ、変わり果てた姿となり、プルプルと震えているだけの丸い物体となっている。 「まりざああああ!!!おちびちゃんたぢがああああああああああ!!!!ゆっ!!」 れいむは洞に差し込む光が急に少なくなったことに驚き、洞の内側から外をみるとそこには 笑う人間さんと・・・見るからに強そうな犬さんが・・そして生気の抜け、目の焦点が合っていない最愛のまりさが・・・洞の前に差し込む光をさえぎる形で立っていた。 絶望感がれいむを襲う。 「おちびちゃんにげてえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」 れいむは夢から覚めた。全身に寝汗がびっしょりとついていた。未だ気分が悪い。 仰向けのままあたりを見回す。どうやら土に掘ってある洞の中らしい。ゆっくりにしては大きい洞でとても住みやすそうであった。 「気づいたのねれいむ。外傷らしいところは無さそうだし、ただの疲労でしょう。安心していいわよ、むきゅ。」 洞の奥から発せられた声。仰向けに寝かされていた身体をグネグネと捩りながら起こし声の主を探す。 そこにはぱちゅりーが居た。れいむよりも二回りほど大きい。おそらく長生きした個体なのであろう。 そして地面を見てみるとれいむの下にはおふとんさんがひいてあった。 それはれいむの尋常ではない量の寝汗により湿り気を帯び縮みきっている。 「ゆぅ・・ここは・・」 「ここはドスが率いる群れの巣の一つよ。あなたは群れの近くで倒れてたのを発見されてここまでもってきたのよ、むきゅ。」 「ゆぅ・・・介抱してくれてどうもありがとうね・・・」 「どういたしまして。むきゅん。でもお礼ならドスと運んできてくれたゆっくりに言ってね、むきゅん。」 れいむは何かを思い出したようにハッする仕草をしたあと、周りをキョロキョロと見始めた。 「ねえぱちゅりー。おちびちゃんたち見なかった?」 「あの飾りのない子たちの事ね?あの子たちなら今は群れのれいむが世話をしてるわ。安心してね。今連れてくるわね。むきゅん。 待っている間にこれ食べておいてね。子持ちなんだから遠慮しないでね、むきゅん。」 そういうとぱちゅりーはバインバインと跳ねながら洞の外へいってしまった。 ぱちゅりーの子持ちという言葉にはっとするれいむ。上を向いてみると茎があり、それにはたった一つ、実ゆっくり(れいむ種)が付いていた。 れいむは他の実ゆっくりが人間さんにゆっくり出来ないことをされて潰れたのを「ゆ゙ぅ゙」と言って思い出す。 寝ている間あまり食べてなかったせいで実ゆっくりは頬がコケて、かなり痩せ細っていた。 その表情は実ゆっくり特優のうっすら笑顔を浮かべている寝顔ではなく、何かに苦しんでいるようなそんな表情であった。 「ゆゔ?!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!?今ごはんむーしゃむーしゃするからねっ!」 れいむはぱちゅりーが食べてといった食べ物を急いで口にする。 「むーしゃむーしゃ・・・・・し・・し・・しあわせーーーー!!!?」 長い間食べ物を口にしていない、空腹による美味しかったというだけではない。どれもれいむにとってそれ自体がごちそうであった。 干し野イチゴや干しイチジク、木の実さんに芋虫や虫さんや野菜さん。どれもとてもゆっくりできた。 バクバクバクと普段ならばれいむ一匹ではとても食べ切れない量をすぐに完食してしまった。 「ゆふー とってもおいしかったよ!」 実れいむを見上げてみると先ほどまでの苦しそうな寝顔は無くなり、とても安らかな顔つきになっている。 そしてゆっくりではあるが、目に見える速度でゆっくりと膨らんでゆく。栄養(餡子)行き渡っているのだろう。それを見てれいむはゆっくりできた。 「待たせたわねれいむ」 ぱちゅりーがれいむのところに戻ってきた。その後ろにはれいむが二匹おり、 その二匹は大きな葉っぱを口を使って担架のようにし、子ゆっくり(作者には判別不能であるがその内訳はれいむ種1まりさ種1)二匹を運んできた。 二匹の子ゆっくりは、未だ寝たきりであり、黒く炭化したまむまむと髪の毛の状態(ハゲ)はそのままであった。 しかし、全身焼けただれ、黒っぽくなっていた肌は少しだがゆっくり本来の肌色を取り戻していた。 「ゆうっ!おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!!」 といい、れいむは二匹の子ゆっくりにすーりすーりをする。 とするとどうだろう。子ゆっくりたちの肌はまだカサついてはいるが、元のフニっとし、すべすべな肌を若干ではあるが取り戻していた。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしていっちぇにぇ!!まりしゃはもうだいじょうぶだよ!ここの群れはとってもゆっくちしてりゅよ!」 あれだけの怪我を負い、元気が無くしていたまりさが元気を取り戻したことに驚くれいむ。 「れいみゅのごはんも用意してくれてとってもゆっくちできたよ。しあわせ〜だったよ。ゆんゆん。」 「むきゅん 子ゆっくりたちの状態が酷かったから秘伝のお薬をつかったのよ 大分よくなったみたいね。むきゅん。 まだ完治はしてないけど栄養のあるものを食べさせていればもっとよくなるわ。」 「この辺りはドスの管理もあって、とっても食料が豊富で、えいよーのあるものがたくさんあるからゆっくりできるよ」 と運んできたれいむが言う。 母れいむは子ゆっくりたちを見ると若干前よりも大きくなり、そしてぷっくりとしていると感じた。全身火傷で失った肌の艶も少しではあるが出てきている。 完治も夢じゃないかもしれない。えいよーのあるゆっくりしたものを食べさせてもらったんだなあと思う。 どうやらこの群れは見ず知らずのれいむたちにとてもとても手厚い介抱をしてくれたようだとれいむは理解した。 人間にあれだけ酷いことをされ、傷つき落ち込んでいた心に親切にされたという事実が浸みわたりれいむは涙が自然と出てきた。 「ゆゅゅ・・・ありがとおぉぉ・・ほんとにありがとね・・れいむ うれしいよ とってもゆっくりできるよ・・・」 この暖かい気持ち 「ゆっくり」だ。それを感じながられいむは「ゆんゆん」と泣き始めた。 「むきゅん。別に当たり前の事をしただけよ。困った時はお互いさまでしょう?」 照れながら言うぱちゅりー。 そんなぱちゅりーを見ながられいむは子ゆっくりに聞こえないようにそっとある質問をする。 「ねえぱちゅりー・・・髪と・・・その・・まむまむは治るかな・・」 「むきゅう・・・髪は時間がかかるでしょうが治ると思うわ。むきゅん。 でも・・まむまむはむきゅん、正直に言うわ。 治らないわ・・・肌と違って、秘伝のお薬を使っても、まむまむは手の施しようがなかったのよ。ごめんなさいね・・・むきゅう・・」 ぱちゅりーはそう言って少し残念そうにうつむいた。 「そっか・・・ごべんでぇ・・おちびちゃん・・・・・守ってあげられなくて・・・ゆ・・ゆぅ・・・・ゆえええええええん」 またれいむは泣き始めた。もうおちびちゃんたちは胎生出産をすることができなくなってしまった。まだ蔦を使ってでの出産は可能ではあるが、 我が子の不憫さにどうしても涙が出てきてしまう。 「お取り込み中のところちょっといいかな?」 ゆぅゆぅ泣いているところに、の太い声が聞こえた。 どうやら洞の外から発せられた声のようだ。声の主を確認するためにれいむは洞から顔を出す。 そこには洞には到底入りきらないようなサイズのまりさ・・・ドスがいた。3メートル近くはあるだろうか。羆もびっくりなサイズである。 穏やかな顔とは裏腹に身体中には歴戦のものと思われる傷跡が無数にあった。 「ゆぅ!ドスだね れいむたちを助けてくれてありがとね とても感謝してるよ! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね、れいむ。ここは人間さんから貸してもらったドスたちのゆっくりぷれいすだよ。群れのみんなから聞いたけど大変な目に遭ったんだってね。 れいむさえよければ子供たちの傷が治るまで居ていいからね。」 れいむの顔がパァっと明るくなる。ここはなんてゆっくりしたところだろうかとれいむは思う。 「ありがとうドス。子どもたちもとってもゆっくりできてるよ。ドスのおかげだよ」 「どういたしましてだよ、れいむ。ところであの子ゆっくりたちの傷って、やったの人間さんでしょ?」 突然今回の悲劇の核心を突く言葉に顔を硬直させるれいむ。 「でい゙ぶだぢばな゙に゙も゙じでな゙い゙の゙に゙・・・・・・い゙ぎな゙り゙人間ざん゙が・・・ゆ゙ぅぅぅ・・・酷い゙ごどを゙・・・ゆぅぅぅぅ・・」 いきなり泣き出し、嗚咽を漏らすれいむ。 「やっぱりそうなんだね。でも安心してね。ここは人間さんとの協定があるからゆっくりできるよ。ゆっくりしていってね!」 この群れは人間と協定を結んでいた。ドスはそれをれいむに説明した。 おおまかな協定内容はこうだ。 1 ゆっくりたちはマツタケやイワタケなど人間にとって高価な山の幸を広範囲にわたって探し、人間がやるように綺麗に収穫し、それを人間に献上する。 または、ゆっくりが狩れない高価な食材の位置を人間に伝えたり、綺麗な石(宝石の類)なども見つけたらそれも献上する。 2 献上する際、ドスは人間たちに群れの繁殖状況等を報告する。 3 人間は献上されている限りゆっくりを殺さない。そして人間は集落で捕まえた虫や出来そこないの野菜や野菜くず、普段食べないような木の実などを適当に渡す。 4 一つの番が子供を産むのは生涯をかけて3匹まで。それを守れないゆっくりは群れによって永遠にゆっくりさせられるか追放である。 ただし何かしらの理由で成ゆっくりになれなかった場合や災害で群れの総数が著しく減った場合にはそれは適用されない。 5 人間側が増えすぎだと判断した場合、群れでそのゆっくりを処理するか、この村の人間の縄張りの外まで連れていくか人間に渡すかのどちらかを選んでもらう。 6 人間と争いは絶対に起こしてはならない。それはこの村の人間に限ったことではない。 7 この辺りの土地は人間さんのものである。よって、ゆっくりは人間さんの慈悲でこの土地に住まわせてもらっているだけであって、 ゆっくりはこの土地がゆっくりのものであるということをいかなる場合においても主張することはできない。 8 条約が守られない場合ゆっくりはこの土地から出ていくか、永遠にゆっくりすることを選んでもらう。 などと、ゆん口調節までさせられているかなり不平等な協定内容ではあったが、守っている限りここのゆっくり達の生活は安寧としたものであった。 そして追加情報は、この付近の人間さんはここ以外の人間さんよりも気性が荒くなく、ゆっくりできるらしい。 そして、冬籠りの際の食糧援助などもしてもらえるらしい。 「ゆう?・・そうなんだ・・じゃあ、ゆっくりドスの気持ちに甘えさせてもらうね」 「ゆ!そうしてね。この群れにはまだまだ余裕があるからゆっくりしていってね。」 そう言い残しドスは自分の巣へ帰って行ってしまった。 「むきゅ れいむは今日から子供達が治るまでここに住めばいいと思うわ。丁度だれも住んでなかったから」 「ゆ!ありがとうぱちゅりー。そうさせてもらうね。」 「それじゃあわたしは自分のおうちにかえるわね。ゆっくりしていってねれいむ。おちびちゃんたち。」 「「「ゆっくりしていってね(ゆっきゅりしていっちぇにぇ)」」」 ぱちゅりーが出て行って、れいむと子ゆっくり二匹になったれいむ一家。 「おきゃーしゃん ゆっくちゆっくち」 子ゆっくりたちが母れいむに甘えてくる。れいむはそれをすりすりで返した。 (れいむたちはこれからゆっくりできる。でも・・でも・・まりさが心配だよ。きっとまだ生きてるよね!れいむ心配だよ。 おちびちゃんたちがもう少し大きくなったら探しに行くよ!だからまりさ・・絶対生きててね!) 頭に生えている実ゆっくりを見つめる。もうすぐ生まれるだろうと本能的にれいむは感じ取った。 「ゆぅ・・れいむのおちびちゃん・・安心してゆっくり生まれてね・・絶対れいむが守ってあげるからね・・・」 れいむはそう心に誓う。 それからのれいむ一家の生活はとてもゆっくりしたものであった。 子ゆっくりたちは成長し、野球ボールサイズからソフトボールサイズとなり、赤ちゃん言葉が抜け、そして肌は昔のように柔らかさとハリを取り戻していた。 子ゆっくりたちは寝た切りの状態から赤ゆっくりと同じくらいの運動量をこなせるくらい回復していた。 頭からはまばらではあるが、うっすらと髪の毛が生え始め、その色の違いによりれいむかまりさかを見分けることができる。 そして新たに生まれた赤ちゃんゆっくり。蔦に成っていた実ゆっくりの最後の生き残りである赤れいむは元気に生まれ、今は帽子のない姉たちと元気に遊んでいる。 その赤れいむはいまや家族のアイドル的存在である。れいむは赤れいむを見るたびにこのおちびちゃんをまりさに見せてあげたいと思うのであった。 「おちびちゃんゆっくりしていってね!」 「おねーちゃんゆっくちゆっくち」 「おちびちゃんたち!ゆっくりしてるね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり(ち)していってね(にぇ)!」 子供たちは赤ゆっくりと鬼ごっこをしたり、ゆっくりごっこをしたりでとても生き生きとしていた。 「ふわあああああ〜〜〜むにゃむにゃ・・・れーみゅもうちゅかれちゃよ・・・ゆっきゅりおひるねしちゃいよ」 「ゆっ!そうだねおちびちゃん。おねーちゃんたちと一緒にお昼寝しようね!」 そういって昼寝を始める子供達。母れいむはそれを見ながらゆっくりした気分に包まれていた。 今の家族はすべてこの赤れいむが中心に回っていると言っても過言ではない。赤れいむは一家にとってはとっても愛らしく、可愛く、まるで天使のようであった。 それから子供達を起こさないようにそっと巣(仮)を出て、昼寝から覚めた後のおやつとなるものを探しに回る。 まりさのことは心配だ。しかし、今は子供達を自分の力で生きられるようにすることが先だろう。まずはえいよーのあるものをしっかり食べて成長することが第一。 れいむはそれがまりさの願いでもあると考える。 「ゆふふふふ・・おちびちゃんたち喜んでくれるかな・・」 れいむはやわらかい花を口にくわえ巣へ戻る。 巣では子ゆっくり達と赤れいむが仲良く寄り添い、ゆーゆーと言いながら寝ていた。 「ゆっくりしたおちびちゃんたちだね!れいむうれしいよ。」 れいむは子供達が起きないように静かに巣に入ったが、赤れいむはその気配に気づき目が覚めた。 「ゆぅ〜おきゃーしゃん ゆっくちおはよう!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃんたち!おやつもってきたよ!」 「ゆわーい」 「おやつおやつー」 「ゆっくち、ゆっくち」 子ゆっくりは花にかぶりつく。うっすらと甘い味、フローラルな香りがとてもゆっくりさせてくれる 「「むーしゃむーしゃ ゆゆ〜しあわせ〜」」 赤れいむには母れいむが噛みほぐしたものを口うつしで与えてやる。 「ゆー しあわしぇー!」 親ゆっくりも子ゆっくりも赤れいむもそこでの生活は何もかもがゆっくりできた。ずっとここにいたい。ここには「ゆっくり」がある。 だがそんなゆっくりした生活はもう終わる。 なぜなら人間が連日の仕事を終え、一家を探し始めたからである。 「ちっ、この付近にはあの糞饅頭いないっぽいな」 男は忌々しげに舌うちをし、足元に転がっている成体のゆっくりまりさを蹴り飛ばす。 ズン!!「ゆげぇ!!」 蹴られたまりさは10メートルほど先に落下した。 「まりさああああああああ!!!」 「おとおおおしゃああああああん!!」 それを見ていたれいむと子ゆっくりたちは声を上げる。 男はあのまりさの妻であるれいむとその子供達を探しに森まできていた。 その際ゆっくりを見つけては禿げた子ゆっくり二匹を連れたれいむは知らないかと聞きまわった。 知らないと答えたゆっくりはみな適度に重傷を負わされ、まむまむを割かれ、目を潰され、舌を引き抜かれた。男は子供も大人も区別なく平等にそれを行った。 今この男によって新たに捕えられた一家が男の尋問を受けている。 一家がおさんぽ(笑)中に歌を歌いながら歩いていたのを男に発見されたのだ。 一家の構成は親れいむ、親まりさ、子れいむ×3 子まりさ×2であった。 ゆっくり一家は一切拘束は受けていないが、逃げたら犬に食い殺されることを知っている。 なぜなら、この一家の親達は子供だけでも逃がそうとした。その際一番早く逃げようとした子まりさに向かって、ゆっくりでは一生かかっても出せない 速度でカツオが飛びかかり、食い殺したのであった。次にその妹であるれいむを食い殺した。 まだ子供は3匹残ってはいるが、犬による圧力で、一家全員金縛りにかかりそこから動くことができない。 「なあれいむ・・お前は知らないのか?正直に答えてくれたら助けてやるぞ。その苦しみから解放させてやる」 「ゆ・・・ゆゆゆゆゆ・・・しらないよ・・・・ほんとうに知らないよ・・・おちびちゃんだけでも逃がしてほしいよ・・・・」 泣きながらガタガタと震えれいむは男に懇願する。 「そうか知らないのか。ならこんな舌はいらないよね。こんなまむまむはいらないよね。こんな目はいらないよね」 そう言うと男は子れいむを持ち上げる 「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを放してね!」 男はそれを無視し、子れいむに手を伸ばす。 恐怖を感じた子れいむは親に助けを求める。必死に。 「おぎゃーしゃーんたすけてえええええええええ「ブスリ」ぴぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?」 人差し指を子れいむのまむまむに深く突き立てる。子れいむの全身から謎の液体が大量に分泌されぬるぬるぬめぬめしてくる。 「だいじょうぶだって!こんなのすぐ終わるんだから」 突き立てた指をぐりぐりと回し、その穴を広げ、その広がったスペースに中指も入れる。その際子れいむのまむまむは裂けた。 「いぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 指を引き抜き、手をチョキの形にし、両目に指を突き立てる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 「やめてええええええええええええええええええええええ!!!!?おちびちゃああああああああああああああああん!!!??しっかりしてえええええ!!!?」 「れいむおねえちゃああああああああああああああん!!!?」 指を抜いても未だ悲鳴を上げ、大きな口をあけている子れいむ。男はその大きく開けられた口に、手を無理やりその口に入りきれない手を突っ込む。 その際、口の端がぶちぶちと音を立てて裂ける。 「ゆぐぐぐっぐぐっぐうぐぐ!!!??」 たまらずさらに悲鳴を上げる子れいむ。男はその悲鳴を無視し、ぬるぬるした舌を全力で掴み一気に引き抜いた。 ブツッ!!! 「!!!!!!!????????????!!!!!!!!?????」 悲鳴は消えた。代わりに物凄い形相をしてしーしーとうんうんを撒き散らしながら、ビッタンビッタンと跳ねまわる子れいむが居た。 子れいむの周りには無理やり手を突っ込まれた事により折れたり抜けたりした歯がいくつも転がっていた。 「おちびちゃああああああああああああああああん!!!?」 今度は子まりさに同じことをしようと手を伸ばした瞬間 「やめてね!!!!!」 先ほど蹴り飛ばした親まりさが叫んだ。 「まりさ達は知らないけど、この森をあの山に向かってずっと行ったところにドスのいる群れがあるよ・・・そこなら誰かそのれいむの居場所知ってるかもしれないよ・・・ まりさ達はしらないよ・・・お願いだよ人間さん・・もう酷いことしないで・・・まりさ達を見逃してほしいよ・・・・・」 まるい身体をクニって曲げている。本人は土下座のつもりだ。 (ふむ・・・どうやらこの一家は何も知らないみたいだな・・・このままこいつらを尋問を続けるのは時間の無駄か。 ドスの群れまで行って適当に捕まえた奴を尋問したほうがいいかもしれないな) 「わかった。尋問はもうやめてやる。俺も忙しいしな。情報を提供してくれた礼だ。楽に死なせてやる・・」 「ゆへ?」 男はまりさのところまで全力で助走をつけ、渾身の力を込めて蹴りあげた。 ドグシャッ!!「ゆべっ」 まりさは鈍い音を立てて、餡子を飛び散らせながら勢いよく木に激突し爆ぜた。 「ゆ・・・・?まりさ・・・?」 「おとうさん・・・?」 「ゆっくり・・・ゆっくり返事してね・・・?」 現状を把握しきれていないゆっくり一家。 「カツオ。食ってもいいぞ」 把握する間もなく死なせてあげようとするのは男の情報をくれたゆっくりに対する僅かな慈悲でもあった。 カツオがその言葉が発せられた途端、爆発するような速度で親れいむとの間を縮め、食らいつき、右側頭部を食い千切る。 「ゆぎゅ!!?」 側頭部の皮を飲み込んだ後、餡子をひたすらガフッガフッと音を立てながら貪るカツオ。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!まりざあああああああああたずげでええええええええ!!!?」 「おきゃあああああああしゃああああああん!!!?」 「ゆっくりしてええええええ!!!」 恐怖と痛みにより甘みを増した餡子を美味しそうに貪るカツオ。れいむの反応が段々と小さくなり 「ゆゆゆゆ・・・ああああああああああああ・・・ああ・・・お・・・・ち・・・・・・・に・・・・・げ・・・」 餡子を食い漁られまともに言葉を発することができないれいむ。 そのれいむが最後に見たものは、 愛する「おちびちゃん」が一匹残らず脳天から男の足に踏み抜かれ、 目やあにゃる、ゆっくりの身体の所々から命の素である餡子を盛大に噴出し、 そのあまりにも短い生涯を終える光景であった。 次
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・駄文長文詰め込みすぎ注意。 ・愛で&希少種優遇&独自設定だらけ。 ・希少種は胴付きでかつ能力がチートです。厨二です。あたま悪いです。 ・そしてガチのHENTAIです。どうしようもないです。 ・それでもいいという方はゆっくりどうぞ。 妙な寝心地のよさに目を覚ますと、そこは見慣れた天井だった。 カーテンの隙間からは朝の光が入り込み、部屋を照らしている。 「ん……ゆぴぃ……すぴぃ……」 そして横からくる規則正しい寝息が、俺の耳をくすぐっていた。 ついでに、わき腹の辺りに感じる柔らかな弾力。 押しつけられてちょっと潰れているのか、ぷにぷにと押し返してくる感じがまた気持ちいい。 「いや、そうじゃなくてだな」 自分に突っ込みつつ、ため息をつく。 まただ。また侵入を許してしまった。 しかもこの感触は明らかに……。 まあ、済んでしまったことは仕方ない。 ここは毅然と注意しなくちゃな。 「……ゆかりん姉ちゃん?」 「ん~……? なに、弟ちゃん……?」 俺の声に、ゆかりん姉ちゃんが眠そうに瞼をあげる。 「なんで俺の布団に入っているのかな? 俺言ったよね、一緒に寝るのは構わないから、ちゃんと承諾は取ってくれって」 「承諾は取ったわよ……『お姉ちゃん添い寝するけどいい?』って言ったら、弟ちゃん頷いてくれたもの」 「普通寝ている時の反応はノーカンだと思いませんか?」 「なによぉ……? そんなこと言って、弟ちゃんも悦んでるクセに……」 ゆかりん姉ちゃんの手が、いきなり俺のオンバシラを握った。 「ぶはっ!? 待て姉ちゃん、そこ握っちゃ駄目だろっ!?」 「ほら、こんなに大きくなってる……弟ちゃんは素直じゃないわねー」 「それは朝の生理的な反応だよ姉ちゃんっ!?」 八割くらいは姉ちゃんからの刺激だけどそれはそれだ。 「だいたい、なんで潜り込んでるんだよ……俺、部屋の鍵かえてたはずだぞ?」 「夜中トイレに起きたら、弟ちゃんどうしてるかなーって気になって……スキマ移動してきちゃった」 てへ、と上目遣いに微笑むゆかりん姉ちゃん。 いや可愛いんだけど、そしてそんな姿でそんな顔されると注意しなきゃって気勢もそがれるんだけどっ。 「だ、だったらせめて服は着ろよっ! なんで全裸なんだよ!?」 「私が裸にならなきゃ用を足せないの、弟ちゃんも知ってるでしょ?」 「ここに来るまでに! 服を着ろと! 言ってるんだよ!」 「うまれたままのお姉ちゃんを感じてもらいたかったんだもの」 「姉ちゃん産まれた時から服着てるでしょおおおおお!」 胴付きゆっくりにとって服はお飾りみたいなもの。 だから産まれた時から身に付けているし、破れたり奪われたりしても時間が経てばまた生成されるとえーりん姉さんは言っていた。 ちなみに胴なしも、お飾りは再生すると教えてやれば、時間はかかるが再生成されることがあるそうだ。 もっとも、大抵は再生成する前に『ゆっくり出来ないゆっくり』として制裁されてしまうのだが。 「それはそれ、これはこれよ」 きっぱり言い切って、ゆかりん姉ちゃんは微笑みつつ俺に身体を押しつけてきた。 姉ちゃん達の中では一番控えめとは言え、十二分なボリュームの胸が柔らかく潰れる。 「いや言ってる意味わかんねえから」 「とにかく、こんなになってたら苦しいでしょ? 弟ちゃんさえ良ければ、私がすっきりーさせてあげるけど……?」 オンバシラにぎにぎ。 うぅ……いつものことながら、ゆかりん姉ちゃんの指めっちゃ気持ちいい……。 そりゃそうだよな、ゆっくりなんだから。 あのもちもち感触の皮に包まれた手指は、それだけで下手な人間と本番するより気持ちいい『甘手』らしいし。 ソースはネットなんで本当なのかは知らないが、少なくとも俺の五人組よりは気持ちいいからな。 とはいえ、このまま流される訳にはいかない。 俺達は姉弟なのだから。 「朝からそんな爛れた関係になるのは良くないと思います!」 「なによ……嫌なの?」 「嫌じゃないけど! それはそれとして自重しようよ姉ちゃんっ!」 こういう流れでいっちゃうのはあんまり宜しくないと思うんだ、これからの姉弟関係的に考えて! 姉ちゃん達オカズにしてる俺が言う事じゃないの判ってるけど! 「……しょうがないわね」 ため息ついて、ゆかりん姉ちゃんがスキマを開く。 とりあえず今日は引いてくれるみたいだ。 「それじゃ、お姉ちゃん部屋に戻るけど……弟ちゃんはそろそろ起きなさいよ? 母さんが朝ご飯用意してるみたいだし」 「判ってる……ゆかりん姉ちゃんは部屋で寝直しなよ」 ゆっくりゆかり種は寝ることでゆっくりする。 ゆかりん姉ちゃんは胴付きになったことで多少の無理はきくようになっているけど、それでも一日最低八時間、出来れば十二時間は睡眠を取らないと調子が出ない。 まあ、だから小さい頃は昼寝の時とかによく添い寝してもらったし、そのせいで今でもゆかりん姉ちゃんと一緒に寝ると落ち着けはするんだけど。 「そうするわ……っと、弟ちゃん?」 「ん? なに、ゆかりん姉ちゃ……んんっ!?」 「ん……っ、んく……っ、ちゅ……ちゅぷっ……」 「……っぷあぁっ!? な、ななななななっ!?」 「ふふっ……目、覚めたでしょ? じゃーねー」 目を回す俺を尻目に、ゆかりん姉ちゃんがスキマに消える。 (確かに目は覚めたけど……) 別のところも、ちょっとリビングに行くには問題あるくらい起きちゃったんだがどうすんだよ? ため息つきつつ、俺はもそもそと服を着替えた。 今日も一日が始まる。 そして、数時間後。 「……あづい……」 俺は噴き出る汗をタオルで拭いつつ、林道を歩いていた。 木々の間から降り注ぐ夏の日差しが気温を上昇させる。 煩いくらいの蝉の声が、さらに体感温度を増していく。 「ったく……母ちゃんも人使い荒いよなー」 思わず愚痴もでる。 右手に提げた魚籠が重い。 ちなみに中身は親父が昨日釣ってきた鰻。 ご近所さんへのお裾分けってやつだ。 「ひじり姉は母ちゃんと畑仕事、えーりん姉さんは診療所。ゆかりん姉ちゃんは家事させるからって、俺に押しつけなくてもなー」 ちなみにひじり姉は俺より力があるので(というかエア巻物まで使うと熊とガチで相撲取れるので)肉体労働になると真っ先にかり出される。 えーりん姉さんは仕事持ちだから仕方ない。 そして、こういう時こそ役に立ちそうなゆかりん姉ちゃんのスキマは、無生物とゆっくりしか通さないという制限ゆえに使用不可。 収穫した野菜や果物ならギリ大丈夫なのだが、生きた魚はスキマに送れないのだ。 そして、どちらがお裾分けにいくかを決めるじゃんけんで俺はゆかりん姉ちゃんに負け、ゆかりん姉ちゃんは家事を、俺は暑い中魚籠を持ってご近所回りとなったのだ。 「それにしても暑い……ゆっくりも熱で融けるぞ、こりゃ」 この辺には大きな群れはないが、家族単位でなら野生ゆっくりが結構生息している。 普段ならこの時間は狩りで木々の間を跳ねるゆっくりや、畑に向かうゆっくりを見かけたりするのだけども、さすがにこれだけ暑いと姿も見えない……。 「そこのじじい! とまるんだぜ!」 「とまりゅんだじぇ!」 「とみゃれ! くしょじじい!」 「あー……」 前言撤回。 どうやら暑さで餡子が茹だってゲスになってただけらしい。 『とおせんぼ』 いきなり道に飛び出し、ぷくーで威嚇しつつ人間に通りたければあまあま寄越せと通行料を要求する。 山に済むゲスゆっくりの定番にして、成功率は1%以下という死亡フラグだ。 「なにしてるの? ここを通りたかったらはやくあまあまよこしてねくそじじい!」 「あみゃあみゃよこしぇ! でにゃいとれいみゅおきょりゅよ!」 「こーろこーろしゅるよっ!」 俺の前にいるのはバスケットボールサイズのまりさとれいむのつがい。 そして、その子供らしいハンドボールサイズのまりさとれいむがそれぞれ二匹ずつ。 総勢六匹のゲス饅頭共だ。 「あまあまねぇ……渡さなかったらどうするんだ?」 見ゆん必殺で潰してやってもよかったが、一応聞いてみる。 時々、こういう事をやって成功した1%のゆっくりを見て模倣しただけの『バカだが善良』な個体がいたりするからだ。 俺は害獣としてのゆっくりは嫌いだが、野生ゆっくり全てを潰そうとまでは思わない。 バカなだけなら教えてやれば静かに山で生きていく可能性はあるし、なにより山の甘味としてのゆっくりは好物なのだ。 全て潰してしまったら、折角の甘味が戴けなくなる。 晩秋、冬ごもりに入ったゆっくりを姉達と一緒に捕まえて作る干しゆっくりは子供の頃からの楽しみだし。 というわけで温情一割、暑くてもうゆっくりとかスルーしたいでござる九割な気分で尋ねたのだが。 「ゆがあああああ! まりささまにあまあまをけんっじょうっ! しないゲスじじいはせいっさいっ! するのぜええ!」 「かわいいれいむにあまあまをわたさないとかばかなの? しぬの?」 「はやきゅあみゃあみゃもっちぇきょいくしょじじい!」 「まりしゃちゃまはぷきゅーしゅるのじぇ! ぷきゅー!」 「れいみゅもぷきゅーしゅるよ! ぷきゅー!」 「ゆわああああっ! きょわいよおおおおおぉ!」 「「どぼぢでいみょーとぎゃきょわぎゃっちぇるのおおおぉ!?」」 あー、ゲス確定で言質取れましたー。 制裁とか言い出すのは善良バカにはいないからな。 さて、それじゃ面倒だし一気に潰すかー。 バランスのために魚籠を肩にからって足を振り上げ……。 「こっぼね、こぼね、こーぼね~」 ……ようとして、俺は後ろから近づいてくるおっとりとした声に振り返った。 「こぼね~……あら? 弟様、こんにちは」 「ゆゆ先生、こんにちは」 「はい、ゆゆこですよ~」 俺に気付いて、ピンクの髪にふわふわとした服を着たゆゆ先生が微笑みながら手を振る。 その小さな動作で、ふんわりした服越しにも判る程のサイズの膨らみがゆさっ、と揺れた。 「ゆゆ先生は何をしてるんです?」 「夏休みで学校もないから、お散歩よ……ゆかり様達はご健勝かしら?」 「それはもう、象が踏んでも壊れないくらいに」 「こぼね~。それはよかったわ。今度またお訪ねするから、よろしくとお伝えしてね」 「判りました。ゆっくり料理山ほど用意して待ってますよ」 「それはいいわね~。弟様の母上は、ゆっくり料理の名人だし……こぼね~」 嬉しそうに微笑むゆゆ先生。 その可愛らしい顔も姿も、俺の担任をしてくれていた小学校の頃から変わっていない。 まあ、胴付きゆっくりゆゆこ種なんだから当然なんだけども。 ゆっくりってナマモノは、見た目上老化したかどうかなんて、ほとんど判らないものなのだ。 特に胴付きは1年ほどで成長を終えると、それからは容姿は殆ど変化せず、寿命まで若々しいままでいることが多いらしい。 全体の肉付きというか、スタイルは変わったりすることもあるけれど。 ゆゆ先生も身体の一部は前より豊かになってるし。 「……ところで~、弟様はどうして、こんなところで立ち止まっていたの?」 「ああ、ご近所に鰻をお裾分けに行く途中で、ゆっくりに『とおせんぼ』されてたんですよ」 小首を傾げるゆゆ先生に告げ、改めて野生ゆっくり達を振り返る。 「「「「「「………………」」」」」」 見事なまでに親子揃って固まっていた。 どいつもこいつも、ゆゆ先生を見上げた状態のまま顔に恐怖を貼りつかせている。 「なんだ、お前ら? なに固まって……」 「こーぼね~。これは、なかなか美味しそうな野生ゆっくりね~」 嬉しそうにそう言って、ゆゆ先生がゆっくり共を一瞥する。 「……あー……」 そうか、そうだった。 ゆゆ先生……ゆっくりゆゆこって……。 「ゆわああああああぁぁっ!? ゆ、ゆゆこだああぁ!!」 「なんでだぜえぇ!? なんでぐぞじじいがゆゆこどいっじょにいるんだぜええぇぇ!?」 「きょわいよおおおおおぉ!!」 「にげりゅんだじぇえええええええ!!」 「かぞくのあいどりゅすえっこれいみゅはれいみゅがまもりゅよ!」 「ゆわーん! ゆわーん!」 ……捕食種、だったっけ。 「あらあら、みんなそんなに怖がることはないですよ~? 先生は痛いことはしませんからね~」 笑顔を浮かべたまま、ゆゆ先生がゆっくり一家に近づいていく。 「ゆ? いたいことはしないのぜ?」 ゆゆ先生の言葉に、真っ先に立ち直った親まりさがおそるおそる尋ねる。 「ええ。先生がゆっくり虐待なんてしたら、教え子に示しがつかないもの」 その答えに、まりさ達は一斉に破顔した。 「そうなのかぜ! それならあんしんなのぜ!」 「よかったねまりさ! これであんっしんっ! してあまあまもらえるね!」 「ゆ! そうなのぜ! ここを通りたかったらあまあまよこすのぜ!」 「あまあまがないならゆゆこはゆっくりしんでね!」 「あみゃあみゃもらえるのじぇー!」 「あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 「はやきゅまりちゃしゃまにあみゃあみゃもっちぇくりゅのじぇ! わきゃってるのじぇ、くちょびゃびゃあ!」 「ゆっきゅりー! あみゃあみゃ-!」 うん、潰そう。 俺の恩師であるゆゆ先生をばばあ呼ばわりとはいい度胸だこの糞饅頭ども。 水泳の授業で一緒に川で泳いだ時の水着姿は未だに俺のオカズ常連もといスイートメモリーなんだぞ? 「ゆゆ先生、こいつら潰しますから離れて下さい。餡子で汚れるんで」 「こぼね~。それは駄目よ? ゆっくりも山の恵み、ただ潰すなんて勿体ないことをしてはいけません」 足を上げかけた俺を、ゆゆ先生が優しくたしなめる。 「ゆっ! そうだぜ、どれいはゆっくりしてないのぜ! だからはやくあまあまもってくるのぜ!」 「そうだよ! そしてゆっくりしてないゆゆこははやく死んでね! すぐでいいよ!」 「はやくしゅるのじぇ! でなきゃまりしゃがぷきゅー! するのじぇ!」 「まりちゃもちゅるのじぇ! ぷきゅー!」 「すえっこれいみゅもいっちょにぷきゅーちようね! ぷきゅー!」 「ゆー! ぷきゅー!」 それを見てますます調子に乗る野生ゲス一家。 得意げにぷくーをしている子ゆっくりを即潰したい衝動に駆られるのを、俺は辛うじて抑え込んだ。 俺が潰さなくても、ゆゆ先生がこいつらへの制裁はしてくれる。 ゆゆ先生は優しいから、確かに虐待はしないだろうが……ゆっくりゆゆこは捕食種なのだ。 つまり、虐待はしなくても……。 「それじゃみんな、ゆっくりご馳走になるわね~」 「「「「「「………………ゆ?」」」」」」 不思議そうに鳴くゆっくり親子の頭を、ゆゆ先生が優しく撫でていく。 「こ~ぼね~」 それだけで、まりさ達は呆けたような恍惚の表情を浮かべ……動きを、止めた。 そんなまりさ一家を、ゆゆ先生はスカートを持ち上げて一匹ずつ乗せていく。 「ゆうぅ~……」 「ゆぴっ、ゆぴい」 「ゆゆ~ん……」 「みゅー、みゅー」 そんな事をされてもゆっくり達は抵抗せず、ゆゆ先生のされるがままだ。 やがて全部のゆっくりをスカートで包むと、ゆゆ先生は俺を見てにっこりと笑った。 「ねえ、折角だからいっしょに食べない? もちろん、弟様には一番新鮮なものをご馳走するから……」 もちろん俺に不服はなかった。 少し遅くはなるけど、このくらいの道草ならいいだろう。 何より、久しぶりに逢ったゆゆ先生ともう少し話したい。 そう思い、俺は森に入っていくゆゆ先生の後を追った。 ざあざあと水の流れる音がする。 岩にぶつかった流れが水飛沫をあげ、それが気化して涼しげな風になる。 林道から少しおりたところにある渓流。 そこの小さな河原に座って涼みつつ、俺とゆゆ先生はゆっくりに舌鼓を打っていた。 「こぼねー。このまりさ、餡がしっとりしていて美味しいわ~」 幸せそうに子まりさ(妹)の頬をかじるゆゆ先生。 ゆっくりと餡と皮を咀嚼し、味わいながら飲み込んでいる。 ひと口が小さいし仕草も上品なので一見あまり食べてなさそうに見えるが、これで子ゆっくりは四匹目だ。 ここに座ってまだ十分くらいなのに、ハンドボールサイズだった子ゆっくりをさくっと三匹完食するとは。 「……ゆゆ先生、相変わらず健啖家ですね」 「夏はエネルギーを使うのよ~。弟様も遠慮しないで食べてね?」 「ええ、戴いてます」 とはいえ、ゆゆ先生の食べっぷりを見ているとそれだけで割と満腹になるんだけど。 そんな事を考えつつ、掌で転がしていた実ゆっくりを口に放り込む。 「ゆぎゅっ……!」 口のなかで微かに悲鳴をあげるのを舌で転がしつつ、奥歯で一気にかみしめる。 (ゆぎゃっ! も、もっぢょ……ゆっぐぢ……) 断末魔もみなまで言わせず、一気に咀嚼し飲み込む。 すっと解ける甘さと、きめ細やかな餡と皮の食感をのど越しに味わって、俺は次の実ゆっくりに手を伸ばした。 「……あ、もうないや」 「こぼね? あら、本当」 子まりさから唇を離し、ゆゆ先生が呟く。 「弟様、おかわりはいる?」 「そうですね……もうちょっと欲しいかな」 「こぼね~。判ったわ、じゃあまりさ、れいむ。またすっきりー! して赤ちゃん作りましょうね」 ゆゆ先生の言葉に、恍惚に呆けた表情のまま、まりさとれいむはぬちょぬちょと身体をこすりはじめた。 「ゆっ、ゆゆっ……れいむううぅ……」 「まりさぁ……ゆゆっ、ゆーっ……」 幸せそうにすーりすーりを繰り返す二匹。 「「すっきりー」」 やがて同時に叫ぶと、まりさとれいむの額から蔓がにょきにょきと生え、実ゆっくりが膨らみはじめた。 「相変わらず見事ですね、ゆゆ先生の実ゆっくり饅頭作り」 思わず感嘆の声が漏れた。 ゆゆ先生のこれを見るのは卒業以来だが、その時よりもさらに実ゆっくりの成る速度は上がっているようだ。 「こぼねー。当然よ……みんなのおやつを用意するのも、私のお仕事だもの」 子まりさを片手に微笑むゆゆ先生。 ちなみに子まりさは、もう3分の1ほどしか残っていない。 「そうでしたねぇ……俺がゆっくり好物になったのも、ゆゆ先生のおやつからですし」 「ふふっ、そうだったわね」 ゆゆ先生は、俺が産まれる少し前の山狩りで、ゆかりん姉ちゃんが保護したゆっくりだった。 その頃は胴なしだったらしいが、捕食種なのを生かして畑番にしようと、えーりん姉さん達が躾けた結果胴付きに成長したらしい。 そしてゆゆ先生は、村の学校の先生をしていた叔母さんのところに引き取られた。 畑番としてゆっくりを捕食しつつ、飼い主である叔母さんの手伝いをしていくうちに、だんだんと人手の少なかった学校の手伝いをすることが多くなり……。 俺が村の学校に入学した時、叔母さんが体調を崩したのもあって、その年度唯一の生徒だった俺の担任になってくれたのだ。 もちろんこれは非公式なもので、書類上はずっと叔母さんが俺の担任だったのだが……俺がゆゆ先生に懐いてしまったのもあって、なんだかんだで村の学校を卒業するまでの9年間、俺はゆゆ先生のもと勉学に励んだ。 俺が志望校に入れたのは姉さん達とゆゆ先生の熱心な指導のお陰だと、今でも感謝しているくらいだ。 「勉強のあとにご褒美だって食べさせてくれた、ゆゆ先生お手製の実ゆっくり……甘くて柔らかいあれ欲しさに、勉強頑張ったようなものでしたから」 まりさの茎から実ゆっくりれいむをひとつ千切り、口に放り込む。 舌と口腔で静かに潰すと、プチプチとした感触と一緒にトロリとした餡が口内に広がり……淡く、解けていく。 懐かしい味と食感。 他のゆっくりでは味わえない、ゆゆ先生だけの味だ。 「こぼね~。そう言ってくれると、毎日作った甲斐があるわ」 「中枢餡だけを壊しただけの植物ゆっくりを操るのって大変なんでしょう?」 「コツはいるわね。弟様のために毎日作っていたら覚えちゃったけど」 「この実ゆっくり、ゆゆ先生がオリジナルですもんね……」 ゆっくりは餡子で形質や言語、知識などを子に伝える。 そして、その中枢となるのは琥珀色の餡子の塊……中枢餡だ。 ゆゆ先生は、ひと撫でしただけでそのゆっくりの中枢餡だけを破壊することが出来る。 しかも、そうして中枢餡が破壊されたゆっくりを自在に操ることが出来るのだ。 中枢餡を破壊されると言うことは、ゆっくりにとって死を意味する。 他の餡子は残っているので外傷がなければ生きているように見えるし反射なども残っているが、自ら動くことはなくなる。 そして、そのまま放置していれば次第に餡子を消耗し、衰弱死していく。 だが、そうやって中枢餡だけを破壊されたゆっくりの餡は程よく甘く、なにより口内の体温で淡く消える口溶けの良さをもつ。 特に元々餡が柔らかく口溶けのいい実ゆっくりがその形質を受け継ぐと、これが独特の触感を持つ逸品になるのだ。 このゆっくりの製法はえーりん姉さんによってまとめられ、加工所によって商品化されている。 しかし、加工所の実ゆっくり饅頭など、ゆゆ先生手製のものに比べれば月とスッポン、ゆうかにゃんとでいぶだ。 こうして目の前で、ゆゆ先生によって操られ、幸福な表情のまますっきりーをして実ゆっくりを生やすゆっくりを眺めつつ、新鮮な実ゆっくりを堪能する。 えーりん姉さんと加工所には悪いが、この贅沢を味わってしまったら、大量生産品なんかで満足出来るわけがない。 「いやー、それにしても、今の生徒達が羨ましいですよ。ゆゆ先生のこの特製饅頭を食べられるんですから」 久しぶりの実ゆっくり饅頭に舌鼓を打ちつつ、俺は思わずそんなことを口走っていた。 嘘ではない。 俺の時は上と下二学年に子供がいなかったこともあり、学校にいる時はゆゆ先生をほぼ独占していたのだ。 人間さんでも多感でかつド阿呆な義務教育の9年間を共に過ごし、指導されてきたゆゆ先生はぶっちゃけ俺の初オカズさんだったりする。 「こぼね~……」 ちなみに姉さん達は小学校に上がるまでガチで血の繋がった姉だと思っていたし、その上で初恋の相手だったりするのだが、その辺は黒歴史なので是非記憶ごと封印したい。 『ぼくおねーちゃんたちみんなをおよめさんにするね!』 だから封印したいつってんだろ俺! 誰か俺の黒歴史を消しされ! すぐでいいよ! 「ゆゆ先生との学校生活は楽しかったですからねー。出来ることなら、またお願いしたいくらいですよ」 黒歴史を頭から追い出そうと、俺は話を続けた。 今の学校も楽しいけど、田舎からひとりだけ通っているというのはそれなりに大変だからな。 通学に片道二時間じゃ学校の友達ともろくに遊べないし。 「この特製饅頭を、村のガキ達と一緒に食べて……」 渓流の音のなか。 「……今の子達には、そのお饅頭は食べさせてないわ。普通の実ゆっくりだけ」 微かに。 ゆゆ先生の唇が動いたような……気がした。 「……え? なにか言いました、ゆゆ先生?」 「ううん、なにも? それより弟様、お饅頭もうひとついかが?」 「あ、いただきます」 「判ったわ。それじゃ……」 ゆゆ先生のしなやかな指が、実ゆっくり饅頭を摘み取る。 「先生が、食べさせてあげる……んっ」 そしてそれを唇で挟み。 ゆゆ先生は身を乗り出し、実ゆっくり饅頭を俺に差し出してきた。 「……ふぇ?」 あれ? 俺、今なにしてるの? ナニサレテルノ? なんでゆゆ先生が饅頭そっと咥えて俺に顔を寄せてるの? 「ん……さあ、弟様……」 ゆっくりらしく、唇に実ゆっくりを挟んだまま、ゆゆ先生が誘うように囁いてくる。 って、なんか実ゆっくり饅頭も幸せそうな寝顔してるし。 「えっと……」 このまま実ゆっくりを食べちゃっていいの? でもそうすると必然的にゆゆ先生の顔が超接近だよね? というか普通に食べると最後は唇までいっちゃうよね? 俺……姉ちゃん達以外とは経験ないんだけどっ? 「んっ……」 ゆゆ先生の頬がほんのりと染まっている。 だんだん身体が近づいて……俺の胸に、ゆゆ先生の上体が押しつけられる。 ふわふわの服の下で、反則級のボリュームが柔らかく潰れて……うわ、これはひじり姉よりっ……!? 「ゆ、ゆゆ先生……いいの……?」 思わず餡子脳なことを口走ってしまう。 いいも糞も、これってどう見てもOKサインだよな? でも……ゆゆ先生だぞ? 姉達とは別の意味で、俺にとっては特別な存在なのに……。 い、いいのか……? 「……こぼね~……」 口癖とともに、ゆゆ先生が小さく頷く。 もう、俺との距離はほとんどゼロになっていた。 お互いに抱き合って、顔を寄せているような状態。 「そ、それじゃ……」 覚悟を決め、俺はゆゆ先生……もとい、実ゆっくりに唇を寄せた。 小さく口を開き、そっと――かじる。 「ゆっ……」 ゆゆ先生の能力のせいか、実ゆっくりはそれでも穏やかな表情のままだ。 そんな実ゆっくり饅頭を、少しずつ咀嚼していく。 「こぼね……ん……っ……」 ゆゆ先生の顔が近づいてくる。 桜餡の淡い匂いが鼻腔をくすぐる。 そして、俺は……。 「……じー……」 俺は……。 「……ふーん……ゆゆったら結構やるわねぇ」 ……。 なんで視線を感じるのでしょう? ここには俺とゆゆ先生しかいないはずなのに。 誰か来ればすぐ判るはずなのに。 オチを大体予想しつつ。 微かな希望を込めて、おそるおそる視線を横に向ける。 「……じー……弟さんが、大人の階段をまた一歩登ろうとしています……南無三っ」 「やほー、弟ちゃん」 そこには。 スキマから顔を覗かせ、こちらをじっと見つめるゆかり姉ちゃんとひじり姉がいた。 「どぼぢで姉ちゃん達がここにいるのおおおおおおおおぉぉ!?」 「こぼねっ!? あ……ゆっゆかり様、ひじり様っ!?」 バックダッシュでゆゆ先生が俺から離れる。 胸に当たっていた柔らかな感触が消えて、ちょっと寂しい。 「どうしてって……ねえ?」 「畑仕事が終わったので、涼みがてら水浴びでもと思いゆかりん姉さんを誘ってスキマ移動してきたのですよ」 「そ、そうなんだ……」 スキマ移動ファック。 「そ。そしたら河原で、ゆゆと弟ちゃんがポッキーゲームならぬ実ゆっくりゲームをしてたのよ……ねえ、私も混ざっていい?」 「駄目に決まってるでしょおおおおぉ!?」 「ゆかりん姉さんっ!? そうです、そんなの駄目ですっ……混ざるなら私も一緒ですよっ!」 「ひじり姉もナニいってるのおおぉ!? おかしいでしょおおおおぉ!?」 「こっこぼねっ……すいませんゆかり様っ! 私は教師なのに、弟様を惑わすようなことっ……!」 スキマから出てきたゆかりん姉ちゃんに、ゆゆ先生が深々と頭を下げる。 ゆゆ先生にとって姉ちゃんは自分を保護してくれた命の恩人であり、躾け育ててくれた恩師でもあるのだ。 俺を『弟様』と呼ぶのも、ゆかりん姉ちゃんの弟だからだし。 ゆゆ先生からすれば、今の行為は、ゆかりん姉ちゃんへの裏切りに近いものだったんだろう。 しょんぼりと俯いて河原にしゃがみ込んでいるゆゆ先生は、ひどく小さく見えた。 そんなゆゆ先生を見下ろし、ゆかりん姉ちゃんは……。 「あー、別に私はいいわよ? 弟ちゃんを独占しようってつもりなら話は別だけど、ゆゆならそんな事しないだろうし」 あれ? 「……許して……くれるのですか……?」 「許すも許さないも……ゆゆの気持ちなんて、とっくに気付いてたわよ」 「むしろ、教師と生徒という関係の間はよく我慢してましたよね」 「そうよねー。私ならむしろそれをスパイスにしちゃうわ」 「……ゆかりん姉さんは爛れすぎです。煩悩退散、南無三っ」 ちょっと待って。 ふたりともなに言ってるの? ゆゆ先生の気持ちって……えっと、あれ? あれ? 「さて、と。折角だし、このまま弟ちゃんも一緒に水浴びする?」 がしっ。 棒立ちになっていた俺の左腕に、ゆかりん姉ちゃんが笑顔で抱きついた。 「そうですね……この間の、お風呂の続きを……」 右腕にひじり姉が抱きついて、身体を押しつけてきた。 姉妹の中では一番豊かな膨らみが、俺の腕を挟む。 「え? ちょっとふたりとも、ナニ言ってるの? 俺着替えとか持ってきてないし、まだお裾分けの途中だよ?」 「そんなの、日暮れまでに終わらせれば問題ないわよ……さて、ゆゆ?」 「は、はいっ!」 ゆかりん姉ちゃんに呼ばれ、ゆゆ先生が緊張した面持ちで顔をあげる。 「あなたの師として、友として誘うわ……私達と、弟ちゃんと一緒に……『水浴び』、しない?」 微笑みながらゆかりん姉ちゃんが告げる。 その言葉に……ゆゆ先生は、俺も見たことのない、少女のような満面の笑みを浮かべた。 「こぼね~! はいっゆかり様っ、喜んでっ!」 「ゆゆ先生までえええぇ~~っ!?」 「弟さん、暴れては駄目ですよ?」 「ふふっ、こうなるとえーりん姉さんも呼ばなきゃ恨まれるわね……ひじり、私ちょっと行ってくるわ」 「はい、ゆかりん姉さん」 「いっちゃ駄目でしょおおおおおおおおぉぉぉぉ!?」 夏の渓流に、俺の絶叫がどこまでも響く。 ……そして。 「いくらなんでも野外は羽目を外しすぎです。反省しなさい」 「うぅ、えーりん姉さんのいけずぅ……」 「南無三っ……すいませえええぇん……」 「こ、こぼね~……」 藪をつついたゆかりん姉ちゃんは、えーりん姉さんという大蛇に襲われて三人仲良く正座説教を喰らったそうな。 いや、俺は即行魚籠持って逃げ出したからよく判らないんだけど。 それにしても……。 女教師って、胸きゅんだよね? 「弟君もあとで正座」 「どぼちてっ!?」 ・おまけ 「こぼね~。ゆかり様、えーりん様、ひじり様~。お邪魔します~」 「いらっしゃい、ゆゆ。今日はいっぱいご馳走用意してるからゆっかりしていってね!」 「……あの、姉ちゃん。なんで俺エア巻物で簀巻きにされてるの? しかも全裸なんですけど……」 「それはもちろん、これから弟さんにゆっくり料理を盛りつけるからです!」 「俺にとってちっとも嬉しくない展開じゃねえか! 誰得だよ!?」 「そんなことないわよ? 盛りつけたゆっくり料理は、私達がみーんな直接口をつけて食べてあげるから」 「こ、こぼね~……先生も、ゆっくり料理残さず綺麗に食べるからね? 弟様の身体も、おくちで綺麗にしてあげる……」 「ゆゆ先生リミッター外れすぎでしょおおおぉ!? 姉さん! えーりん姉さん助けて! 助けてえーりん姉さん!」 「……野外じゃないから、セーフね」 「どうみてもアウトどころか没収試合でしょおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!?」 「と、弟さんが騒いでいる間に盛りつけ完了です、南無三っ」 「どぼちてっ!? うわっ、ゆっくりがキモイ! おもにローストゆっくりがキモイ!」 「では、いただきます。ん……はむっ」 「もぐ……ん、さすが母さんの料理は美味しいですね……ぺろ」 「なんで料理だけ置いて会合いっちゃうのかあさあああああぁん!」 「ちゅ……ちゅる、ちゅぷ……ん、んっ……弟君……」 「えーりん姉さんどこ食べてるのおおおおぉ!?」 「こぼね~」 あ? それでどうなったって? どうにもなってねえよ。 姉と恩師になに期待してるんだよ。 ……本当だよ? 過去作品 anko2043 夏のゆっくりお姉さん(感想・挿絵ありがとうございます)
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「ゅ・・ゆう・・」 目がさめたまりさ。人間に抱えられ森の中を移動していた。 先頭には犬がおり、犬は地面に鼻をつけながらヒクヒクさせ、ゆっくりと進んでいた。 人間は犬の後をひたすらついていく。 「おや、やっと目が覚めたか。お前の家族にもたっぷりと痛い目に遭わせてやるからな。楽しみにしてな!」 「ゆ・・ゆぅ・・」 寝ぼけているまりさだが、周囲を身体をよじって見回すとそこはまりさがよく目にする風景であった。 「ゆ゙う!!」 家が近いことに気がついたまりさ。 (このままじゃおうちが見つかっちゃうよ!ゆっくりできなくなっちゃうよ!) 「ま・・まりさの家はこっちじゃないよ!あっちだよ!」と巣は別の方向にあると告げる。 「そうなのか。でもカツオはこっちだと言ってるみたいだぞ。」 「ゆゆ!ちがうよ!そっちには何もないよ!その馬鹿犬は早く死んでね!ゆぎゃ!!」 男はまりさの頬を指でちぎった。ちぎられたところからは餡子がうっすらと漏れる。 「ゆぎゃああああああいだいいいいいいい!!!」 「カツオの悪口を言うなんていい度胸だね。君の家族たっぷりいたぶってあげるから感謝してね!!」 といいながら歩きながらまりさの顔を軽く殴り続けながら犬の後を追う。 ウォン!!とカツオが吠える 視界の先には大きめな朽ちた木があり、いかにもゆっくりが巣にしそうな感じがした。 「あそこか」といい男は歩みを速めた。 「ぢがゔよ゙おおおおおおお!!!そっぢじゃないよ゙おおおおおお!!馬鹿な人間さんはしねえええええええええええ!!」 まりさは泣きながら叫ぶ。男の抱える手がまりさの温い涙でぬれると、不快なのでまりさをその場に放り投げた。 「家族が痛い目に遭うけど今なら逃げれるよ。逃げたら君の分まで家族が痛い目に遭うけどね」 と言い残し、男はその巣と思しき朽ちた木へ走ってゆく。 「やべでえええええええええええええええええ!!!!!!!!!」 男の後ろかまりさの叫び声が聞こえた。 森の奥にある朽ちた木の中に、ゆっくり一家がいる。 この一家の構成は親れいむとまだあかちゃん言葉が抜けていない野球ボールサイズの子れいむが2匹、子まりさが2匹である。 親れいむの頭には蔦が生えており、そこには赤ゆが3匹実っていた。 「ゆっゆー♪」 「ゆっきゅりまっちぇにぇ」 「ゆっきゅりちゅかまらないにょ!」 しかしれいむは少し暗い顔をしていた。それもそのはず、夫であるまりさは昨日、狩りにいくと巣を出て行ってから帰ってきていないのだ。 (ゆぅ・・帰ってくるのおそいよまりさ・・・とっても心配だよ・・・・・これじゃゆっくりできないよ・・・) しかし元気でゆっくりとした子ゆっくりを見て 暗い気持ちが不思議と、とてもゆっくりとしたものに変わってゆく。これも前向きなゆっくり故の性であろうか。 「ゆゆっ!とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだねっ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」 いつものゆっくりとした挨拶を交わして一家はより笑顔になる。 「まりしゃおちょうしゃんはまだかえってこにゃいにょ?」 「れいみゅはやきゅまりしゃおちょうしゃんにあいたいょ」 子ゆっくりたちが親れいむに泣きそうな顔で聞いてきた。 急に巣の中は沈黙が支配した。はしゃいでいた子ゆっくりも泣きそうな顔をしていた。 「ゆぇーん ゆぇーん おちょうしゃんにあいたいよー」 一人が泣いたのをきっかけに子ゆっくり4匹は泣き始めた。 「「「「ゆえーーん ゆえーん ゆえーん」」」」 「泣かないでねおちびちゃん!ゆううう・・・まりさはすぐ帰ってくるよ!」 まだ意識のない実ゆっくりもそれを聞いて悲しそうな顔を浮かべていた。 (このままじゃいけない!ゆっくりできないよ!!まりさが居なくて不安だけど母親であるれいむがなんとかしないと!) 親れいむは心配で泣いている子ゆっくりを慰めるために 「ゆっ! まりさがそろそろ狩りから帰ってくるからね!きっとおいしいごちそうを 持ってきてくれるからね!あまあまもあるよ!そしたらゆっくりご飯にしようね!」 「「「ゆゆっ!ごちしょう!?あみゅあみゃ!!?」」」 子ゆっくりは泣き顔から一転して、みな笑顔になった。 子ゆっくりたちは滅多に食べることのできない甘いものは大好物なのだ。それを想像するだけで一日中ゆっくりできる。 「わーい!れーみゅあまあまだーいしゅきー!」 「まりしゃもまりしゃもー!」 「それじゃまりさが返ってくるまで一緒にす~りす~りしながらおうたさん歌おうね!ゆ~ゆゆ~~ゆっくりしていってね~~おちびちゃ~ん~」 「「「ゆ~ゆゆ~ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ~~」」」 す~りす~りしながら歌うと身体の奥底が暖かい気持ちになる。子ゆっくりのふにっとした感触の肌にす~りす~りはまた格別だ。 「「しゅ~りしゅ~り」」 おちびちゃんたちもとってもゆっくり出来ているようだ。れいむもとってもゆっくりできる。 きっとまりさは元気な姿で帰ってくるはずだ。こんなにかわいいおちびちゃんとれいむを残して帰ってこないはずはない。 親れいむはそう信じてまりさの帰りをまった。 ふとその時、ガサガサという音を耳にした。 「ゆゆ?」 「なんにょおちょ?」 「おとうさんが返ってきたんだよ!みんな挨拶をするんだよ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」 巣の前のバリケードがどかされ光が巣の中に差し込む そこから見えたものはいかにもゆっくりできなさそうな悪意に満ちた笑顔の「人間さん」とゆっくりの天敵である「犬さん」だった。 「ゆっくりしていかないでね!!!!!!!!!」 人間は大きな声で、怒鳴るような声でゆっくり一家に叫んだ。 ぜんぜんゆっくりできない、悪意のたっぷり籠った「ゆっくりしていかないでね」に 一匹の子れいむは泡を吹いて気絶した。 「にげてえええええええええ」 親まりさは泣きながら男の後を全力で追いながら、遠くから叫んだ!遠くから叫んだまりさの声を聞いて親れいむはまりさは今まで人間さん 捕まっていたのだと確信した。親れいむは気絶した子れいむを舌でからめ捕り口の中に収めた 「みんなおかーさんの口の中にゆっくりしないで入ってね!」 子ゆっくりたちはみんな親れいむの口の中へ入ってゆく。 人間はそれをみながら何もしない。むしろ全員入るのを待っているかのようだ。 子ゆっくりをみんな口に収め、親れいむは少しだけ安堵する。 (これで子供たちには危害が加えられないよ。あとはまりさを返してもらうだけだよ・・) そう考えいたとき人間の手がれいむの頭に付いている茎をつかみ巣の外へ向かって引っ張られる 「ん~~~~~~~~!!!!!」 口に子ゆっくりを納めているので「やめてね!」などはっきりとした拒絶の言葉がまったく出せず、れいむは茎がちぎれるのを恐れ抵抗せず外へ引きずり出された。 子供を口に含んだ親れいむと巣までようやくやってきた親まりさは麻袋に詰められ人間の家に持って行かれた。 麻袋へ入れられ運ばれている最中まりさの絶望の泣き声が聞こえた。 「ごべんでえええええええええ!まりさが!!まりさが!!つかまったせいでえええええええええ!!」 自宅へ帰り、暖炉に火をつける。それから麻袋から入れたゆっくり手でつかみ床に置く。 親れいむだけは実がついているのでとても慎重に。 親まりさは放り投げるように。 「ゆっくり痛いよ!謝ってね!」 れいむは4匹の子ゆっくり(子れいむ×2 子まりさ×2)を木の床に全部吐き出し、人間に向かい謝罪を要求していた。 人間はれいむを無視し、素早く床に置かれた一匹の野球の球サイズの子れいむを手に取った。 子ゆっくり独特のふにっしたさわり心地はまるで女性の乳房を彷彿とさせる。 子れいむはこんな状況なのに男が遊んでくれると思っているようで、下膨れの顔で「おしょらをちょんでるみちゃい~♪」 と呑気な事を言っていた。他の子ゆっくりは「れいみゅ「まりしゃ」も~」と言っている。 「ゆっ!かってにかわいいおちびちゃんに触らないでね!触りたいならあまあ「これから君たちに制裁するよ。 とってもとっても苦しいよ!ゆっくりたっぷり堪能してね!」」 「ゆゆ!?」 親れいむの言葉を無視し、男は子ゆっくりに対し虐待宣言をした。 子供への危険を感じたのか親まりさと親れいむは「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを離してね!」と言いながら人間に向かっていった。 人間の足の膝や腿にポスンッ ポスンッ 親ゆっくりが体当たりした。 「大丈夫だって、すぐに終わるんだからこんなものは!」 男は子れいむを自分の頭よりも高く振りかぶり、 「ゆゆ~ん おしょらをちょんでるみちゃ「ブンッ!」」 ビタン! 「ゆびゅ!!」 顔面から固い床へ熱いキスをかました子れいむ。 本来球体をしているゆっくりの形は歪められ平べったくなっている。 一瞬親れいむは子れいむの身に一体なにが起きたのかわからなく、思考が停止していた。 「・・・お・・お・・・かわいいおちびちゃん!!ゆっくり!!ゆっくりしていってねえ!」 親れいむは心配そうに叩きつけられた子れいむにゆっくりしていってねと言った。まりさは心配そうにその子れいむを見つめていた。 子れいむは無言だった。生まれて初めての、他者から加えられた痛みにどのように対処していいのかわからなかった。 子れいむにとって痛み自体は初めての経験ではなかった。今まで巣の中で転んだ時など本当に短いゆん生の中ではあるが痛みを経験したことはある。 しかし、今回のそれは今まで経験した痛みの中でも別次元の痛みであった。 身体の餡子全体を強く不快な衝撃が駆け巡り、痛み、視界の揺れ、吐き気、恐怖、それらがごちゃ混ぜになったものが子れいむを支配した。 いわゆる「餡震盪」状態である。これは特に吐き気と視界の揺れがひどい。 人間も親ゆっくりも別の子ゆっくりも子れいむをじっと無言で眺めていた。 チョロロロロロロ・・・・・ しーしーを無言で流す子れいむ。 そのうちフルフルと震えながら少しだけ床とくっついた顔をゆっくりと起し、張り裂けるような泣き声を上げた。 「ゆびゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!! いじゃいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! きぼぢわ゙りゅ゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!エレエレエレエレ!!」 男はその泣き声を聞き、ニッコリとし、無言でその泣き叫ぶ合間に吐いたりしている子れいむを掴もうと手を伸ばした。 手が子れいむを掴もうとする寸前、親れいむと親まりさがその手に噛みついた。 怒りの形相を浮かべ、男の手と腕に噛みつく親ゆっくり。 「ゆっくりやめてね!!! くそじじいはゆっくりしねええええ!!」 「まりさの本気を思い知ってね!!怒ると怖いんだよ!!正面からたたかえば負けないよ!!!」 親ゆっくりの噛みつく力は思いのほか強く、痛かった。男は無理やりそれを引きはがし、 ゆっくり虐待用の透明なケースに二匹を強引に一緒に詰め蓋をした。 手を見てみるとゆっくりの歯型が手に付いていた。少し赤く腫れている。明日あたりアザになるかもしれない。 ゆっくりを入れたケースを見てみるケースは暴れるゆっくりのせいでガタガタ揺れていた。 しかし、奮発して高いケースを買っただけあって、ゆっくりが暴れてもビクともしない。 (親を痛めつけるのは子をやったあとだな・・) 気を取り直して再度そのいまだ泣き続けている子れいむを掴みあげる。 掴まれたことに気がついた子れいむは、また痛いことをされるのだと思い必死にその丸いからだをよじり、男の手から何とか離れようとする。 子れいむのアゴのあたりからしーしーがプシュ!と噴射したり、大泣きによる、涙や人間でいう冷や汗に相当するなぞの体液 などにより子れいむはぬるぬるのまんじゅうと化した。まるで鮎などの川魚のようにぬるぬるである。本当に・・・気持ち悪い。 男は子れいむ自身のぬめりで滑り落とさないようにしっかりと子れいむを掴みあげて、先ほどと同じように投げる態勢を取る。 「やじゃあああああああああああああああああ!はなじでええええええええええ!! おきゃあしゃあああああああん!!おちょうしゃあああああああああん!!たしゅけ「ブンッ」 ゆびゅ!!」 再度床に叩きつけられた子れいむ。先ほどのような悲鳴や泣き声はない。 「ゆ・・・・ゆ・ゆ・・・ゆええええん・・・おきゃあしゃああああん・・・・・」 それから何度も子れいむを持ち上げては床に叩きつけた。 床が子れいむの体液で汚れる。今度はうんうんまでしている。 しかし、それを見て男は不快に感じながらも、子れいむを掴んでは投げるを繰り返し行った。 何度も叩きつけられた子れいむは痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 男は子れいむが痙攣しても何度も投げつけた。 ビタン!!「ゆ゛っ!」 ビタン!「びゅ!」 ビタン!!「ゆ!!」 ビタン「・・・!!!」 子ゆっくりだからといって、加減する必要はまるでないから。ゆっくりは情けなどかけるに値しないと信じ切っている。 「やべでえええええええええ!!!おちびちゃんがしんじゃうううううううううううう!!!!?」 「ゆびゃあああああ!!こわいよおおおおおおお!!おきゃああしゃあああああん!!」 それをずっと見ていた子ゆっくりたちは醜い形相で泣きながらしーしーやうんうんを垂れ流していた。まったくもって醜い饅頭であると男は思った。 親ゆっくりにいたってはひたすら男に対し、死ねだとか殺すだとか泣きながら唾を吐き散らしながら言っている。 さすがにこれ以上やると死んでしまうかもしれないと思って男は子れいむを叩きつけるのをやめた。 しばらくすれば子れいむの痙攣状態は治るだろうと思い、男はまだ虐待していない子れいむに手を伸ばす。 「ゆびゃあああ!こにゃいじぇええ!!」 しーしーをブシュ!っと噴き出しながら子ゆっくりたちは自分が今度は痛い目に遭わされると思い散り散りに逃げる。 子ゆっくりである子れいむが人間から逃げられるはずもなくあっさり捕まった。 そして先ほどの子れいむと同じことをされた。それが終わったら子まりさ二匹にも同じことがされた。 子ゆっくり4匹は痙攣が収まった後もフルフルと怯え、震えながら泣いている。 「さてとそろそろ本番いきますかね」 鉄の棒を用意し、火のついてる暖炉にくべる。 親ゆっくりたちはその火にくべられた鉄の棒で男がゆっくりできないことをすると思い一層ケースをガタガタ揺らした。 男は最初に叩きつけた子れいむを取ろうとしたが、どっちが最初に叩きつけた子れいむか判別がつかないので、 適当に子れいむを選んで掴みあげた。 そして、子れいむをアゴについている小さな未成熟なまむまむに、その男のでかい体格に見合った太く長い人差し指をあてがい、 ブジュリ! 一気に人差し指の第二間接まで突っ込んだ。 「ゆびゅゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔうううううううううううううううう いじゃい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおお」 子れいむはその小さな体からは想像できないような大きな声で泣き叫んだ。 子れいむはショックのあまりムリムリムリと音を立ててうんうんをした。 無理やり開かれたまむまむは人間の指の太さに耐えきれず痛々しく広がりそして所々裂けている。 裂けた場所からは液状の餡子が滲み出している。 「なにじでる゙の゙お゙おおおおおおおお!!?」 「そんなことしたら子供が産めなくなるんだよお!!?」 「ゆっくりは子どもなんて生まなくていいと思うんだ。気づいていると思うんだよなあ」 男はその突っ込んだ指をぐりぐりと掻きまわす しかし、決して子れいむを殺さぬように穴を広げ苦痛を与えた。 「ゆびゃあああああああああああ!!!?おきゃーしゃんたじゅげでええええええ!ゆ゛っ・・ゆげぇ・・ゆぶぇ・・」 痛みのあまり餡子を吐いた子れいむの口に餡子を戻してやり、死なないように苦痛を与え続けた。 吐いた餡子はすぐに戻してやれば子ゆっくりといえども死ぬことは少ない。 男は指を引き抜くと餡子が滲み、裂け、痛々しいほど大きく開きっぱなしになったまむまむがあった。 子れいむの身体は全体的に黒く滲み始めた。肉体的ダメージと精神的ダメージを与えすぎたようだ。このまま放っておくと死んでしまう可能性がある。 男は子れいむの口に砂糖を入れさらに甘くした冷たい甘酒を流し込んだ。 無駄に生命力の高いゆっくりは痛めつけた後、甘い物を身体に入れると死ぬ可能性は大幅に減る。この程度なら子ゆっくりとはいえまず死なないだろう。 子れいむは本来なら「ゆ~~~しあわしぇぇぇぇ~~!!!」と言うくらい美味と感じる甘酒を飲んだにもかかわらず 「ゆ・・げぇ・・」としか言わなかった。 ここで「しあわしぇ~」などと言ってしまえば男の神経を逆なでして殺されていたかもしれない。 ボソッ 「気づいてると思うんだよなぁ」 別の子れいむにも同じことをしようと手を伸ばした 「ゆびゃあああ!!!こにゃいじぇええええええ!!」 子れいむは泣き喚きながらアゴのあたりからしーしーを噴射させた。 「きたないねえ・・もうお前らの事まんじゅうって読んだら饅頭に失礼だなほんと」 別の子れいむにも同じことをする。この子れいむもさきほどの子れいむに負けず劣らずのとても大きな声で泣き叫んだ。 そして男は小さな声で「気づいていると思うんだよなあ」とブツブツと何度も言いながら次々に別の子ゆっくりに同じ事を行った。 親れいむと親まりさはそれは泣き叫びながら見ているしかなかった。 「ゆ゙ぎゃああああああああああおきゃーしゃんたずげでえええ!!!」 「やべでええええええ!おちびちゃんにひどいごどじな゙い゙でえええええ!」 「ごろ゙ず!ごろ゙じでや゙る゙ううううううううう」 処置の終わった4匹の子ゆっくりは餡子のにじんだ、だらしなく十円玉がすっぽり 入るくらい広がりきりきったまむまむになっていた。 まむまむの近くにあるあにゃるも無事では済まず、4匹ともその部分にはただ大きな穴があるだけになっていた。 それぞれの子ゆっくりは焦点が合わない目で泣き、親ゆっくりはそれを見ながら震えながら泣いていた。 「ゆひゅーゆひゅー・・おきゃーしゃん・・・いじゃいよ゙お・・」 「どうじで・・・たしゅけちぇくれぇなきゃっちゃの?・・」 「ゆえーん・・ゆえーーーん・・」 「ゆ゛っ・・ゆ゛っゆ゛っ・・・・・ゆ゛っゆ゛っ・・ゆ゛・・」 痙攣している子ゆっくりもいた。おそらく餡子を流しすぎたのだろう。 「もうそのまむまむは使い物にはならないと思うんだ。本人も気づいていると思うんだよなあ」 子ゆっくりも親ゆっくりもなぜ自分たちはこんな目に遭わなければいけないのか なぜこんなにも理不尽な仕打ちを受けなければならないのか考えていた。 親れいむは泣きながら怒鳴るように口を開いた。 「どぼじでごんなごどずるのおおお!!!?もうあかちゃんつくれなくなっちゃったよおおおお!!?」 「あかちゃんなんてつくらなくていいよ。存在が無駄なくせして何考えてるの?馬鹿なの?」 「どぼじでぞん゙な゙ごどい゙ゔの゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!?でいぶたちは無駄じゃないよおおお!!?」 「無駄だよ糞饅頭。ゴミ以下だお前らは。この現実が嫌ならお互いをかみ殺して自殺しろ」 それから男は子ゆっくり達の帽子とリボンを「じゃま」と言い、奪った。 「おぼうしさんをきゃえしちぇにぇ・・」 「ゆっくちかえしちぇ・・ゆっきゅりできにゃいよ・」 「かえしぇ・・!くしょじじい・・・!!」 子ゆっくりたちはまむまむへのダメージが大きいらしくさっきまでの大声は出てこなかった。 そして、火にくべ、熱により赤く光っている鉄の棒を、さきほどの広がりきったまむまむへあてがい、突き刺した。 ジュウゥゥゥといい音がした。そして甘い匂いが部屋中に広がる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりの大きな子れいむの悲鳴に「ぴぎゃあ!!」「ゆびゃあ!!?」とほかの子ゆっくりも声をあげ、しーしーをプシュッ!!と噴射させた。 「気づいていると思うんだよなあぁ」 といって男は焼けた鉄の棒で子ゆっくりの体内にグリグリと押しつける。 「ゆゆゆゆゆゆぎゃああああああああああああ!!!」 たまらず親も泣きながら声を上げる。 「おちびちゃああああああああああああん!!」 「やめてえええええええええええええええ」 そして男は棒を引き抜いた。鉄を入れられた子れいむは痙攣しているだけであった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」 「まりしゃのいみょうとが・・・」 子れいむのまむまむが炭化して真っ黒になっていた。 もうこの先のゆん生で胎内を使った出産をすることは絶対に出来ないだろう。 気を失い、黒く炭化し、広がりきったまむまむをした子れいむを親れいむに見せつけるようにしたあと 「さっきおまえはかわいいって言ってたよね?これでもかわいいと思える?」 「ゆゆ!!?あたりまえだよ!そんなこともわから「ならこれでどう」」 男は体液でぬるぬるの子れいむを鉄製の火箸でつかみ、暖炉の火であぶった。 気絶から覚めた子れいむは「ゆ゙!!」と声を上げた後また気絶した。 ジュウウウウウウウと心地よい音がする。 男は子れいむは髪の毛がすべて焼けおち、全身がくろっぽくなったところで火であぶるのをやめた。 焼かれた子れいむの表面はもはやぬめりがなく、カチカチになっており、焼く前のふにっとした感触が嘘のようだった。 もうこの子れいむは一生満足に動くことができないだろう。 黒っぽいハゲ饅頭となった子れいむを親ゆっくり達に見せつける。 「どぼじで・・・どぼじでごんなひどいごど・・・」 「ゆ・・おちびちゃん・・?・ゆ・・・ゆ・・ゆえええええん ゆええええええん おちびちゃああああんん!!」 子れいむを見た親れいむは泣きだしてしまった。どうやらこの子れいむはいい感じにかわいく無くなったようだ。 男は手早くつぎつぎと別の子ゆっくり達に同じことをしてゆく。 子ゆっくりたちはみな黒っぽいコゲまんじゅうとなってしまい、親ゆっくりにはどれがれいむ種かまりさ種かの区別すらできなくなった。 子ゆっくり達は、みんなもう満足には動くことができないだろう。 子ゆっくり達の未来はたった今断たれたのだ。この人間に。 そんな子ゆっくり達をみて親れいむは「どぼじで・・どぼじで・・」と何度も呟いていた。 親まりさは「かわいかったおちびじゃんだじがああああ!!!ぼどにぼどじでよ゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」と叫んでいた。 「めでたく「おちびちゃん」は君たちのお墨付きをもらってかわいくなくなったわけだ。こんなゴミ饅頭いらないよ。返すね。」 男は焼け饅頭となり、ブルブルと震えているだけの子ゆっくりを掴み、親のいるケースへ投げ込んだ後、部屋の電気を消して男は部屋から出て行った。 暗くなった部屋でしばらく親ゆっくりの泣き声が聞こえた。子ゆっくりは泣く元気すらないようだ。 深夜 「ゆぅぅぅ・・おちびちゃん・・ゆっくりしていってね・・」 まだ眠れないゆっくり一家。 「・・・・ゅぅ・・」 もうゆっくりしていってねと返す気力もないのだろうか。子ゆっくり達の反応はあまりない。 「すーりすーり・・」 「ゆびゃああ!!いじゃいよお゙お゙・・・やめじぇええ」 親れいむにひどい火傷の痕にすりすりをされ子れいむは悲鳴を絞り出す。 「ゆゆ・・おちびちゃんごめんね・・ぺーろぺーろしてあげるね」 「ゆびゃあ!やめちぇね・・・いちゃいよ・・・」 「ゆぅ・・ゆっくりしていってね・・・」 何をしても子ゆっくりたちは痛がってしまう。そして子ゆっくりたちにはりぼんや帽子がない。 それはより子ゆっくりをゆっくりできなくさせる。 れいむは「ゆっくりしてね」とだけいい、夫であるまりさに寄りかかった。 まりさはあまりの出来ごとに満足にゆっくりとした反応ができなくなっていた。 しかしここで弱気になってしまってはれいむを、おちびちゃんたちを不安にさせてしまう。そんなのはゆっくりできない。 「ゆっ まりさはだいじょうぶだよ!ゆっくりしようね。おちびちゃんたちもきっとすぐに元通りになおるよ!」 まりさは気丈にふるまう。それを聞いたれいむと子ゆっくりは少しだけだがあったかい気持ちになった。 これが、その気持ちこそが「ゆっくり」だ。ゆっくりしたい。 今日はゆっくりできなかったけど、明日はきっとゆっくり出来る。なぜなら自分たちはゆっくりだから。 自分がゆっくりできなくて、どうして子供たちがゆっくり出来ようか。これから生まれてくるあかちゃんのためにもゆっくりしよう。 きっとあのゆっくり出来ないにんげんさんも、これからもうすぐ生まれてくるあかちゃんを見たらゆっくりできるはず。 暗い中、自分から生えている実ゆっくりをみて、ニッコリと笑い、そう信じてれいむは目を閉じた。 「みんな・・ゆっくりしようね・・」 「「「ゆっきゅりしようにぇ・・・」」」 「・・・・・ゅ・ぅ・・」 子ゆっくりは全身火傷で身体が痛くて眠れなかったが、朝方になりようやっと眠れるようになった。 次の日、男は気配を殺して寝ているゆっくりの前に立っていた。 ゆぅ・・・・ゆぅ・・ ゆぅ・・ゆぅ・・いじゃい・・・ゆぅ・・ (昨日あれだけの目に遭わされたのに全員ぐっすり寝ていやがるな・・・特に子ゆっくり・・あれだけやったのにまだまだ 元気そうだな・・・ん・・・?) れいむから生えている蔦に実ゆっくりが三つ。どれもプチトマトサイズである。それらは昨日よりも明らかに大きくなっている。 (餌は与えていないのに成長しているとなると、まりさの帽子の中に保存食でも入っていたのかな) じっと実ゆを見つめる。実ゆはまりさ種1 れいむ種2の構成であった。実ゆはゆっくりに特徴的な下膨れの顔で眠っている。 たまに目を閉じたまま、まぶたの下にある眼球を動かしたり、「ゅ・・ゅ・」と言ったり、プルプルと身体を振動させたりしている。 (ほんとにかわいくないな・・見ていて不快だ・・絶滅すればいいのになこいつら・・・・) 男は呆れ顔で実ゆを見つめた後、大きく息を吸い込み、大声で、それも全力で 「ゆっくりしないでね!!!!!!!!!!ゆっくりするなああああ!!!!!!! ゆっくりしてんじゃねえええ!!!!!!オラああああああああああああああ!!!!!!!ムカつくんだよその寝顔おおお!!!!!!!!」 と叫びながら、ケースを全力でガッタンガッタンガッタンガッタンと揺らした。 親や子ゆっくりたちはケースの中の内壁になんどもビタンビタンビタンと顔を打ち付け「ゆううううう!!!」と言い泣き顔になっている。 「「「ゆびゃあああ!!」」」プシュ!!「ゆっくぢできにゃいいい!!!!」 全員起きてくれたようだ。子ゆっくりは驚いたあまりにしーしーを噴射させた。 蔦の先のほうに付いている実まりさと実れいむがケースを揺らした際、れいむの顔とケースの内壁に挟まって潰れ中身の餡子が飛び出している。 潰れた実ゆっくりは目を開き苦悶の表情を浮かべている。すぐに絶命するだろう。 実ゆっくりとは言え楽に殺すべきではなかったかなと思いながら潰れた実ゆっくりと見つめる。 「ゆびゃあああでいぶのあがちゃ「朝ごはんの時間だよ。いまから朝ごはんをあげるからゆっくりしないで選んでね。」」 れいむの言葉をさえぎり朝ごはんである旨を伝える。 そして男はれいむ一家が入れてあるケースの前の床に、ごはん、卵焼き、味噌汁、焼き魚、漬物を置いて、 「いただきます」と言い、朝食を食べ始めた。 「ゆ・・?まりさたちに朝ごはんくれるんじゃ・・?おなかぺこぺこだよ!」 「「「おにゃかへっちゃよーおきゃーしゃーん」」」 「この卵焼きうめえええええええええええ!!!」 「ゆ゙ううううううううううううれいみゅ「まりしゃ」もたべちゃいいいいい!!」 男は子ゆっくりの生命力の強さにあきれながら、味噌汁を啜り、お椀と箸を床に置いた後、 「カツオに饅頭二個あげるから、いらない子饅頭二個選んでね あとその実ゆっくりは俺のだから丁重にあつかってね」 「ゆゆ!?なにいってるの!?赤ゆっくりはれいむたちのおちびちゃんだよお!!?それより人間さんはれいむたちにごはんくれるんでしょ? れいむたちはおなか減ったんだよ!さっさともってきてね!そのごはんさんでもいいよ!はやくしてねこのグズ!!」 「君たちのような無駄でゴミな存在にご飯を上げたら、食べ物に失礼だよ。俺が食べ終わるまでに選ばなければ勝手に選ぶからね」 とだけ言い、また朝食を食べ始めた。 「ゆんやあああああああ!!れいみゅのごはんがあああああ!!」「まりしゃの卵焼きがああ!!」 「ゆゅう・・どうしようまりさ・・・・」 この人間さんには話が通じないよ!と痛感し、まりさに助けを求めるれいむ。まりさは意を決した顔をし、男に言い放った。 「おにいさん。まりさたちは何も悪いことしたつもりはないよ。でもなにか悪いことをしたとしたらそれはまりさの責任だよ! れいむやおちびちゃんたちには関係ないよ!まりさは・・・・どうなってもいいから、れいむとおちびちゃんにごはんさんをあげてね。 それから森に帰してあげてね。」 「なにいってるのまりざああ!!?まりざがいないとゆっぐりできないよお!!?」 「「「おちょーしゃーん、いっしょにいたいよー!!」 「茶番は間に合ってるよ「ゆゆ!!?」吐き気がする。」 と、食事を終えた男は、ケースの蓋をあけ、親れいむの影にかくれ、ぷるぷる震えている子ゆっくり二匹をつかみ取った。 「ゆぎゃあああああ!!!!」 「おきゃーしゃーん!!たしゅけちぇえええええええ!!」 子ゆっくり(判別不法)にうっすらぬめりが出てきた。 「・・・・・・・・・・・ゅ・・・・・・ね!」 まりさが男が取り上げた子ゆっくりを取り換えそうとし、蓋の空いたケースから出て、男に飛びかかり、男の左手首に噛みついた。 男は右手には一匹の子ゆっくり、左手にはもう一匹の子ゆっくりを持っていたため、まりさを振りほどく事が出来なかった。 どうせ満足に動けない子ゆっくりなのだから床に置いて応戦すればいいのだが、男は気がつかない。 噛みつかれたまま、痛みに耐えて男は部屋をでて、庭までいき、全身火傷で大して抵抗できない子ゆっくりを犬の小屋の前に放り投げた。 「ゆぎゃ! 」「ゆぶっ!」地面に放り投げられ声を上げる子ゆっくりたち。 「おちびちゃん!!」 まりさはわが子を心配し、叫ぶと同時に噛みついていた男の手首から離れる。 (そこはとってもゆっくりできない気がするよ!助けないと!) そして、投げられた子ゆっくりの元まで跳ねて行こうとした瞬間 それは人間に邪魔された。 グシャ!!「ゆびゃあ!!」 真上からまりさの頭めがけて足を落とされ右目は餡子と共に飛び出て、歯が何本か砕けた。 その一撃でまりさは意識を失いかけたが、子ゆっくりの「ゆぎゃああああたしゅけておちょおしゃあああん!!」という悲鳴を聞き、意識を無理やり覚醒させられた。 犬小屋から出てきた犬(カツオ)は二匹の子ゆっくりの前に立っていた。そして、一匹の子ゆっくりに噛みつき、優しく、ゆっくりと食べていく。 噛みつかれ口に収められた子ゆっくりはまだ生きていた。カツオはあえて甘噛のみで子ゆっくりを食べた。 「ゆぶっ・・・たしゅ・・けちぇ・・おちょ・・ うしゃ ・・ゆびゃ・・ いちゃ い よお・・」 カツオはすぐに食い殺したら、つまらない。数日ぶりのおもちゃだ。と思っていた。ゆっくりをじわじわと時間をかけて食べると飼い主が とてもほめてくれる。喜んでくれる。そういった理由もあり、ゆっくりを可能な限り時間をかけて遊び食いをする。 「おちびちゃああああああああああああああんん!!!!!!!!!」 カツオの口に飲み込まれた子ゆっくりは唾液によりドロドロにふやけ、原型をたもっていなかった。 「もっ・・・ゅ・・・し・・・・かった・・・・ょ」 犬はそれを飲み込むと、この世の終わりのような形相を浮かべ、しーしーをもらしながらプルプル震えているもう一匹の子ゆっくり の元へ近づいた。 「やじゃぁ・・・・れいみゅ・・しにたくなにゃぃ・・・・もっといっぴゃいいもうちょとあしょびちゃいよ・・ しあわしぇ~なものたべちゃいよ・・・おきゃ~しゃんとおちょ~しゃんとしゅ~りしゅ~りしちゃいよぉ・・・」 命乞い(?)をするれいむ(もはや判別は不能である)をカツオは甘噛みする。 「ゆびゃああ!!やめちぇええ!!」 ブシッ!!と勢いよくシーシーを噴射する子れいむ(?) 何度も甘噛みをした後、カツオはその子れいむ(?)を口に収める。さきほどの子ゆっくりと同じようにゆっくりと食べていく。 まりさはその様子をじっと見ていた。 まだ間に合う!まだおちびちゃんは生きている!まりさは残る力をあらん限りしぼってカツオに体当たりを敢行しようとした。 しかしまりさは男に抱きかかえられ、それはかなわなかった。 カツオが残りの子ゆっくりを飲み込むまで見させた後、男は満足そうにまりさを部屋に持ち帰った。 「部屋に帰ったらお楽しみだなあぁ・・・気づいてるんと思うだ」 部屋に帰るとケースの中にいたれいむと焦げた二匹の子ゆっくりはいなくなっていた。 まりさは先ほど男の手首に噛みつく瞬間「まりさが引き付けておくからゆっくりしないで逃げてね!」とれいむに言っていたのだ。 まりさに言われた通りにれいむは子ゆっくりを口に入れ、バイン、バインと跳ねながらその男の家から逃げた。 れいむは泣きながら必死に逃げていた。潰れた実ゆっくりや潰れていない実ゆっくりのことは考えていない。 ただ逃げることを優先した。自分がつかまってしまっては全員助からないから。 自分たちを助けるために囮となったまりさのことも心配だ。 しかし今自分が逃げねばまりさの命がけの特攻は無駄になる。出来ることならまりさも人間からうまく逃げおおせてほしい。 そして今までのように家族団欒をしてゆっくりしたい。 (なんでこんなことに・・まりざぁ!!ゆっくり・・ゆっくりしていってねえ!!!!) 「ゆへへ・・・ゆっくり・・ざまあ・・・みろ・・!くそじじいの・・・思い通りには・・させないよ!!」 ケースの中に入れてあったれいむが居なくなり呆気にとられている人間にまりさが勝ち誇ったように言った。 (あかちゃんとおちびちゃん二人死なせちゃったけど・・れいむと残りのおちびちゃんは逃がしたよ・・でも・・まりさはもうだめだよ・・ 少しでも長くこのゆっくりできない人間さんを足止めするから逃げてね・・!まりさたちのぶんまで・・生きて・・ゆっくりしていってね・・!) 「ゆがああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 まりさは男がまりさを抱きかかえる力が少し弱くなった時を見逃さずに、腕をすり抜け、死ぬ気の特攻を仕掛けた。 続きます by洗脳君
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※俺設定注意 茎がにょろにょろと生え伸び、そこに実が成る。 それがゆっくりの生まれ方だ。 この実れいむも、そうやってつい今しがたその命を灯らせた。 力強い茎に揺られ、実れいむは穏やかな眠りにつく。 夢を見ているのか、あるいはこれから生まれることが楽しみなのか、その口は微笑みの形を作っていた。 頭のてっぺん、そこに繋がった茎からは親の餡子が流れ込んでくる。 ゆっくりの餡子は命であり、記憶。 茎に繋がれる実ゆっくりは餡子から親の想いを受け取るのだ。 言うなれば親の腕に抱かれ、子守唄を歌われているかのように。 実れいむは穏やかな寝顔を崩さない。その表情は赤子のそれである。 成長の早い実ゆっくりは、その自我の芽生えも早い。 実れいむも目は開かないが、徐々に自分というものを自覚していく。 (ゆぅ、れいみゅはれいみゅだね) まだ口は開かないが、心の中でなら喋ることも出来た。 親の餡子から流れる記憶が、自分が何者であるかと言うことを教えてくれる。 (ゆっきゅりしていっちぇね!!!) 生まれて初めて(いや、まだ生まれていないのだろうか?)、自分自身にご挨拶。 誰に聞こえるともないその挨拶が、じわりと実れいむの餡子をあたたかくさせる。 ああ、これが『ゆっくり』なんだ。 実れいむにはわかる。 これから自分はゆっくり生まれて、そして幸せに生きるんだ。 生まれた後にちゃんとご挨拶できるかな? おかーさんはどんなゆっくりなんだろう?ゆっくりできるおかーさんだといいな。 これから食べるであろうご飯の味はどんなものだろう? 意味も無く嬉しくなり、少し身体を揺らしてしまう。 幸福なゆん生。 それを実れいむは疑わない。 だって当然だ。れいむはゆっくりする為に生まれてきたのだから。 生まれて初めて会う人は誰だろう? おかーさんか、おとーさんか、それとも他の誰かか。 元気一杯に挨拶してあげよう。そして一緒にゆっくりしてもらうんだ。 実れいむはゆっくりと茎に揺られて、生まれる時を楽しみに待っていた。 ゆっくり生まれてきてね! 次の日。 実れいむは退屈していた。 たった一日で、れいむはこの暗闇の世界に飽き飽きしてしまったのだ。 (ゆぅ、れいみゅはやきゅうまれちゃいよ・・・・・・) つい昨日まで「ゆっくり生まれたい」などと言っていたのが今はこれだ。 無理も無い。赤ん坊は気まぐれなのだ。それはゆっくりも同じ。 しかしだからといって何かが変わるわけでもない。今実れいむに出来るのは、生まれる時を想像することだけ。 (ゆっ、れいみゅはね、ぽよーんってじめんしゃんにおっこちてね・・・・・・) 誰に言うでもなく、自分自身にその瞬間を説明していく実れいむ。 親の餡子のお陰で、経験したはずの無い出来事をある程度具体的に記憶しているのもゆっくりの特徴だ。 (しょれからね、しょれかられいみゅはゆっくりしていってねって・・・・・・) すらすらと淀みなく出ていた言葉が、そこで止まる。 不意に、実れいむは何かゆっくりできない感覚に襲われていた。 (ゆ・・・・・・?にゃんなのこれ・・・・・・?) 今までの暖かな気分がすっと引いていく。 代わりに感じられるのは、なにか冷たい、とてもゆっくりできないもの。 (ゆ・・・・・・やぁ・・・・・・・!ゆっきゅりできにゃいぃ・・・・・・!) じたじたと逃避するように身体を揺する。 勿論そんな事をしても意味はない。ただ正体不明の感覚に苛まれるだけ。 初めて体験するゆっくりできない出来事に、実れいむの幼い精神は耐えられない。 (やじゃ!やじゃあ!!・・・・・・たくにゃい!!・・・・・・たくにゃいよぉ!!!) 不意に。 ゆっくりできない冷たい感覚、それが潮の如く引いていく。 とりあえずの危機を脱したことに安堵の息をつく実れいむ。 (ゆぅ・・・・・・にゃんだったの・・・・・・?) 先程の感覚は一体なんだったのかと、実れいむは考えを巡らす。 しかし答えなど出ない。そもそも生まれてすらいない実ゆっくりにそこまでの知能はなかった。 漫然と考えるうちに、眠気を覚えてしまう。 (ゆ・・・・・・れいみゅはおねむだよ・・・・・・ゆっきゅりねようね・・・・・・) 赤ん坊未満にそこまでの根気を要求するのは酷なのだろうか。 先程の疑問をあっさり棚上げして、さっさと眠りにつく実れいむ。 元々目を瞑っていた状態で、更に実れいむの意識は暗い場所へと落ちていく。 (ゆっきゅり・・・・・・おやしゅみなしゃい・・・・・・) 実れいむの意識が闇に沈むその瞬間。 再びあの感覚がやってくる。 しかし実れいむは気付くことなく、次の瞬間には完全に眠りへと落ちていた。 実れいむに繋がる茎、そこからは成長を促すように親の餡子が元気よく送られてきている。 すくすくと実れいむは大きくなっていった。 さらに次の日。 実れいむは怯えていた。 眠りから覚めてすぐ、何度もあの感覚が実れいむのことを襲い続けているのだ。 (ゆっ・・・!?ゆあっ・・・・・・!?) ビクビクと震える実れいむ。 昨日から始まったこの感覚。 一体これが何なのか実れいむには分からない。想像も付かない。 (ゆんやあぁ!れいみゅ、れいみゅやじゃあああっ!!) そうして不意に消える感覚。 こんなことがもう何時間も続いていた。 これではとてもじゃないがゆっくりなどできない。 (ゆぅ・・・・・・れいみゅはゆっきゅりちたいよ・・・・・・) そう思っても誰も応えるものなどいない。 今の実れいむには、瞼に映る暗闇こそが世界の全てなのだ。 (おかーしゃん?れいみゅとゆっきゅりちようね・・・?) 見えないけれど確かに繋がっている母に呼びかけるように、身体を揺する実れいむ。 これならば親が実れいむに気付いて、何かゆっくりできることを言ってくれるに違いないのだ。 そうしてから実れいむは親の声を待つ。 しかし、いつまでたっても親の声はやってこなかった。 実れいむはより一層不安に襲われる。 なんでおかーさんはれいむに話しかけてくれないの? (ゆぅ・・・・・・おかーしゃん・・・・・・にゃんでぇ・・・・・・?) 確かに実れいむに繋がっている茎からは親の餡子が流れ込んでいる。 砂糖水でもなければオレンジジュースでもない、親の温かい餡子。それは分かる。 ならば何故親は喋らない? そもそも声をかけてもらったことなんてあったのだろうか? 実れいむは急に思い出す。 自我を持ってから今までに、何かの声が聞こえたのかを。 聞こえていない。 実れいむは聞いていないのだ。親の声、それどころか物音一切。 なんで?どうして?親ならすぐそこに居る。れいむは耳だって聞こえるはずだ。なのに何故? 何故今まで気付かなかったのだろう。 実れいむの世界は、途方もない静寂に包まれている。 聞こえていた、いや、聞こえていたと思っていたのはれいむの心の声のみ。 (おかーしゃん、おかーしゃん!?れいみゅにおはなしちてね!?) 心の中で激しく呼びかける実れいむ。 しかしあくまで心の中。世界は以前、静寂のまま。 そしてまたも襲ってくるあの感覚。 (ゆああぁ!?やじゃああああ!!) 不安に打ちのめされていた実れいむにとって、その感覚は恐怖すべきものだった。 精神の許容量を超えたその恐怖に、実れいむはとった行動は逃避。 楽しいことを。楽しいことを思い出して、この恐怖に背を向けてしまえばよいのだ。 だが、無理だった。 実れいむのまだ生まれてすらいない短い一生。それこそ思い出自体がひとつも無い。 ならばどうする。親の餡子に縋ってその記憶から楽しいことを探し出すのだ。 己に繋がる茎に意識を集中する実れいむ。 あるはずだ。楽しい思い出が。 この恐怖を忘れさせてくれる、幸せな記憶があるはずなのだ。 必死になって親の記憶を辿っていく。 そうして最初に発見した古い記憶。恐らくは親ゆっくりの小さい頃の記憶だろう。 実れいむはその記憶を覗き込もうとして・・・・・・そして戦慄した。 (ゆぅ!?な、なにきょれぇ!?) その記憶とは、「痛み」そのものだった。 それ以外には何も無い。本当に純粋な苦痛。 まだ生まれてすらいない実れいむは、初めて痛みというものを味わった。 これは違う。もっと別の記憶なら、幸せなものがあるはず。 実れいむは他の記憶を探していく。次から次へと湧き出す記憶を片っ端から覗いていく。 それらは全て、「ゆっくり」からは遠く離れたものだった。 「痛み」「悲しみ」「怒り」「憎しみ」「不安」「嫉妬」・・・・・・そして、「絶望」。 ありとあらゆる負の感情が、親の餡子の中に満ち満ちている。 そして気付いた。実れいむを襲っていた謎の感覚は、親の記憶そのものだったという事を。 全ては親から伝わってきたものだったのだ。 記憶を司る餡子そのものを共有したために起きた出来事。 無垢なはずの実れいむの精神が、親の記憶に押し潰されていく。 (ゆあぁ・・・・・・いやじゃぁ・・・・・・ゆっきゅり・・・・・・ゆっきゅりさしぇてえええぇぇぇぇ!!!?) 誰にも届くことのないその心の声で、実れいむは慟哭した。 実れいむの願いを無視するかのように、親の餡子は送られ続けている。 そのまた次の日。 実れいむは震えていた。 あれからずっと眠っていない。ひたすら親の記憶を押し付けられている。 (いやじゃ・・・・・・うまれちゃくない・・・・・・うまれちゃくないよぉ・・・・・・) ガタガタと震え続け、生まれたくないとすら口にする実れいむ。 一昨日の事など嘘のようだ。 親の記憶は苦痛にまみれていた。 生まれてこの方、ゆっくりのゆの字すら無いゆん生。 そんな記憶を覗き続けて、どうして生まれたいと思えるのだろう。 しかし、実れいむの願いは叶わない。 既に実れいむの身体は大きく実り、今にも茎から離れようとしている。 それはつまり、この世という地獄に生を受けるということだ。 地獄に垂れる蜘蛛の巣を掴むかのように、必死に実れいむは茎に繋がっていようとする。 蜘蛛の糸は切れるのが定めだ。実れいむの茎もまた同様。 (やじゃっ!!れいみゅ、ゆっぎゅりぢだいっ!!ゆっぎゅりじだいのぉっ!!) 実れいむにはわかる。 もし自分が生まれてしまったら、ゆっくりなどできはしない。 初めての挨拶よりも前に苦痛を刻み込まれるのだ。 口にするのは吐き出したくなるほど苦い何か。それ以外は食べられない。 親の記憶がそう教えてくる。 (うまれぢゃぐないっ!!ごごでずっどゆっぎゅりじでだいっ!!) このままずっと親の揺り篭の中にいたい。 それならばきっと、地獄とは無縁に暮らせるから。 しかしそんな事にはならない。赤子とは、産み落とされるものなのだ。 ぷちん。 実れいむが繋がっていた茎がちぎれる音。 それと同時に、実れいむ・・・いや、れいむの目が開く。 「いやじゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!」 生まれて初めて口にしたのは、この世そのものを拒絶する声。 怨嗟の声を上げるれいむは、ゆっくり地面へと近付いていった。 「はーい、生まれてきておめでとう、キミ達。いや、ご愁傷様でした、のほうが正しいかな?とにかく、残念だったね」 「・・・・・・・・・」 白い部屋の、作業台の上。 人間の、女の人。それがれいむに話しかけてきた。 れいむは地面に立ち尽くしている。 その顔に浮かぶのは、絶望。 「いきなりだけど、今回の実験内容を説明するね。『餡継承による糖度の引継ぎ』、これがテーマさ。 キミ達は実験結果として生まれて、またこれから協力してもらいます。あ、拒否権は無いのでよろしく。 『ゆっくりは苦痛によって糖度が変化する』、『ゆっくりの親子は餡の継承によってある程度の記憶を共有する』。 拷問した親から苦痛の記憶を赤ゆっくりに継承させて、通常よりも甘い赤ゆっくりを作り出す。そうやってキミ達は生まれました」 「・・・・・・・・・」 れいむの後ろには、親のゆっくりが鎮座している。 目と口と髪がなく、足は黒こげで継ぎ接ぎだらけの禿饅頭らしきものを親と言えればの話だが。 「この工程を何度も繰り返して、更に甘みを強くしていく。結構手間が掛かるんだこれが。 幸いにも成長促進剤のお陰ですぐに代替わりするから、そんなに時間はかからずに済むけどね。 あ、そういやキミ達は495代目です。某妹様と同じ数字なんだから、もっと喜んだ方がいいと思うよ? さて、これからキミ達は子供を作れるようになるまでの間、ずっと拷問を受けてもらいます。」 「・・・・・・・・・」 れいむの周囲には、れいむと同じ姿の姉妹が何匹も居る。 その全てがれいむと同じ表情。絶望を顔に浮かべていた。 「朝も昼も夜も、それこそずっと。それこそ寝る暇なんか無いよ?こっちも寝かせるつもり無いけど。 食べ物は沢山あるから好きなだけ食べて良いよ。勿論、ものすごく苦くて大量に食べられない作りになってるけどね。 そして晴れて大人になったら、注射で餡子を注入して、子供を作る。その繰り返し。 今のところ結構糖度の上昇は確認されているんで、これからもキミ達の子孫にわたってずっとずっと拷問し続けていくよ」 「・・・・・・・・・」 淡々と女性はれいむ達に語りかけていく。 まるで独り言のように。いや、実際独り言なのだろう。 彼女はれいむ達を『実験のためのモノ』としか捉えていない。 「ところでさ、キミ達どれくらい記憶を継承しているんだい? 2日目以降はともかく、1日目は安らかな寝顔だったじゃないか。あの時はゆっくりしていたのかい? いけないな。もっと代を進めて、実った直後から苦しめられていればもっと糖度が増すだろう」 「・・・・・・・・・」 れいむ達は知っている。 これかられいむ達は拷問を受けるのだ。生まれてから、死ぬその時までずっと。 数百代前から受け継がれてきた記憶が、れいむ達にそう囁いてくる。 「とりあえず糖度を計らせてもらうよ。さて、今回の甘さはどれほどかな・・・・・・?」 糖度計の尖端が迫ってくる。 れいむ達は動かない。避けようともしない。 全てはこれから始まるのだ。これから始まる地獄の、その幕開け。 最早れいむ達は抵抗することさえ諦めている。 ぶすりと、れいむの身体に糖度計が刺さる。 「ぴっぎ・・・・・・!!!」 思わず声が漏れる。生まれて初めての本物の苦痛。 中身をかき回され、奥まで抉り進もうとしてくる異物。 それなのに、れいむはその痛みに懐かしさすら覚えてしまっていた。 それかられいむ達は、親と変わらぬ拷問を受け続けながら過ごした。 ある日突然精子餡を注入され、それと同時に目も口も、ありとあらゆる器官が破壊される。 そうして残ったのは頭上に実る子供達だけ。れいむは目も口も無くなってしまったので心の中で泣き叫ぶしかなかった。 いつになればれいむたちの子孫は救われるのだろう? 救われることなど無い。まだまだこの実験は続いていく。それこそれいむ達の末代、それが全て死に絶えるまで。 しかしそれをれいむ達が知る術など無かった。 だから495代目に生まれたある一匹のれいむ。 それが苦痛の果てに死んだのも、実験の単なる経過のうちに過ぎなかった。 彼女の苦痛は、しっかりと子孫の記憶の中に残り続けている。 おわり ――――― 書き溜めです。 ゆっくりが幸せに生まれてくるとか、生意気だと思って書きました。 このSSに感想をつける
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ゆっくりしないでね!3 テストようやく終わりました;w; 駄文でよければ見てください。;w; 男は唖然としてた。あのゆっくり一家全員に地獄をみせるつもりだった。しかし地獄を見せる前にれいむと実ゆっくりは逃げてしまった。 自分の家は木々が生い茂る山に接しており、あのゆっくりは恐らくこの山に逃げただろう。 木々の生い茂る場所に逃げたゆっくりを探すことはとても大変だ。 すぐにカツオ(犬)を使い追跡しようと考えた たまらなく悔しかった。ゆっくりごときに踊らされたことが。自分のエゴをゆっくりごときに通せなかったことが。 あの逃げれたゆっくり一家はこれからどこかでゆっくりし、無駄な生を謳歌すると思うとくやしさで気が触れそうだった。 足をみるとまりさが脛のあたりを必死に残った歯で噛みついていた。 かなり痛い。噛まれた部分は見えないが血が滲んでいるだろう 「糞饅頭・・・・・お前には・・・・生きてきたことを後悔させてやるからな・・絶対に」 男は忌々しそうに呟くと噛みつかれながら部屋の隅においてある蠅叩きを手に取る そしてそれを全力で振るう パァン!!! 「ゆびゃあ!!!!」 まりさはゆん生の中で一度も感じたことのない異質な痛みにたまらず悲鳴を上げる その拍子に男の脛から口を放してしまう 「ゆびゃあああああああああ!!!いだいいいいいいいいいいいいいい!!!」 まりさは男の周りでのたうち回っていた。まりさの肌は脂汗を分泌し始め、徐々にとヌメりを帯びてくる。 ゆっくりの肌は人間の肌よりも痛みに対して敏感だという報告もある。 激しく痛がるまりさを見ても一切の慈悲を見せずに、男は何度も蠅叩きでまりさを叩く。 パァン!!「ゆびゃあ!!!」パァン!!「いじゃい!!!」パァン!!「やめじぇ!!!」パァン!!「ぐぎゅ!!?」 まりさの肌に蠅叩きの網目が無数に付き、全身が赤く腫れあがるころにはまりさ餡子をブクブクと吐き出しながら痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ「パァン!!」ゆ゛っ!!?」 痙攣していてもなお叩く男。その手は止まらない。まりさの反応はだんだんと小さくなってゆく。 日が高く昇りかけた頃になり、叩くだけ叩いて疲れたのか男は手を止める。 「ハァ・・ハァ・・・糞・・肩と腕がいてえ・・・わかってると思うんだ・・・」 ちらりとまりさをみると、ヌメりきった全身に網目模様が付き餡子の色が滲んでいる。所々小さくではあるがまりさの肌は破け液状餡子が流れ痛々しい。 痙攣し、気絶してるまりさを見てめんどくさそうな顔をした後 男は小麦粉を水で溶き、それをハケでまりさの全身を塗りたくり、傷の補修をする。 「このまま死んだら楽だからな。お前らはもっと生き地獄を味わうべきだ ・・・・・・・・わかってると思うんだ(ボソッ)」 満身創痍のまりさを先ほどまで入れていた透明のケースに放り投げるように入れ、蓋を閉める。 「くそ・・・あの逃げた赤饅頭を追わないとゆっくりしちまう・・・・」 そう、男はまりさを叩くことに夢中になりすぎてれいむを追うことを忘れてしまった。そのことを後悔する男。 「クソッ!・・・・・・明日は仕事なかったら今からでも探しに行けるんだが・・・・・・・・」 男は明日から10日ほど連続で仕事をする予定になっている。仕事内容は農家の土地に出没するゆっくり駆除などである。 れいむを追って地獄を見せたいところだが明日の仕事を休むわけにはいかない。 それに農家のゆっくり駆除はそれなりに肉体労働であるため明日に疲れを残すわけにはいかないと考えていた。 「くっそ・・・絶対見つけ出して地獄を見せてやるからな・・・」 れいむは運がよかった。逃げている間に捕食者やゆっくりに仇なす動物などに出くわさなかったのである。 さらに幸運なことに倒れるまで逃げ続けた結果、その付近の群れの一員に倒れているところを発見され群れによって保護されていた。 れいむが男のところから逃げ出してから丁度3日。 れいむは保護された先で、夢を見ていた。 れいむの寝ている場所には藁や羽毛が敷き詰められており、とても気持ちよさそうであったがれいむはひどくうなされている。 夢の中、れいむは朽ちた木の洞に作ったおうちの中で、子ゆっくりに成りかけの我が子と最愛の夫であるまりさを探す。 「ゆぅ・・・れいむのかわいいおちびちゃん・・・ゆっくりしていってね・・・どこにいるかおしえてね」 れいむは意識していないが、現実世界で無いそこは雑音が一切入ってこない、まさに無音の世界であった。 「ゆぅ・・どこにいるの!おかーさん怒るよ?ゆっくりしないで出てきてね」 何の返事も返ってこない事にれいむの表情は焦燥の色がでてくる。 「ゆぅ・・・スーー(息を吸う音) ゆっくりしていってね!!!!」 全力でゆっくりしていってねを言う。しかし返事はどこからも聞こえない。 れいむの顔は泣きそうであった。 洞の中を探すのはやめて外へ出ようとした時、洞の中から何やら気配を感じた。振り返ると子れいむ2匹と子まりさ2匹が洞の中で座っていた 「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」」 元気よくゆっくりしていってねをする子ゆっくり達 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!どこにってたのおちびちゃん?あまり心配させないでね!ぷんぷん!!」 子ゆっくりたちはそう言う母れいむの顔を見ると、笑顔でれいむの側までやってきてす〜りす〜りした。 「おきゃーさんだーいしゅきー」「ゆっゆ〜♪」「おきゃーしゃんのほっぺゆっくちゆっくち」「しゅりしゅり〜」 子ゆっくりたちは一斉に甘えだす。れいむは「ゆっ くすぐったいよおちびちゃん♪すーりすーり」 れいむの顔は先ほどと違ってとても幸せそうな顔をしている。 「とってもゆっくりできるおちびちゃんたちだね!ゆっくりし「「「「ゆぎゃあああああああああああああああ あああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」ゆゆ!!!びっくりしたよ!!」 子ゆっくりたちは一斉に苦しみ始めた。餡子を吐き出し、その丸い身体をグネグネと捩りながら苦しみ出す。 「「いじゃいよ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぎゃあ゙あ゙じゃあ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!たじゅげじぇええ」」 子ゆっくり達の身体が分泌された脂汗にぬらぬらとてかり、髪の毛が一斉に抜け始め、まむまむに相当する場所が黒く炭化し始めてきた。 「おちびちゃんだぢどぼじだの゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!?まりざあ!!?まりざあ!助けてよ!!おちびちゃんたちが!!」 悲鳴を上げた後れいむは最愛の夫であるまりさに助けを求めるがまりさはどこにも現れない。 子ゆっくりたちは全身が薄く焦げ、変わり果てた姿となり、プルプルと震えているだけの丸い物体となっている。 「まりざああああ!!!おちびちゃんたぢがああああああああああ!!!!ゆっ!!」 れいむは洞に差し込む光が急に少なくなったことに驚き、洞の内側から外をみるとそこには 笑う人間さんと・・・見るからに強そうな犬さんが・・そして生気の抜け、目の焦点が合っていない最愛のまりさが・・・洞の前に差し込む光をさえぎる形で立っていた。 絶望感がれいむを襲う。 「おちびちゃんにげてえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」 れいむは夢から覚めた。全身に寝汗がびっしょりとついていた。未だ気分が悪い。 仰向けのままあたりを見回す。どうやら土に掘ってある洞の中らしい。ゆっくりにしては大きい洞でとても住みやすそうであった。 「気づいたのねれいむ。外傷らしいところは無さそうだし、ただの疲労でしょう。安心していいわよ、むきゅ。」 洞の奥から発せられた声。仰向けに寝かされていた身体をグネグネと捩りながら起こし声の主を探す。 そこにはぱちゅりーが居た。れいむよりも二回りほど大きい。おそらく長生きした個体なのであろう。 そして地面を見てみるとれいむの下にはおふとんさんがひいてあった。 それはれいむの尋常ではない量の寝汗により湿り気を帯び縮みきっている。 「ゆぅ・・ここは・・」 「ここはドスが率いる群れの巣の一つよ。あなたは群れの近くで倒れてたのを発見されてここまでもってきたのよ、むきゅ。」 「ゆぅ・・・介抱してくれてどうもありがとうね・・・」 「どういたしまして。むきゅん。でもお礼ならドスと運んできてくれたゆっくりに言ってね、むきゅん。」 れいむは何かを思い出したようにハッする仕草をしたあと、周りをキョロキョロと見始めた。 「ねえぱちゅりー。おちびちゃんたち見なかった?」 「あの飾りのない子たちの事ね?あの子たちなら今は群れのれいむが世話をしてるわ。安心してね。今連れてくるわね。むきゅん。 待っている間にこれ食べておいてね。子持ちなんだから遠慮しないでね、むきゅん。」 そういうとぱちゅりーはバインバインと跳ねながら洞の外へいってしまった。 ぱちゅりーの子持ちという言葉にはっとするれいむ。上を向いてみると茎があり、それにはたった一つ、実ゆっくり(れいむ種)が付いていた。 れいむは他の実ゆっくりが人間さんにゆっくり出来ないことをされて潰れたのを「ゆ゙ぅ゙」と言って思い出す。 寝ている間あまり食べてなかったせいで実ゆっくりは頬がコケて、かなり痩せ細っていた。 その表情は実ゆっくり特優のうっすら笑顔を浮かべている寝顔ではなく、何かに苦しんでいるようなそんな表情であった。 「ゆゔ?!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!?今ごはんむーしゃむーしゃするからねっ!」 れいむはぱちゅりーが食べてといった食べ物を急いで口にする。 「むーしゃむーしゃ・・・・・し・・し・・しあわせーーーー!!!?」 長い間食べ物を口にしていない、空腹による美味しかったというだけではない。どれもれいむにとってそれ自体がごちそうであった。 干し野イチゴや干しイチジク、木の実さんに芋虫や虫さんや野菜さん。どれもとてもゆっくりできた。 バクバクバクと普段ならばれいむ一匹ではとても食べ切れない量をすぐに完食してしまった。 「ゆふー とってもおいしかったよ!」 実れいむを見上げてみると先ほどまでの苦しそうな寝顔は無くなり、とても安らかな顔つきになっている。 そしてゆっくりではあるが、目に見える速度でゆっくりと膨らんでゆく。栄養(餡子)行き渡っているのだろう。それを見てれいむはゆっくりできた。 「待たせたわねれいむ」 ぱちゅりーがれいむのところに戻ってきた。その後ろにはれいむが二匹おり、 その二匹は大きな葉っぱを口を使って担架のようにし、子ゆっくり(作者には判別不能であるがその内訳はれいむ種1まりさ種1)二匹を運んできた。 二匹の子ゆっくりは、未だ寝たきりであり、黒く炭化したまむまむと髪の毛の状態(ハゲ)はそのままであった。 しかし、全身焼けただれ、黒っぽくなっていた肌は少しだがゆっくり本来の肌色を取り戻していた。 「ゆうっ!おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!!」 といい、れいむは二匹の子ゆっくりにすーりすーりをする。 とするとどうだろう。子ゆっくりたちの肌はまだカサついてはいるが、元のフニっとし、すべすべな肌を若干ではあるが取り戻していた。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしていっちぇにぇ!!まりしゃはもうだいじょうぶだよ!ここの群れはとってもゆっくちしてりゅよ!」 あれだけの怪我を負い、元気が無くしていたまりさが元気を取り戻したことに驚くれいむ。 「れいみゅのごはんも用意してくれてとってもゆっくちできたよ。しあわせ〜だったよ。ゆんゆん。」 「むきゅん 子ゆっくりたちの状態が酷かったから秘伝のお薬をつかったのよ 大分よくなったみたいね。むきゅん。 まだ完治はしてないけど栄養のあるものを食べさせていればもっとよくなるわ。」 「この辺りはドスの管理もあって、とっても食料が豊富で、えいよーのあるものがたくさんあるからゆっくりできるよ」 と運んできたれいむが言う。 母れいむは子ゆっくりたちを見ると若干前よりも大きくなり、そしてぷっくりとしていると感じた。全身火傷で失った肌の艶も少しではあるが出てきている。 完治も夢じゃないかもしれない。えいよーのあるゆっくりしたものを食べさせてもらったんだなあと思う。 どうやらこの群れは見ず知らずのれいむたちにとてもとても手厚い介抱をしてくれたようだとれいむは理解した。 人間にあれだけ酷いことをされ、傷つき落ち込んでいた心に親切にされたという事実が浸みわたりれいむは涙が自然と出てきた。 「ゆゅゅ・・・ありがとおぉぉ・・ほんとにありがとね・・れいむ うれしいよ とってもゆっくりできるよ・・・」 この暖かい気持ち 「ゆっくり」だ。それを感じながられいむは「ゆんゆん」と泣き始めた。 「むきゅん。別に当たり前の事をしただけよ。困った時はお互いさまでしょう?」 照れながら言うぱちゅりー。 そんなぱちゅりーを見ながられいむは子ゆっくりに聞こえないようにそっとある質問をする。 「ねえぱちゅりー・・・髪と・・・その・・まむまむは治るかな・・」 「むきゅう・・・髪は時間がかかるでしょうが治ると思うわ。むきゅん。 でも・・まむまむはむきゅん、正直に言うわ。 治らないわ・・・肌と違って、秘伝のお薬を使っても、まむまむは手の施しようがなかったのよ。ごめんなさいね・・・むきゅう・・」 ぱちゅりーはそう言って少し残念そうにうつむいた。 「そっか・・・ごべんでぇ・・おちびちゃん・・・・・守ってあげられなくて・・・ゆ・・ゆぅ・・・・ゆえええええええん」 またれいむは泣き始めた。もうおちびちゃんたちは胎生出産をすることができなくなってしまった。まだ蔦を使ってでの出産は可能ではあるが、 我が子の不憫さにどうしても涙が出てきてしまう。 「お取り込み中のところちょっといいかな?」 ゆぅゆぅ泣いているところに、の太い声が聞こえた。 どうやら洞の外から発せられた声のようだ。声の主を確認するためにれいむは洞から顔を出す。 そこには洞には到底入りきらないようなサイズのまりさ・・・ドスがいた。3メートル近くはあるだろうか。羆もびっくりなサイズである。 穏やかな顔とは裏腹に身体中には歴戦のものと思われる傷跡が無数にあった。 「ゆぅ!ドスだね れいむたちを助けてくれてありがとね とても感謝してるよ! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね、れいむ。ここは人間さんから貸してもらったドスたちのゆっくりぷれいすだよ。群れのみんなから聞いたけど大変な目に遭ったんだってね。 れいむさえよければ子供たちの傷が治るまで居ていいからね。」 れいむの顔がパァっと明るくなる。ここはなんてゆっくりしたところだろうかとれいむは思う。 「ありがとうドス。子どもたちもとってもゆっくりできてるよ。ドスのおかげだよ」 「どういたしましてだよ、れいむ。ところであの子ゆっくりたちの傷って、やったの人間さんでしょ?」 突然今回の悲劇の核心を突く言葉に顔を硬直させるれいむ。 「でい゙ぶだぢばな゙に゙も゙じでな゙い゙の゙に゙・・・・・・い゙ぎな゙り゙人間ざん゙が・・・ゆ゙ぅぅぅ・・・酷い゙ごどを゙・・・ゆぅぅぅぅ・・」 いきなり泣き出し、嗚咽を漏らすれいむ。 「やっぱりそうなんだね。でも安心してね。ここは人間さんとの協定があるからゆっくりできるよ。ゆっくりしていってね!」 この群れは人間と協定を結んでいた。ドスはそれをれいむに説明した。 おおまかな協定内容はこうだ。 1 ゆっくりたちはマツタケやイワタケなど人間にとって高価な山の幸を広範囲にわたって探し、人間がやるように綺麗に収穫し、それを人間に献上する。 または、ゆっくりが狩れない高価な食材の位置を人間に伝えたり、綺麗な石(宝石の類)なども見つけたらそれも献上する。 2 献上する際、ドスは人間たちに群れの繁殖状況等を報告する。 3 人間は献上されている限りゆっくりを殺さない。そして人間は集落で捕まえた虫や出来そこないの野菜や野菜くず、普段食べないような木の実などを適当に渡す。 4 一つの番が子供を産むのは生涯をかけて3匹まで。それを守れないゆっくりは群れによって永遠にゆっくりさせられるか追放である。 ただし何かしらの理由で成ゆっくりになれなかった場合や災害で群れの総数が著しく減った場合にはそれは適用されない。 5 人間側が増えすぎだと判断した場合、群れでそのゆっくりを処理するか、この村の人間の縄張りの外まで連れていくか人間に渡すかのどちらかを選んでもらう。 6 人間と争いは絶対に起こしてはならない。それはこの村の人間に限ったことではない。 7 この辺りの土地は人間さんのものである。よって、ゆっくりは人間さんの慈悲でこの土地に住まわせてもらっているだけであって、 ゆっくりはこの土地がゆっくりのものであるということをいかなる場合においても主張することはできない。 8 条約が守られない場合ゆっくりはこの土地から出ていくか、永遠にゆっくりすることを選んでもらう。 などと、ゆん口調節までさせられているかなり不平等な協定内容ではあったが、守っている限りここのゆっくり達の生活は安寧としたものであった。 そして追加情報は、この付近の人間さんはここ以外の人間さんよりも気性が荒くなく、ゆっくりできるらしい。 そして、冬籠りの際の食糧援助などもしてもらえるらしい。 「ゆう?・・そうなんだ・・じゃあ、ゆっくりドスの気持ちに甘えさせてもらうね」 「ゆ!そうしてね。この群れにはまだまだ余裕があるからゆっくりしていってね。」 そう言い残しドスは自分の巣へ帰って行ってしまった。 「むきゅ れいむは今日から子供達が治るまでここに住めばいいと思うわ。丁度だれも住んでなかったから」 「ゆ!ありがとうぱちゅりー。そうさせてもらうね。」 「それじゃあわたしは自分のおうちにかえるわね。ゆっくりしていってねれいむ。おちびちゃんたち。」 「「「ゆっくりしていってね(ゆっきゅりしていっちぇにぇ)」」」 ぱちゅりーが出て行って、れいむと子ゆっくり二匹になったれいむ一家。 「おきゃーしゃん ゆっくちゆっくち」 子ゆっくりたちが母れいむに甘えてくる。れいむはそれをすりすりで返した。 (れいむたちはこれからゆっくりできる。でも・・でも・・まりさが心配だよ。きっとまだ生きてるよね!れいむ心配だよ。 おちびちゃんたちがもう少し大きくなったら探しに行くよ!だからまりさ・・絶対生きててね!) 頭に生えている実ゆっくりを見つめる。もうすぐ生まれるだろうと本能的にれいむは感じ取った。 「ゆぅ・・れいむのおちびちゃん・・安心してゆっくり生まれてね・・絶対れいむが守ってあげるからね・・・」 れいむはそう心に誓う。 それからのれいむ一家の生活はとてもゆっくりしたものであった。 子ゆっくりたちは成長し、野球ボールサイズからソフトボールサイズとなり、赤ちゃん言葉が抜け、そして肌は昔のように柔らかさとハリを取り戻していた。 子ゆっくりたちは寝た切りの状態から赤ゆっくりと同じくらいの運動量をこなせるくらい回復していた。 頭からはまばらではあるが、うっすらと髪の毛が生え始め、その色の違いによりれいむかまりさかを見分けることができる。 そして新たに生まれた赤ちゃんゆっくり。蔦に成っていた実ゆっくりの最後の生き残りである赤れいむは元気に生まれ、今は帽子のない姉たちと元気に遊んでいる。 その赤れいむはいまや家族のアイドル的存在である。れいむは赤れいむを見るたびにこのおちびちゃんをまりさに見せてあげたいと思うのであった。 「おちびちゃんゆっくりしていってね!」 「おねーちゃんゆっくちゆっくち」 「おちびちゃんたち!ゆっくりしてるね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり(ち)していってね(にぇ)!」 子供たちは赤ゆっくりと鬼ごっこをしたり、ゆっくりごっこをしたりでとても生き生きとしていた。 「ふわあああああ〜〜〜むにゃむにゃ・・・れーみゅもうちゅかれちゃよ・・・ゆっきゅりおひるねしちゃいよ」 「ゆっ!そうだねおちびちゃん。おねーちゃんたちと一緒にお昼寝しようね!」 そういって昼寝を始める子供達。母れいむはそれを見ながらゆっくりした気分に包まれていた。 今の家族はすべてこの赤れいむが中心に回っていると言っても過言ではない。赤れいむは一家にとってはとっても愛らしく、可愛く、まるで天使のようであった。 それから子供達を起こさないようにそっと巣(仮)を出て、昼寝から覚めた後のおやつとなるものを探しに回る。 まりさのことは心配だ。しかし、今は子供達を自分の力で生きられるようにすることが先だろう。まずはえいよーのあるものをしっかり食べて成長することが第一。 れいむはそれがまりさの願いでもあると考える。 「ゆふふふふ・・おちびちゃんたち喜んでくれるかな・・」 れいむはやわらかい花を口にくわえ巣へ戻る。 巣では子ゆっくり達と赤れいむが仲良く寄り添い、ゆーゆーと言いながら寝ていた。 「ゆっくりしたおちびちゃんたちだね!れいむうれしいよ。」 れいむは子供達が起きないように静かに巣に入ったが、赤れいむはその気配に気づき目が覚めた。 「ゆぅ〜おきゃーしゃん ゆっくちおはよう!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃんたち!おやつもってきたよ!」 「ゆわーい」 「おやつおやつー」 「ゆっくち、ゆっくち」 子ゆっくりは花にかぶりつく。うっすらと甘い味、フローラルな香りがとてもゆっくりさせてくれる 「「むーしゃむーしゃ ゆゆ〜しあわせ〜」」 赤れいむには母れいむが噛みほぐしたものを口うつしで与えてやる。 「ゆー しあわしぇー!」 親ゆっくりも子ゆっくりも赤れいむもそこでの生活は何もかもがゆっくりできた。ずっとここにいたい。ここには「ゆっくり」がある。 だがそんなゆっくりした生活はもう終わる。 なぜなら人間が連日の仕事を終え、一家を探し始めたからである。 「ちっ、この付近にはあの糞饅頭いないっぽいな」 男は忌々しげに舌うちをし、足元に転がっている成体のゆっくりまりさを蹴り飛ばす。 ズン!!「ゆげぇ!!」 蹴られたまりさは10メートルほど先に落下した。 「まりさああああああああ!!!」 「おとおおおしゃああああああん!!」 それを見ていたれいむと子ゆっくりたちは声を上げる。 男はあのまりさの妻であるれいむとその子供達を探しに森まできていた。 その際ゆっくりを見つけては禿げた子ゆっくり二匹を連れたれいむは知らないかと聞きまわった。 知らないと答えたゆっくりはみな適度に重傷を負わされ、まむまむを割かれ、目を潰され、舌を引き抜かれた。男は子供も大人も区別なく平等にそれを行った。 今この男によって新たに捕えられた一家が男の尋問を受けている。 一家がおさんぽ(笑)中に歌を歌いながら歩いていたのを男に発見されたのだ。 一家の構成は親れいむ、親まりさ、子れいむ×3 子まりさ×2であった。 ゆっくり一家は一切拘束は受けていないが、逃げたら犬に食い殺されることを知っている。 なぜなら、この一家の親達は子供だけでも逃がそうとした。その際一番早く逃げようとした子まりさに向かって、ゆっくりでは一生かかっても出せない 速度でカツオが飛びかかり、食い殺したのであった。次にその妹であるれいむを食い殺した。 まだ子供は3匹残ってはいるが、犬による圧力で、一家全員金縛りにかかりそこから動くことができない。 「なあれいむ・・お前は知らないのか?正直に答えてくれたら助けてやるぞ。その苦しみから解放させてやる」 「ゆ・・・ゆゆゆゆゆ・・・しらないよ・・・・ほんとうに知らないよ・・・おちびちゃんだけでも逃がしてほしいよ・・・・」 泣きながらガタガタと震えれいむは男に懇願する。 「そうか知らないのか。ならこんな舌はいらないよね。こんなまむまむはいらないよね。こんな目はいらないよね」 そう言うと男は子れいむを持ち上げる 「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを放してね!」 男はそれを無視し、子れいむに手を伸ばす。 恐怖を感じた子れいむは親に助けを求める。必死に。 「おぎゃーしゃーんたすけてえええええええええ「ブスリ」ぴぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?」 人差し指を子れいむのまむまむに深く突き立てる。子れいむの全身から謎の液体が大量に分泌されぬるぬるぬめぬめしてくる。 「だいじょうぶだって!こんなのすぐ終わるんだから」 突き立てた指をぐりぐりと回し、その穴を広げ、その広がったスペースに中指も入れる。その際子れいむのまむまむは裂けた。 「いぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 指を引き抜き、手をチョキの形にし、両目に指を突き立てる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 「やめてええええええええええええええええええええええ!!!!?おちびちゃああああああああああああああああん!!!??しっかりしてえええええ!!!?」 「れいむおねえちゃああああああああああああああん!!!?」 指を抜いても未だ悲鳴を上げ、大きな口をあけている子れいむ。男はその大きく開けられた口に、手を無理やりその口に入りきれない手を突っ込む。 その際、口の端がぶちぶちと音を立てて裂ける。 「ゆぐぐぐっぐぐっぐうぐぐ!!!??」 たまらずさらに悲鳴を上げる子れいむ。男はその悲鳴を無視し、ぬるぬるした舌を全力で掴み一気に引き抜いた。 ブツッ!!! 「!!!!!!!????????????!!!!!!!!?????」 悲鳴は消えた。代わりに物凄い形相をしてしーしーとうんうんを撒き散らしながら、ビッタンビッタンと跳ねまわる子れいむが居た。 子れいむの周りには無理やり手を突っ込まれた事により折れたり抜けたりした歯がいくつも転がっていた。 「おちびちゃああああああああああああああああん!!!?」 今度は子まりさに同じことをしようと手を伸ばした瞬間 「やめてね!!!!!」 先ほど蹴り飛ばした親まりさが叫んだ。 「まりさ達は知らないけど、この森をあの山に向かってずっと行ったところにドスのいる群れがあるよ・・・そこなら誰かそのれいむの居場所知ってるかもしれないよ・・・ まりさ達はしらないよ・・・お願いだよ人間さん・・もう酷いことしないで・・・まりさ達を見逃してほしいよ・・・・・」 まるい身体をクニって曲げている。本人は土下座のつもりだ。 (ふむ・・・どうやらこの一家は何も知らないみたいだな・・・このままこいつらを尋問を続けるのは時間の無駄か。 ドスの群れまで行って適当に捕まえた奴を尋問したほうがいいかもしれないな) 「わかった。尋問はもうやめてやる。俺も忙しいしな。情報を提供してくれた礼だ。楽に死なせてやる・・」 「ゆへ?」 男はまりさのところまで全力で助走をつけ、渾身の力を込めて蹴りあげた。 ドグシャッ!!「ゆべっ」 まりさは鈍い音を立てて、餡子を飛び散らせながら勢いよく木に激突し爆ぜた。 「ゆ・・・・?まりさ・・・?」 「おとうさん・・・?」 「ゆっくり・・・ゆっくり返事してね・・・?」 現状を把握しきれていないゆっくり一家。 「カツオ。食ってもいいぞ」 把握する間もなく死なせてあげようとするのは男の情報をくれたゆっくりに対する僅かな慈悲でもあった。 カツオがその言葉が発せられた途端、爆発するような速度で親れいむとの間を縮め、食らいつき、右側頭部を食い千切る。 「ゆぎゅ!!?」 側頭部の皮を飲み込んだ後、餡子をひたすらガフッガフッと音を立てながら貪るカツオ。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!まりざあああああああああたずげでええええええええ!!!?」 「おきゃあああああああしゃああああああん!!!?」 「ゆっくりしてええええええ!!!」 恐怖と痛みにより甘みを増した餡子を美味しそうに貪るカツオ。れいむの反応が段々と小さくなり 「ゆゆゆゆ・・・ああああああああああああ・・・ああ・・・お・・・・ち・・・・・・・に・・・・・げ・・・」 餡子を食い漁られまともに言葉を発することができないれいむ。 そのれいむが最後に見たものは、 愛する「おちびちゃん」が一匹残らず脳天から男の足に踏み抜かれ、 目やあにゃる、ゆっくりの身体の所々から命の素である餡子を盛大に噴出し、 そのあまりにも短い生涯を終える光景であった。 次 選択肢 投票 しあわせー! 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真夜中のゆっくり地獄 4KB ふたば系ゆっくりいじめ 922 yukkuri ふたば系ゆっくりいじめ 945 はやくげんこうちょうだいねに続いて3作目です。 生放送のテレビショッピングと有名な実演販売師のあの方をイメージして書きました。 駄文で読みづらいかと思いますが雰囲気だけでも楽しんで頂けたら幸いです。 では、ゆっくりしていってね。 『真夜中のゆっくり地獄』 これから暖かくなるにつれ困るのが…そう!野良ゆっくり。 人の迷惑など考えずどこにでも巣を作り、 何でも食べる雑食な上に食べ方の汚さは他の追随を許さない しかも生態が適当なクセにネズミ算もドン引きの繁殖力… ご家庭の衛生状態だって気になるし ゴミ集積場の改修や環境の維持だってバカにならない そんな心配もコレさえあればもうおさらば!! 本日ご紹介するのはゆっくり駆除剤「もっとゆっくりしたかった」です。 使い方はとーっても簡単。ゆっくりに向けて直接噴射するだけ! 『とはいっても説明だけでは効果が分からないわー』というそこのアナタ!! 心配無用!!今日は特別にデモンストレーションをご覧に入れましょう 今日スタジオに用意したのは植物型妊娠したれいむと子ゆっくり4匹です。 やい、じじい!!れいむとかわいいおちびちゃんあまあまたくさんもってこい!! 『うみゃりぇるみゃえきゃらきゃわいしゅぎてごみぇんにぇ』×2 『ゆっきゅりうまれちゃらおきゃーしゃんとしゅーりしゅーりしゅるのじぇ』 『うみゃれちゃらごはんしゃんをたくしゃんむーしゃむーしゃしゅるのじぇ』 …いやぁ、思わず叩き潰したくなるほど活きが良いですねえ 『じじいはきゃわいいれーみゅをゆっきゅちしゃしぇろ~』 『くしょどりぇいはゆっきゅちちてにゃいであみゃあみゃもっちぇくるのじぇ~!!』 『どりぇいにはまりちゃのうんうんしゃんをたべるけんりをあたえるのじぇ』 『れーみゅぎゃきゃわいしゅぎてごみぇんにぇ~』 ビキィ!!! ちょっ…すいません… (しばらくお待ち下さい) うるせえんだよてめえは!!後で死ぬんじゃなく今死ね!!『ゆぎゃー!!』 もっ…ゆっ…しちゃ…った… 鬼井さん声が言ってますって!! (ただいま機材の復旧中です もうしばらくお待ち下さい) ええっと…失礼しました…。先ほど子ゆっくり4匹と言いましたがやっぱり3匹です。 『4匹じゃなかったの?』というアナタ!!気のせいです。最初から3匹しか居ません。 それでは気を取り直して早速やってみましょう 実ゆっくりにはシュッと軽~く一吹き… もっ… …きゅ ちた… …った ほーら元気で憎たらしいツラ構えの実ゆっくりが見る見るうちに黒ずんで逝きます 『ゆぎゃあ!!れいむのかわいいあかちゃんがぁ!!』 子ゆっくりにはちょっと長めに吹きかけます… 『ゆぴいぃ!!くちゃいぃ!!ゆっきゅちできにゃいぃ!!』 『くるちいぃ!!おきゃーしゃーん たちゅけえぇ!!』 『おちびちゃ~ん ゆっくりしてえ!!』 うねうねとのた打ち回る姿が醜いですね そしてなかなかしぶといですね…でも心配ご無用!! なかなか死なないときには付属のあまあまコーティングを施した粒を飲ませれば大丈夫!! 『おくちにゃおしにぺーろぺーろしゅりゅよ…ぺーろぺー… ゆっ?!ゆぎゃーきゃりゃい!!エレエレエレ…』 『ゆんやー!!ゆっきゅちできにゃいぃ!!』エレエレエレ… ほら、いとも簡単に餡子を吐きました。 コレほどにも苦しむ秘密はコレ!! 加工所特製の辛味成分と苦味成分を絶妙に配合してギュッと濃縮したオリジナル溶液 さらにこれを熟練の職人技で特殊加工を施しました。 『もっちょ…ゆっき…ちた…った…』×2 『まりちゃさまはゆっきゅりにげるのじぇ そろーりそろーり…』 目の前で起こった惨劇に自分だけ助かろうと逃げ出すゲスな個体もいますがそこも心配無用 これまた付属のあまあまの匂いを濃縮したパウダーをほんの一つまみするだけで足止めすることができます。 見ててくださいよ… 『ゆっ?!こんにゃとこりょにあまあましゃんぎゃあるのじぇ ぺーろぺーろ… ち、ち、ちあわちぇ~!!!』 こんなミエミエの罠に引っ掛るなんておろかおろか。ゴール間近のゆん生をせいぜい謳歌させてあげましょう。 でも逃がしたら繁殖しますからしっかり駆除しましょう。 今回購入者特典として更にゆっくりのみに反応して燃える不思議なシートをお付けします。 どんな構造かって?それは秘密ですが威力だけでも見て損はないですよ。いいですか? 『ゆっ?めにょみゃめがまっくらさんなのじぇ?!ゆゆっ?にゃんだかあったきゃ…ゆぎゃあ!!!あぢゅいぃ!!!』 『もっ…ゆっ…ち…た…った…』 ほらご覧の通りあっという間にゴミ饅頭の丸焼きが完成です。 『れいむのがわいいおぢびぢゃんがあぁ!!!おぢびぢゃんをころじたじじいはじねえ!!』 いよいよラスボスの登場ですか…。怒ってますねぇ怖い怖い。 でももう面倒くさいので一気に片付けますよ。 成体には別売りのノズルを装着して直接体内に噴射します。そうすれば気化した溶液が中枢餡を一気に破壊!! 個体にも依りますが平均で30秒もあれば死にます。 ゆひゃひゃひゃぽっぴらけほふぉ!!! どうです?親・子・実ゆっくり合わせて9匹がたった30分もかからず全滅しました。 驚きの殺傷能力スゴイでしょ? 今なら本体3本パックに付属のあまあまコーティング粒30粒と本来なら別売のノズルと不思議なシートまで付いて なんと驚きの9980円でご提供!! お電話、お待ちしてま~す!!! 「ふーんこりゃ便利だな…っておいちぇんどーした? ダメだ…しーしーとうんうん漏らして気絶してらぁ…。刺激が強すぎたか?」 (終) (あとがき) SSって難しいですよね。他の作家さんの構成力と文才には脱帽です トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 簡単!速い!汚れない! ···じゃないのかよ!?使えねぇ!! -- 2018-02-01 17 39 59 床が汚れないならスプレーの方が良いと思ったのにアンコ吐いちゃうのかよ -- 2013-08-01 02 43 05 矢ああああああくうううううにいいいいいいいい他ああああ阿多あああああなあああああいいいいいいい -- 2012-07-26 18 22 40 高ぁ!!!! -- 2012-03-09 19 27 54 誰得 -- 2011-08-01 22 33 33 9匹殺すのに30分では、蹴り殺した方が早い それなら、家庭用害虫駆除商品なんてほとんど全部自分で潰した方が早いになるだろ。 ゴキ潰した経験すら無い都会っ子か? -- 2011-07-13 19 41 38 無駄な商品をさも効果があるような歌い文句といい、いらない付属といい、リアル通販番組臭がしていいですねw リアルに忠実でいいSSだと思いましたw -- 2011-01-04 04 01 33 高い上に、子ゆっくりも瞬殺できないのか…駄目じゃねーか。 ゴキ用の奴を見習ってほしいものだ -- 2010-12-06 20 19 34 踏み殺すのをためらってしまうような人用じゃね? -- 2010-11-28 20 29 30 虐待用で考えれば値段的にそう悪くないんじゃないか? 虐待お兄さん用とか -- 2010-09-18 02 14 19 これじゃ見てる人間がゆっくりできないだろ この値段でしかもわざわざ薬剤使うなら余程楽しく虐殺できるとかでないとなぁ… -- 2010-09-07 02 02 23 酷い製品だ。誰が買うんだ? -- 2010-08-29 19 12 16 値段が高いな家で唐辛子団子にシナモンの香りをつけた自家製毒団子の方が効率いいな -- 2010-07-31 20 35 10 コストパフォーマンスが悪すぎる。成体を殺すのに30秒って…すぐに使い切ってしまうんじゃないの? それに、9匹殺すのに30分では、蹴り殺した方が早い。 -- 2010-07-08 21 39 17 たかすぎ -- 2010-06-16 04 26 49
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『飼いゆっくりはゆっくり出来ない』 9KB いじめ 飼いゆ 赤ゆ 現代 こんな日に限って投下 ゆっくりの性質の勝手な自己解釈有り 『飼いゆっくりはゆっくり出来ない』 「おーい、居ることは分かってるんだ、さっさと出てこーい(トントントントントントントン」 ここにインターホンを連打する青年が一人 この行動は端から見れば友達との待ち合わせにも見えるし、借金の催促に見えなくもない 「テメェ! 休日の午前中に連絡もなしに他人の家に押しかけるバカがこの世界にあるかぁぁぁーーーーー!!!」 家から出てきた青年が躊躇もなく放ったドロップキックは見事に青年に命中し、連打していた青年はまるでテンプレ制裁のごとく 地面とのふぁーすとちゅっちゅを果たしたのであった 「キレたからってドロップキックはないだろ……」 このいきなり押しかけた青年はM、最近ゆっくりを飼おうとしているのだがことごとく失敗し、この青年の元へやってきた 「十人が九人俺の貴重な時間を削ったお前が悪いというに決まってる……、そういやなんか用事があってきたんだろ、何の用事だ?」 「ゆっくりの飼育がうまくいかなくてさ、Bにアドバイスを貰いたいと思って」 Bと呼ばれる青年はこのあたりではそれなりに名の知れたゆっくりブリーダーだった 「ふぅーん、まぁ俺は問題ないからいいよ、赤ゆっくりが起きる時間帯まで三時間ほどあるし…… おーい、れみりあ! まりさの精子餡と母体用のれいむを持ってきてくれ」 「う~ わかったんだど~☆」 助手のれみりあは恐らく精子餡などがストックされているであろう部屋へ向かう 「まずゆっくりっていうのは野良や野生のまま何の加工もせずに飼うと汚すぎる」 「確かに生ごみの汁とかあんよの裏とか汚いな」 「それもあるんだが、ゆっくりっていう生物は体液として砂糖水を分泌するんだ 砂糖水ってべたべたするだろ? 自然に少しずつ分泌されるから部屋中がべとべとして汚くなる そしてその砂糖水のにおいが野良をおびき寄せおうち宣言されやすく、野良の被害も大きいらしい」 「ほぅ……そういや何で砂糖水が分泌されるんだ? 最初のころはそうでもなかった気がするんだが」 俺の記憶が正しければ発生初期はタンパク質の塊だったものが饅頭に変わって今の形態に変化していたはず 「学者の説によると体表面を覆う事で細菌やカビ、ついでに水への耐性を得るためこうなったという説が有力だ 他にも匂いでゆっくり同士が集まり群れを作りやすいなど野良、野生で生きるうえでは利点が多いらしい」 「ふーん、本能の部分は結構賢いのな、ところでその加工ってやつは具体的にどうするんだ」 「鑢で体を限界まで削ったあと満遍なく体中を針で刺し、仕上げにオレンジジュースを含ませた小麦粉で元に戻す」 「うわぁ……」 「おいおいそんな目で俺を見るなよ、俺の仕事はゆっくりを人に都合がいいように加工する仕事だ ゆっくりは嫌いじゃないがこれも商売なんでな、商売に手は抜けないたちなんだ」 「おにーさん、ゆっくりもってきたど~☆」 「やべてね!! もうおちびちゃんつくりたぐないよ!!!!」 「ありがとうな、れみりあ」 Bは慣れた手つきで母体用のれいむに精子餡を注入していく 「やべでぇぇぇぇぇぇーーーーー!! あがぢゃんでぎぢゃうぅぅぅーーーーーーーーーーー!!!!!!」 頭に蔦が生え、そこから四つほど丸くて肌色の物体が出来上がる、それはどんどん大きくなっていき 『ホァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!』 Mの手刀によって全ての実ゆっくりは包丁で切ったかのように切断された 「お前、何してるんだよ……」 「いや…その…気持ち悪くて」 縦長のボディ、明らかにパーツの大きさがおかしい目、てっ辺にチョロっと生えた髪の毛 普段見る饅頭とは主にパーツのバランスが悪化した容姿に嫌悪感を抱いた結果がこれだ、二度失敗したせいかMはゆっくりを殺す事に躊躇をしなかった 「しょうがない、胎生妊娠させるからしばらく待ってろ」 まむまむがあるであろう部位に注射した 「成長促進剤で大体一時間後ぐらいには生まれてくるはずだから」 「面目ない」 「まぁ、時々実ゆっくりの容姿のキモさにそういった反応起こすやつはいるから別段珍しいわけじゃないんだけどな」 「おにーさん、おなかがへったんだど~☆」 「こいつがぶち殺した実ゆっくりでも喰ってろ……、話は戻るが砂糖水の分泌を防ぐとき、ついでにしーしーができないようにする」 「あまあまおいしいんだどぉ~☆」 「原理とかそういったことはいまだに解明されてないんだがしーしーって言うものは約一週間ほどの間にあった ゆっくり出来ない記憶を体外に流す作用がある、それじゃあ躾にならないからさっさとしーしー道を塞いでしまうのが躾として一番だ」 「そんなことしちまって大丈夫なのか?」 「水分の量を計り間違えなければ問題はない、そもそもしーしーは通常の生物として生きていくにはあまりに不必要すぎる 生物は学習する事でもう二度と同じ失敗をしないように心がける、しかしゆっくりは嫌な事から逃れ ゆっくり…というよりは堕落することを選び、そして何度も失敗を繰り返す ゆっくりはうれしーしーをする事でその幸せを噛み締め忘れないようにし かなしーしーやおそろしーしーをする事でその現実から逃げ、ゆっくり出来ていた過去に浸る」 「ふぅーむ、なんだかある意味羨ましいな、その性質」 その後もBは様々なゆっくりに関する知識を俺に伝授してくれた、ゆっくりの飼い方、ゆっくりの要求に対してどう対応するか その他様々な事を俺に対して丁寧に教えてくれた 約一時間後… 「かわいいあかちゃんがゆっくりうまれるよ!!」 まむまむといわれる部分から小さなれいむが顔を出している、もうすぐ生まれるのは確かだろう 「じゃあ、やるぞ」 「う……うん」 正直乗り気ではない、予めあいつから内容を聞いていれば尚更だ 「俺が胎生のときにやってる方法は予め目をくり抜いておき、躾が完了すればラムネで眠らせた後姉妹から目を移植し 初めて見た飼い主を親だと思い込ませる刷り込みを利用した加工をする」 言いつつBは持っている細い針のようなもので眼球を綺麗にくりぬいていく れいむは今にも飛び出しそうな顔面をしつつも声を出さない、正確にはまだ生まれていないため出せない 「刷り込みで親だと思い込ませれば飼い主の言う事も聞きやすいしな、都合が良いんだ 刷り込みのために今から親にはラムネのスプレーで眠ってもらう」 スプレーを吹きかけた途端眠るれいむ、そして 「ゆっくちちていっちぇね!」 たっぷりと置かれる間… 「どぼちてまっくらなのぉぉーーーー!!」 「どぼちてへんじがにゃいのぉぉーーーー!!」 れみりあは無言で親れいむを元いた部屋へ運ぶ 「これから糞饅頭のれいむを人間の奴隷に改造するからね、悲鳴はたくさんでいいよ」 「どぼちてれいみゅがどりぇいになりゅのぉぉぉーーーーーー!??!?」 「元々そうなるために生まれてきたからだよ、人間は人間以外を奴隷としてしか見てないからね…人間を奴隷だと思ってる人間もいるが」 「れいみゅはゆっくちちちぇるよぉぉぉーーーー!! どれいじゃにゃいぃぃぃーーーーーーーー!!!!」 「じゃあ何でれいむはおめめを俺にくりぬかれたの? 奴隷だからくりぬかれたんじゃないか なんでお父さんやお母さんに会えないの? 奴隷だから会えないんじゃないか」 「ゆっ? ゆあああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」 真実を知った途端狂ったように叫ぶまりさ、れいむが人間だったら舌でも噛み千切って死ぬ事を選ぶだろう しかしれいむはゆっくりだ、そのあまりに出たら目な生命体は自殺と言う道を知らない、リスクやバットエンドといった事を考えない ゆっくりは人間以上に思い込みが激しい、何せ生まれた瞬間に自分は幸せが確定していると本能的に思い込んでいるからだ その思い込みは更なる思い込みを生み出す 自分は幸せになるんだから人間よりも強いはずだ、自分は幸せになるんだから畑の野菜は勝手に生えてくるんだ 自分は幸せになるんだから……、自分は幸せになるんだから…… Bは言った、ゆっくりを飼うにはまずその思い込みをぶち壊さないといけないと Bからは執拗にれいむの幸せを否定する声が聞こえる れいむからは自分の思い込んだ幸せが崩れていく事、やすりが自分の体を削り取っていく事に対しての悲痛な叫びが聞こえる 俺は他人事のようにその様子を只ジッと見つめていた しばらくしてれいむは小麦粉で綺麗に整形され、俺の手元に居た 「おにーさんが……おとーさんですか?」 「……あぁ、俺がれいむのお父さんだ………」 「ゆっ、ゆっ、……ゆっくりしていってね!!」 「ああ、ゆっくりしていってね」 きっと今の俺の笑みは誰がどう見ても作り笑いなのだろう、自分でもそのぎこちなさは判った そして何日かが過ぎた 「うんうんはといれしゃんでするよ」 「おとーさんのいいつけはしっかりまもるよ」 「おとーさんがだめっていったならすっきりもしないしつがいもいらないよ」 れいむは一回たりとも本当の笑顔を見せてくれない、この間間違えて戦闘ゆん族まりさを育成していたから俺にはゆっくりの表情の微妙な違いなど判る 毎日ニコニコと作り笑いを浮かべている、いまある薄氷の上の幸福を逃すまいとしている、自分は不幸な存在なんだと心の底で認めている 俺はそんなれいむには嫌気が差した 俺が飼いたいゆっくりは小さな幸福を心の底から喜べるゆっくりなんだ、可愛らしいゆっくりなんだ ゲスやでいぶがうねうね動くのは嫌だけど、こんな可哀想なゆっくりを飼おうとしていたわけではない 「なぁ、れいむ」 「ゆっ?! おとーさんどうしたの?」 「実は俺、お前のお父さん(笑)じゃないんだよねwwwww」 だったらもうさらにどん底へ落ちる様を見せていただきましょうか 「ゆぅ……それはうすうすきづいていたよ」 ちょっとつまらない答えだがいいや、続けよう 「そりゃそうだよなwww人間の子がゆっくりなわけないんだもんな」 「ちがうんだよ、おとーさん…いや、おにーさん」 「えっ? 今なんと?」 「れいむは……いいや、ゆっくりはふこうなんだよ そのなかでとくにふこうなれいむがおとーさんなんてできるわけないんだよ……、げんそうさんなんだよ それなのにおにーさんはれいむをゆっくりさせてくれたよ、これでもんくをいうなんてぜいたくすぎるよ」 ……もういいや このれいむ要らない 「せめて痛みが無いよう葬ってやる、1mmたりとも動くなよ」 「これでゆっくりできるかもしれないね……」 瞬間、俺の人差し指は痛みを感じさせる間も無くれいむの中枢餡を砕いた 「こんな飼いゆっくりなら…… ゆっくりに救いがないのなら…… 飼いゆっくりなんてゆっくり出来ないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 誰の需要もないのに勝手に書いて勝手にアップしてます よろしければ感想を聞かせてくれたり指摘などしていただけるとうれしいです anko2706.txt『ゆっくりまりさを育ててみよう』 anko2659.txt『餡子脳』